栃木県

赤滝鉱泉(赤滝鉱泉) ★4.0

酸性鉄鉱泉?

栃木県矢板市平野1628-1
内湯×1 (薪を炊いて加温)
0287-43-0940
入浴 : 500円

名前の通り、温泉では無く鉱泉です。
ただ、温泉法上、一定以上の成分が含まれていれば、例え冷たい水でも「温泉」と名乗る事が出来るため、「温泉」と言えば温泉です。
あー、ヤヤコシイ。
でも、鉱泉には一定以上の成分が含まれていなければならないので、下手な暖かいだけの単純温泉より、よっぽど温泉らしかったりします。

閑話休題

栃木県の県道56号線を外れ、100メートル程の細道を走ると、道が二手に分かれます。左に行くと小滝鉱泉、右に行くと赤滝鉱泉です。
分岐点から200メートル程下った所に、赤滝鉱泉の駐車場があります。
道はその先にも続いているのですが、「ジープ以外通行不可」の看板があり、その先は未舗装の山道になっていました。
そこに車を停め、かなり急勾配な山道をくだること5分程度。赤滝鉱泉が見えてきました。
途中、サッカーボール大の岩石が道の中央に転がっていたり、歩いていても足下が不安定に感じる急な坂道があったりしますので、看板にある通り、山道に強いジープ以外では乗り入れない方が無難です。

赤滝鉱泉は、絵に描いたような「秘湯」です。建物は古く、「これ、本当に旅館?」って思わせるような、どうみても農家にしか見えない造りをした一軒宿です。
縁側に面した入り口らしき所に、赤滝鉱泉の歴史が刻まれた立派な看板があります。
恐らくここから入るのかな?と思うが、いきなり靴を脱いで縁側から上がりこむのも気が引ける。
「さて、どーしたモンか?」と暫く考えながら、今にも放し飼いの鶏が出てきそうな、中庭らしき所をウロウロしていたら、建物の中から元気な御婆ちゃんが出てきました。
日帰り入浴を頼むとアッサリOK。とりあえず追い返されなくて良かった。

御婆ちゃんの案内で、建物の中に入り、お風呂まで案内して貰う。
内部も外観通りの造りをしており、まさに農家そのもの。
浴室は歩くとミシミシ言う廊下の先にありました。

お風呂は内湯が一つあるのみで、脱衣所の入り口には、「女性入浴中」とかいう札が用意されていました。
浴室はかなりこじんまりしたものです。カランが2つ用意されておりますが、備え付けのシャンプー等は無く、小さくなった石鹸が幾つか転がっているのみ。
年季を感じる湯船は、二人入ったら窮屈で仕方が無いと思われる程の大きさです。
湯船には、鉱泉の温度低下を防ぐ為か、板の蓋がしてありました。板を外すと、ちょうど適温に暖められたお湯が張られていました。色は赤茶色に濁るお湯です。
どうやらここでは、薪でお湯を暖めているらしいです。浴室内も、薪のとても良い匂いが広がり、お湯独特の臭いがかき消されてしまっていました。
しかし、この薪の臭い、なんとも癒されます。
↑クリックして画像を拡大出来ます

外からお婆さんが、「ぬるくないですかー?」と声を掛けてくれる。むしろ熱いくらいに感じたのだが、「大丈夫ですー」と返事する。
湯船には大きな赤い蛇口がついていて、それをひねると勢い良く冷たい鉱泉が掛け流されます。
どんどん加熱されるお湯に、新鮮な源泉を加え、自分好みの温度にしてゆっくりと楽しむ事が出来ました。源泉を桶に取って飲んでみると、僅かな酸味を感じました。
何とも心地の良い薪の臭いを嗅ぎながら、心地よいひと時を過ごす事が出来ました。

昭和初期にタイムスリップしたかのような、レトロな風情に溢れる一軒宿。
外見も内装もボロボロな感じがしますが、新しく建てられた旅館には絶対に真似の出来ない、絶妙な「癒し」の空間がそこにはあります。
ただ山の中にあるだけで秘湯と呼ばれる旅館は多々ありますが、ここはそういう、
「秘湯の雰囲気造りがされた旅館」とは全く異なる、本当の意味での秘湯だと思いました。
一体いつまでこの姿のまま残ってくれるかは分かりませんが、いつまでもこのままの、一昔前にタイムスリップさせてくれるような雰囲気を残して欲しいと思いました。

PS.

帰りは、駐車場まで登り坂を歩かなければならないのですが、お湯に浸かって半分のぼせ気味な体にはちょっと辛かったです。
秘湯の雰囲気を満喫する為には、アクセスの不便さは致し方ない代償なのかな・・・?

2005-3/26

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