アルカリ性単純温泉
栃木県塩谷郡栗山村湯西川
男女別内湯・露天
日帰り・550円
2004年10月30日、日帰り入浴をして参りました。
自遊人の日帰り温泉パスポートがあと2日が切れるので、パスポートが使える湯西川温泉「平の高房」を目指す。
湯西川温泉は鬼怒川・川治温泉のさらに先、山間の山間にあります。
ひた走る県道が徐々に道幅を狭くするにつれ、紅葉のは色濃くなり、気が付いたらすれ違う対向車も随分と少なくなってきました。
この先にあるであろう、まだ見ぬ秘湯を期待し、自然と胸が高鳴ります。
暫く進むと、湯西川温泉の温泉街に到着しました。非常にこじんまりとした鄙びた温泉地で、山間の紅葉と茅葺屋根の建物がどこか昔懐かしい雰囲気を醸し出します。
今回入浴予定の平の高房は、その温泉街を抜け、小高い丘の上にありました。
歴史を感じる門構えに、まるで武家屋敷と見間違うかのような立派な母屋。
こんな所にタダで入浴出来るなんて!と、感激しながら旅館の玄関をくぐろうとしたその時、入り口に立て看板が一つありました。
「本日は日帰り入浴を行っておりません」
・・・ガーーーン!!!
暫くの間立ち尽くす私。遠路はるばる折角来たのに入れないなんて・・・
しかし、予約をしていた訳でもなし、そのうえ、無料パスポート利用の弱い立場。
素直に諦めるより他に無く、肩を落としてその場を立ち去る。
さて、いきなり行くあてが無くなってしまった私。
とりあえず温泉街に戻れば何かあるだろうと、行きに通り過ぎた温泉街へ引き返すと、「ちょんまげの宿・日帰り入浴500円」と言う看板を見つける。
ちょんまげ?何だか気になる名前だが、温泉に入れるならばどこだって良い!
と思い、専用駐車場に車を停め、宿へ向かう。さて、玄関をくぐろうとして扉を見ると、そこに張り紙。ナニナニ?「都合により暫く休業致します」だって・・・!?
あぁぁぁ!こんなフザけた名前の旅館にも入浴を拒否された!!!
多分この湯西川温泉には縁が無いのだろうか・・・
そんな不安がよぎった時、ふと道向かいの土産屋に目を向けると、「清盛の湯」という垂れ幕が下がっている建物が目に入る。
中に入って確認してみると、ちゃんと営業しているらしい。やった!やっと温泉に入れる!
旅館の気が変わらぬうちにと思い、そそくさと受け付けを済ませて中へ入る。
中は古からず新しからずといった感じの、普通の浴場。10人分程の籠が用意されている脱衣所を抜けると、まずは内湯。無色透明のお湯が掛け流されており、少し熱めです。
4人入ればかなり窮屈そうな大きさ。
次に露天。こちらは内湯より若干広い浴槽で、温めの無色透明無味無臭のお湯が掛け流されています。
ほぼ中性に近いアルカリ性単純温泉で、あまり浴感が無いのが残念ですが、他に誰もお客さんがいなかったので、貸切状態でゆっくりくつろぐ事が出来ました。
折りしも紅葉の季節。露天から見える紅葉が非常に心地よかったです。
正直、あんまり浴感の無いお湯で、何度も来たいお湯ではありませんでした。
ただ、他にお客さんがいなければ、雰囲気が良い所なので、時期とタイミングさえ合えばなかなか良い所だと思います。
いずれにせよ、湯西川で温泉入れてよかった・・・
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