福島県飯坂温泉

おきな旅館 (飯坂温泉) ★3.5

単純温泉
(富士屋源泉) 58.8度 / ph8.3 / H7.9.21
Na+ = 235.2 / K+ = 5.6 / Mg++ = 0.2 / Ca++ = 25.4
Al+++ = 0.4 / Cl- = 114.7 / F- = 5.1 / SO4– = 358
HCO3- = 44.4 / CO3– = 3.1 / H2SiO3 = 41.6 / HBO2 = 3.5
成分総計 = 837.7mg

福島県福島市飯坂町北原26
024-542-3068
男女別内湯
手形使用
営業時間 要確認

湯めぐり手形を片手に、どこか手形チケットの枚数少なく立ち寄れる所ないだろうかと探していたところ、目に付いたのがここ、飯坂温泉の外れ、穴原地区にある、おきな旅館です。
穴原地区と言えば、随分と昔に共同浴場の天王寺穴原湯に入ったきりで、それ以来、来た事がありませんでした。
穴原地区のお湯がどんなのだったかを思い出す目的も含め、立ち寄ってみる事にしました。

お宿は、共同浴場からだと川の対岸にあります。
川に面したお宿で、それなりに大きな建物ですが、結構な年季が入っている様子が分かります。
お宿の館内は、平日の閑散とした時間に訪れたせいか、電気が切れてシンと静まりかえっています。
呼ぶと中から人が出てきてくれて、お風呂場までの場所を丁寧に案内してくれました。

浴場は男女別で、それぞれに内湯があります。
エレベータで下に降りた所にありますが、川沿いの崖地に建てられているため、地中に潜ってはおらず、浴室からはガラス越しに川を眺める事が出来ます。
お風呂の造りも、少し年季を感じる物になっています。湯船はひとつですが、浅瀬で仕切られており、脱衣所から入って手前側がジャグジー、奥が通常浴槽です。

さて、そのお湯。適温で、42度程でしょうか。
ジャグジーがされているので、一瞬循環を疑いましたが、浴槽内を確認した限りではどこにも吸い込み口が無く、掛け流しのようです。
お湯に体を沈めた印象では、あまり強い浴感を感じない物です。穴原のお湯は、鯖湖湯などがある飯坂駅周辺の源泉とは異なり、芒硝系の性格は影を潜めています。
成分表を見る限りだと、芒硝系なのですけどね。
肌触りは少しシットリする感じで、芒硝臭はありません。代わって、僅かに硫黄臭と金気臭に似た温泉臭を感じます。

湯口のお湯の臭いを嗅ぐと、こちらははっきりと分かる硫黄臭。
湯口脇には飲泉用のコップが備え付けられています。口に含むと硫黄味。
この日の私は、ずっと飯坂温泉めぐりをしており、芒硝系のお湯ばかりでしたので、少し新鮮に感じました。悪くはありません。
ただ、少しだけ残念なのは、ジャグジーの存在です。このせいで、浴室内は湯気蒸し、お湯の鮮度も少し劣ってしまっている印象。
そのうえ、ちょっとウルサイかな。
折角のお湯は、そのままの状態で楽しみ無いと感じてしまいました。

ともあれ、源泉はしっかりと注がれていますので、川の眺めを入りながら入りたい人にはお勧め
です。入浴料も安めなので、気になった方は利用してみると良いと思った一湯です。

2009-12/28

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