塩原温泉栃木県

ゑびす屋 (塩原元湯温泉) ★4.5

含硫黄-ナトリウム-塩化物- 炭酸水素塩泉
(梶原の湯)(弘法の湯)

栃木県那須塩原市湯本塩原153
0287-32-3221
男女別内湯
500円
11:00 – 15:00

2年ほどまえに一度訪れているのですが、程よく記憶も薄れ掛けていたので、再訪してきました。
塩原元湯温泉に3軒あるお宿の中のひとつで、その中では一番小さくてこじんまりとしているものです。
ちなみにここに沸く梶原の湯は、塩原に残る最古の源泉として知られています。
お湯にはこだわりがあるようで、浴場の前には飲泉コーナーがありました。

余談ですが、2年前ここを訪れた際、同行した友人がこの飲泉所のお湯を口にしました。
とても強い硫黄味と、それ以外にも独特の薬味のような癖のある味がするものです。
それを湯上りにコップ一杯、一気に飲んでしまったのです。
温泉を飲むと言う事に慣れてしまった私なら、多分何とも感じないと思いますが、彼女はとたんに気分が悪くなってしまい、その後数時間具合悪そうにしていました。
それだけ効果がある濃いお湯だと言う事なのでしょうね。

さて、肝心のお風呂ですが、女湯と混浴があり、内湯のみです。
脱衣所は男女に分かれており、男性脱衣所は混浴浴室と繋がっています。
女性用脱衣所は当然女湯側にあり、女湯と混浴の浴室は扉を隔てて行き来する事が出来る仕組みになっていました。

混浴の浴室は、旅館の規模相応と言った感じの、あまり広くは無いものです。
洗い場が一人分と、湯船が2箇所あるもので、浴室全体はなんだか洞窟風呂のような感じがする、独特の雰囲気があります。
どちらの湯船にも少し黄味がかった白濁のお湯が張られていますが、それぞれ源泉は別のようです。
入って左側の正方形の湯船には「梶原の湯」、右側の台形湯船には「弘法の湯」が引かれていました。

まずは、塩原最古の湯と言われる梶原の湯です。
ちょっと温めで、40度あるか無いかと言った程度のもので、白濁の硫黄泉です。
ツンと鼻につく硫黄臭と、炭酸臭にも似た香りがするもので、肌触りがサラサラします。
趣ある湯口からは源泉が悪くない勢いで注がれており、口に含むと硫黄味と酸味、僅かに口の中にシュワっと広がる刺激があります。
いつまでも入っていたくなる疲れ知らずの湯で、結構気に入りました。

続いて弘法の湯。こちらはガツンと入り応えのある熱めのお湯で、45度程度でしょうか。
同じく白濁の硫黄泉ですが、少し黄味が強く感じます。
硫黄臭も梶原の湯に比べると少し強く、濃いような印象です。
温泉の成分がガチガチになって浴槽に析出し、さながら鍾乳洞のようになっていました。

面白いのが湯口で、間欠泉になっており、普段はお湯が止まっているのですが、5分おきくらいにお湯が噴出します。
噴出すお湯は50度を僅かに上回る程度で、結構熱く、ドバドバと凄い勢いで出ます。
1~2分すると止まってしまい、また5分ほど待たなければならないのですが、これが結構面白く、思わず魅入ってしまいます。
お湯が噴出しているときに湯口付近に陣取ると、硫黄臭まみれになれて、至福の瞬間が味わう事が出来ました

ちなみに、女湯側には、弘法の湯のみが引かれているそうです・・・
うーん、この混浴、女性には入りづらいと思うんだよなぁ。梶原の湯を堪能したい場合、宿泊するのが無難かも知れません。

いやぁ、2年ぶりに来ましたが、ここのお湯はやっぱり良いですね!
暗めの浴室も相まって、とても落ち着くことが出来ます。
温めの梶原の湯、熱めの弘法の湯に交互入浴をして、一晩過ごしてみたいものです。
一度は宿泊で来たいと思った一湯。
何度でも再訪いたしますぞ!

