栃木県

おおるり山荘 (高雄温泉) ★4.0

含硫黄-カルシウム・マグネシウム・ナトリウム-硫酸塩・炭酸水素塩泉
(高雄温泉)
40.1度 / ph6.1 / 800.01L / 動力 / H15.12.12
Na+ = 55.3 / K+ = 17 / Mg++ = 44.8 / Ca++ = 108.5
Cl- = 44.8 / HS- = 2.9 / SO4– = 359.9 / HCO3- = 196.5
H2SiO3 = 208.1 / CO2 = 261.8 / H2S = 26.2
成分総計 = 1333mg

栃木県那須郡那須町大字湯本212-486
0287-76-6321
男女別内湯 ・ 露天風呂
500円
10:00 – 21:00

那須湯本よりも更に標高が高い場所、那須岳の中腹にある山間のいで湯です。
古くからある温泉で、かつては旅館があったそうですが、その旅館が焼失してからは無料で利用出来る野湯として有名な場所となりました。
その後、格安ホテルを全国展開するおおるりグループがその土地を買収し、現在では巨大なホテルが聳え立っています。
那須に来るたび来たいと思いつづけていたものの、なかなか足がこちらに向かず、今回やっと入浴する事が出来ました。

お風呂は内湯と露天風呂があります。私が訪れたこの日は氷点下の寒風吹き荒ぶとても寒い日だった為、湯上りに体が冷えてしまってはならないと、まずは露天の方から利用する事にしました。

露天は母屋から離れてすぐの所にあります。男女別に分かれておりますが、その造りはとても簡素なもので、脱衣所は浴槽の前にあり、屋根と脱衣棚があるだけのものです。
折りしも突風が吹き荒れる最中、棚の上に載せていた洋服が何度か飛ばされてしまいその都度回収しなければならず、ちょっと困ってしまいました。
まぁ、元々野湯だった場所にあり、その頃は脱衣所なんて無かったであろう事を考えれば贅沢な事は言えないのですが・・・

さて、肝心のお湯はと言うと、白い湯花が大量に舞う、白濁した硫黄泉です。
鼻先をくすぐる硫黄臭がとても心地よく、高台から遠くを見渡す事が出来る絶景で開放案も抜群です。
野趣溢れる造りをしており、往年の野湯を想像しながらお湯に浸かることが出来ます。
ただ、いかんせん、投入量に比べて浴槽を大きく作りすぎているせいか、とても温いです。
手元の温度計で測ると37度しか無く、氷点下+突風と言う悪条件の中では幾らお湯に身を静めても暖まるどころかどんどん体温が奪われてしまいます。
湯口付近に行けば多少は暖かくなるものの、それでも温い事に変わりはありません。
暫く頑張ってはみたものの、長居するのは危険と判断し、急いで服を着てきて逃げ込むように内湯へ向かいました。
夏場とかならば快適そうですが、冬場の利用は少し考えた方が良いかもしれませんね・・・

続いて内湯。当然ですが、室内ですので、外がどんなに強風であろうが、寒かろうが、影響無く入る事が出来ます。
たかだかそれだけの事なのですが、猛烈な寒さの露天から来た身にとっては、限りなく有難く感じる訳でして・・・(笑)
お湯は露天と同じく、白い湯花が舞う白濁の硫黄泉です。ツンと鼻を突く硫黄臭がとても心地良く、臭いだけを嗅げば湯本のお湯に似ている気が
しますが、こちらは酸性度が低く肌触りも少し優しい気がします。
湯口からは少し熱めのお湯がドバドバと注がれています。成分表に記載されているお湯より熱めなので、恐らく加温がされているものと思われます。
浴槽に直に投入すると表面が熱くなりすぎてしまう為か、湯口周辺は木枠で囲われており、熱い源泉は浴槽下から注がれる仕組みになっています。
お湯を口に含むと、硫黄の苦味が口一杯に広がりました。

泉質的には私好みなお湯です。露天風呂はもう少し入りやすい季節になったらまた利用してみたいですね。
ただ、利用者が非常に多いせいもあってか、鮮度はあまりよくありません。
お湯も汚れ気味です。残念ながら、手放しで誉める事が出来ません。
次回利用する際までに多少なり改善していれば良いのですが・・・
野湯だった頃に入れなかったのがつくづく悔やまれる一湯です。

