ナトリウム・カルシウム-塩化物温泉
(五浦元湯温泉 2号泉) 63度 / pH8.0 / 450L / H21.8.3
Na+ = 3009 / K+ = 53.4 / Mg++ = 2 / Ca++ = 1428
Fe++ = 0.2 / NH4+ = 6 / Li+ = 1.8 / Sr++ = 18.9
Ba++ = 0.1 / Cl- = 7384 / F- = 2.2 / Br- = 2.4
SO4– = 2.5 / HCO3– = 9.1 / CO3- = 8.9
H2SiO3 = 50 / HBO2 = 53.6 / 成分総計 = 12030mg
茨城県北茨城市平潟町235
0293-46-0569
男女別内湯 ・ 露天風呂
700円
11:00 – 18:00
小ぢんまりとした旅館や民宿が多く立ち並ぶ平潟港温泉。その中でも、比較的大きめで、立派な建物をしているのが、ここ、まるみつさんです。
平潟港の港からは少し離れ、少し坂道を登った所にあります。広々とした駐車場完備で、玄関先には作りたての揚げ物やお土産などを扱う売店がありました。
お客さんの出入りも多く、頑張っているお宿だなぁと言う印象です。
こちらのお宿にも、勿論平潟港の温泉が引かれています。
内湯と露天があり。それぞれが離れている為、裸でそのまま移動する事は出来ません。
話しによると、内湯は温泉だけど、露天は非温泉との事。
じゃあ、露天はパスで・・・と、言いたい所ですが、実はこのお宿が売りにしているお風呂は、温泉ではなくて、非温泉の露天風呂なのです。
なんと、お風呂に海藻を浮かべているのだとか!
温泉マニアな私からすると、非温泉は守備範囲外なのですが・・・でも、海藻が浮いているなんて、どんなお風呂だろうと、興味本位からまずは露天へ行ってみる事にしました。
さて、その露天風呂。湯船がひとつと、屋外ながら、洗い場も数人分並んでいます。
塀で囲まれており、眺望はありませんでしたが、屋根が掛かっていないので、開放感はまずまずといった所です。
さて、興味深々のお湯はと言うと、モール泉のような、茶褐色な物が張られていました。
透明感はありますが、色が濃い為、湯底は見えません。黒湯に近い色をしています。湯口からはザブザブとお湯が注がれていますが、循環された物です。
お湯からは強い塩素臭。まあ、分かっていた事ですが、少しガッカリ。
ただ、お湯に浸かってみると、ただの水道水で無いことは、すぐに分かります。
何だか妙にツルツルします。臭いも、塩素臭以外に、なんか匂います。海藻の匂い?なんか、薬草っぽいです。
肝心の海藻がどこにあるかと言うと、青いネットに包まれて浮いていました。
海藻が湯花のように浮いている事を期待したのですが・・・まあ、考えてみれば、海藻がウジャウジャと浮いてる風呂には入り辛いですし、普通ネットに入っていますよね。少しガッカリ。
それにしてもこの海藻、凄い量です。持ち上げると、水を吸っているせいもありますが、かなり重くて、10キロくらいありそうです。
ネットを揉んでみた所、まるでローションみたいなニュルニュルが手にベッタリとつきました。メカブとかモロヘイヤのネバネバ系です。
うへぇ、何だコリャ?(笑)
このネバネバ系って、食えば美容に良いらしいですが、風呂に入れた場合、肌には大丈夫なのでしょうか。かぶれたりしないかな?ちょっと心配。
とりあえず、海藻風呂を一通り確認が出来た私は、満足してすぐに内湯へと向かいました。
内湯は、大理石で作られた、なかなか立派で綺麗な物です。
洗い場が数人分と湯船がひとつあります。何故か浴室に入ってすぐの所に、水に濡れても大丈夫な本が数冊置いてありました。
ゆっくり入って下さいと言う、お宿の配慮でしょう。
ここのお湯は、平潟港の温泉です。無色透明ですが、肌触りはシットリペタペタ系で、ほのかな潮臭と鉱物系の微アブラ臭がするものです。
ただ、残念な事に、加水・加温・塩素・循環と言う、源泉に影響を与えるフォーカードが揃ってしまっています。
ただ、幸いにして塩素臭はせず、個性的な源泉も手伝って、源泉本来が持つ特徴は、ちゃんと残っています。
でも、直前に入った相模屋さんのお湯に比べてしまうと、明らかに別物です。
まぁ、利用者が結構多く、浴室の規模なども考えると、循環も致し方がないかも知れませんが・・・
ふと湯口を見ると、可愛らしいチョウチンアンコウがいました。
特注製でしょうか。ランプの部分が金属になっていて、良い造りです。
欲を言えば、ランプの先端に豆電球(今だったらLEDかな?)とか埋め込んで、光らせて欲しかったなぁ~・・・
何とも可愛らしい湯口に、湯口マニアでもある私は、少し幸せな気分になれました。
鮮度が良い平潟港温泉を楽しみたい方は、他を探した方が良いかも知れません。
ただ、他所では見かけない海藻風呂のインパクトは大きいです。また、平潟港温泉では気軽に立ち寄れるお宿が少ないので、門戸が広いまるみつさんは、ふとした時に重宝しそうです。
使い勝手が良い施設ですので、ユーティリティ重視の方であれば選択肢に加えて欲しいと思った一湯でした。
2010-1/10
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