福島県

村越精肉店 恵の湯 (聖石温泉) ★4.0

単純鉄冷鉱泉
12.4度 / ph6.4 / 22.8L / 掘削自噴 / H9.4.23
Na+ = 18 / K+ = 2.5 / Mg++ = 14.6 / Ca++ = 74.6
Mn++ = 3.4 / Fe++ = 31.2 / Cl- = 18.2 / SO4– = 11.5
HCO3- = 375.8 / H2SiO3 = 42.6 / HBO2 = 3.5
CO2 = 104.5 / 成分総計 = 700.4mg

福島県田村市船引町大倉字聖石215
0247-84-2430
男女別内湯
400円
8:30 – 20:00

魚屋さん併設の温泉、「丸一魚店」に立ち寄った後、友人に「今度は肉屋へ行こう」と言われました。
肉屋ですって!?どうやらそこが温泉らしいのです。魚屋の次は肉屋に温泉があるのですか!?
本当ですかいな・・・?ともあれ、助手席に乗る友人の案内に従って、車を走らせることにしました。

そして、丸一魚店から車でおよそ10分、目的地に到着。見るとそこは、「山の幸」と書かれた食堂です。
あれ?肉屋じゃない。
話を聞くと、もともと村越精肉店と言うお肉屋さんだった所が、山の幸と言う食堂を始めて、その後掘ったら鉱泉が沸いたのでお風呂屋さんも始めたと言ういきさつだそうです。
なるほど、だから肉屋なのですね。確かに間違ってはいないけど、もっと、肉屋っぽいのを想像していただけに、ほんの少しだけ脱力。でもまぁ、珍しい事には違いないかな。
どうやらココも併設型の温泉のようです。何だかよく分からないまま、とりあえず中へ。

食堂の中に入った私たち一行。早速お風呂といきたいところでしたが、ちょうどお腹が空いていたので、ついでにここでご飯を食べる事にしました。
とりあえず、食堂奥の座敷に腰を落ち着け、私はラーメンとミニ牛丼のセットを頼む。
出来上がるまで少し時間がかかると言うので、時間が掛かりそうなメニューを注文した友人達は、先にお風呂に入りました。
狭い浴室だそうで、一石二鳥です。きっと彼らがお風呂に入っている間に私のラーメンが来るだろう・・・

しかし、待てど暮らせど、なかなか来ないラーメン。いったいどうした事だろうか?
そうこうしているうちに、お風呂に入った友人たちも戻って来ました。
うぅむ、まだお料理何も出てきていませんよ~
その後もしばらくラーメンは出てこず、注文してから30分、やっと来ました、私の待望のラーメン!
で、そのお味は・・・う~ん、とりあえず、空腹は最大のスパイスとだけ言っておこうかな。
お風呂が気になっていた私は、貪り食うように一気に平らげてしまいました。

食後、お目当てのお風呂は座敷の奥、廊下を少し歩いた先にあります。
勝手口のような玄関に出たのですが、ふと横を見ると、男女別の内湯へと通じていました。
食堂を利用しない人は、ここから出入りする事が出来るようです。
裏庭を見ると、何故かカモがいました。なんでカモなの・・・?
飼われているのでしょうか?

お風呂は民宿の内湯みたいな、とても小ぢんまりとした者です。
2人も入れば手狭な湯船は、岩風呂風。そこにオレンジ色のお湯が張られていて、湯口からドバドバとお湯が注がれていました。
一瞬掛け流しを期待しましたが、どうやらこれは循環によるものみたいです。
源泉温度が低いため沸かされている様子。もしこの湯量がそのまま掛け流しだったら、凄い事になっているのですけれどもね。

とりあえず身を沈めてみる。少し熱めに調整されたお湯は45度くらいあるでしょうか。見た目通りにガツンと入り応えがあります。
お湯は少ししっとりする感じで、お湯に含まれる鉄分で手や足もオレンジ色に少し染まります。
臭いはほんのわずかに金気臭と、金気臭とは少し違う成分臭のような物を感じます。
もう少し鉄錆っぽい臭いがしても良さそうですが、沸かして循環をしているためか、臭いは少し飛んでしまっているような印象。
しかし、不快な塩素臭は一切せず、悪くはありません。出たり入ったりをしているとがっつり汗を掻きます。
ふと、ずいぶん前に訪れた、長野の小赤沢温泉を思い出しました。あそこのお湯は確か全然違うと思いますけどね。また行きたいなぁ・・・
出たり入ったりしていると、体がポカポカに温まります。鉱泉でもこれだけ特徴があれば、入っていても楽しいですね!

鉱泉ですので、沸かしたり循環したりするのは致し方無い所。それでも結構良いセン行ってます!
ただ、残念な問題がひとつ・・・

浴後、食堂に戻ると、友人たちは何も乗っていないテーブルを前に、雑談していました。
もう食べ終わったのかと思いきや、まだ注文した料理が提供されていないとの事。ありゃりゃ・・・もうここに来て1時間近く経つのですけど。
で、ほどなくして、やっと出てきた訳ですが、なんともの~んびりしています。
なんだかなぁ~・・・こんなに待たされるところも、久し振りで珍しいです。
でも、お風呂に入ったり、友達と話をしたりで、暇をする事は無かったので、良しとするかな。
たぶん、このへんの人たちは、あまりせかせかしないで、ゆっくりとした時間を過ごしているのかも知れません。
そう考えると、あんまり嫌な感じもしませんでした。

お湯も、雰囲気も、食事の提供時間も、色んな意味でインパクトがあって思い出深い一湯でした。

2008-11/9

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