2007-2/4

2021年 8月10日 ー 再訪・日帰り入浴

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コロナ禍で観光需要が落ち込む昨今、北関東を中心に温泉ホテルを展開するおおるりグループが所有する12箇所の施設のうち10箇所を2021年8月末で閉鎖すると発表しました。
そのうちのひとつがここ、私がよく行く那須湯本温泉の更に先にある高雄温泉のおおるり山荘です。
もう随分と前に一度だけ入ったきりで、再訪はしていませんでした。
おおるりグループから手を離れ、買い手がつけば良いですけど、もしかしたらこのまま廃れて二度と入る事の出来ないお湯になってしまうかも知れません。
この機会を逃したらもしかしたら次は無いかも知れないと思い、慌てて行ってきました。

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前回訪問からかなり時間が経っていますので、宿までのアプローチをほとんど覚えていません。
一応ナビを入れたので迷う事は無いと思って居ましたが、那須湯本から思った以上に距離を走った所にあったので、途中から少し不安を感じた程でした。
随分と山の中にありますが、たどり着いてみると立派な建物があるので分かりやすいです。

到着したのは間もなく4時といったところです。
本来であれば、チェックインのお客さんが続々と到着する時間帯と思われますが、なんだかとても閑散としています。
入浴券の券売機に張り紙があり、よく見ると素泊まり専門の宿になっていたみたいですね。
日付を見ると、2021年6月からとあります。

素泊まりの宿としてリスタートしたばかりなのに、その僅か3か月後に閉鎖だなんて・・・
きっと、経営的にも色々と苦労されたであろうことが伺い知れます。

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お風呂は男女別の内湯と露天風呂があります。
内湯と露天風呂はそれぞれ少しだけ離れた場所にあるので、両方入る際は一度服を着て館内を移動する必要があります。
まずは露天風呂へ向かう事にしました。
途中、宿泊客専用と思われる貸切風呂もありました。

さて、たどり着いた露天風呂。
とても見晴らしがいい岩風呂で、なかなか気持ちよさそうです!

さらっと掛け湯をして、お湯に入ると、アレ? 結構温い?
体温よりも少し暖かい程度の、38度位でしょうか。
お湯に浸かっていて寒さは感じませんが、体が温まる程の温度ではありません。
久しぶり過ぎてすっかりと忘れていましたが、そういえば以前来た時も温かったと思い出しました。

お湯そのものは素晴らしいもので、少し青みを帯びた透明の白湯花があります。
沈殿するタイプの湯花で、湯口周辺に大量に沈んでいます。かき混ぜるとスノードームのように粉雪状の湯花がお湯の中を舞いました。
臭いはほんのり優しい硫黄臭。那須湯本の鹿の湯源泉に比べると少し弱いですが、それでも結構しっかりと分かる硫黄の臭いです。

湯口からはそれなりの湯量が注がれていますが、40度あるか無いかです。
この日は8月で夏真っ盛り! とはいえ、ここは標高1200メートル。夏場でも涼しく、お湯から上がって風に当たると体が冷えてしまうほどです。

とても見晴らしが良く、眼下に那須高原を見渡すことが出来ます。
時間が許されるのであれば、1時間でも2時間でもゆっくりと入っていたい、夏向きのお湯ですね。

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続いて内湯。
こちらは室内で、ガラス貼りで採光は良いですが、眺望はありません。

張られているお湯は同じ源泉ですが、こちらのお湯は青みを帯びた白濁でした。

温度は露天に比べると少し高めですが、まだまだ温いと言っても良い40度。
夏場ですのでこれくらいの温度は嬉しいです。
熱い温泉に出たり入ったりするのも好きですが、温泉にずっと浸かり続けるのも、それはそれで幸せですからね。

湯口からはドボドボとお湯が注がれています。
触った感じだと42度位で、源泉からして少し温めです。
投入量は結構ありますが、浴槽が大きいので、浴槽内の鮮度はそこそこと言う感じです。
温めだけど、露天の方が鮮度良く感じます。露天の方が最近お湯を入れ替えたのかな?

それにしても、もしかしたらこのお湯にもう入る事が出来なくなるかも知れないのは、残念としか言いようがありません。
女湯の方から紅鮭と子供たちが「もう出るよ~」なんて言っている声が聞こえます。
もう少しだけ、このお湯の事をしっかり覚えていようと、聞こえているけど聞こえないふりをしてお湯に浸かり続けました。

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那須湯本には何度も来ていたので、一度くらいは泊まっておけば良かったと少し後悔。
後ろ髪を引かれる思いでその場を後にしました。

おおるりさんが手放した後も、どこか買い手がついて、再びこのお湯に浸かる事が出来る事を願っています。

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