2006年 12月24日 - 再訪時のレポート

2025年 2月2日 - 何度目かの再訪・日帰り

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これまでに何度か訪れている塩原元湯のゑびす屋さん、かなり久しぶりですが再訪してきました。
最後に訪れたのは10年以上前ですが、当時とほとんど面影が変わっていません。
少しだけ違うのは、以前もあった日帰り可の看板がグレードアップしていました。
温泉に日帰り入浴する事が多い私にとって、こうやって細かく案内してくれていると助かります。

館内は昔ながらのお宿って感じですね!
こういう素朴なお宿、なんかホッとします。

フロントの脇には温泉むすめがいました。
なんとこの温泉むすめの等身大パネル、宿泊した際に一泊1,500円+税で借りれるそうです。

借りた事ある人いるのだろうか・・・?
貸してくださいって言うのもなかなか勇気が要りそうですねぇ~・・・

あと、この温泉むすめは塩原八弥ちゃんと言うそうですが、お隣の元泉館や、新湯の白樺渓雲閣にいた子に比べると、だいぶ若いというか幼く見えますけど、同じ子だよね・・・?

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温泉は階下にあります。
脱衣所には「他の入浴者が要る場合、スマホ、電子機器の持ち込み厳禁」と張り紙がされていました。

最近はとにかく持ち込み禁止、撮影禁止にしてしまう施設が多いですが、本来であれば他人に迷惑や不快な思いをさせなければ禁止されるような事じゃないんですよね。
こうして線引きをちゃんとしてくれる施設は、私のように旅の思い出を写真に残したい人には有難いです。

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なお、ここのお宿で使われている源泉は、今も昔も2本です。

気力があれば後日成分表の書き出しします・・・ (´・ω・`)

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脱衣所から入って、右側が弘法の湯、左側が梶原の湯です。
この配置も昔から変わりません。

弘法の湯は以前来た時の記憶通り、黄白濁です。
意外だったのは梶原の湯の方で、墨色に濁っていました。

以前は弘法の湯と同じような白濁だったんですけどね。
まるで大出館の墨湯みたいに真っ黒です。
むしろ、この翌日には大出館にも立ち寄って大出館の墨湯にも浸かりましたが、こっちの方が色が濃かったです。
温泉ですのでその日のコンディションにもよるとは思いますが、ゑびす屋のお湯に墨湯ってイメージが無かったので驚きました。

見た目はだいぶ違いますが、お湯に浸かってみた時の印象は昔と変わりません。
弘法の湯は適温、43度くらいです。ハッキリと分かる硫黄臭に加え、粘土臭と言うかガス臭と言うか、ちょっと特徴的な成分臭が混じります。
とても濃いお湯と言う印象、もちろんですが気持ちが良いです。最高!

以前は湯口が間欠泉になっており、不定期にブシャー!っと大量投入されていましたけど、このい日は間欠泉ではなくなっていました。
あの間欠泉、豪快で好きだったんだけどなぁ、どうしちゃったんだろう?

梶原の湯の方は温めで、40度あるかないかです。
お湯にずっと浸かっていても湯疲れする温度ではありません。
こちらからも硫黄臭がしますが、弘法の湯に比べるとだいぶ弱いですね。
肌触りもサラサラする感じで、見た目にはとても濃いですけど、弘法の湯ほどの濃さは無く、少し淡泊に感じます。
とは言え、あくまで弘法の湯と比較した場合の話で、他所のお湯から比べたらかなり濃くて個性的なお湯ですけどね。

この日は子供達をスキー教室に預けてたっぷり時間があったので、1時間以上、気持ちの良いお湯をじっくり堪能する事が出来ました。

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ここはいずれ泊りにも来たいと思いながら、なかなか実現出来ていないんですよね。
いずれ改めて、ちゃんと泊りにきたいと思います。

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