山形県肘折温泉

旅館 玉乃屋 (肘折温泉) ★4.0

ナトリウム-塩化物・炭酸水素 塩泉
(組合2号源泉) 86.4度 / ph7.4 / H14.3.6
Na+ = 1233 / Mg++ = 37.6 / Ca++ = 134.1 / Fe++ = 1.7
K+ = 103.6 / Li+ = 3.1 / Cl- = 1343 / SO4– = 287.6
Br- = 2.6 / HCO3- = 1356 / H2SiO3 = 196.7
HBO3 = 47.1 / CO2 = 90.5
蒸発残留物 = 4012mg

ナトリウム-塩化物・炭酸水素塩泉
(組合3号源泉) 73.5度 / ph6.7 / H15.10.31
Na+ = 948.4 / Mg++ = 27.7 / Ca++ = 106.7 / Fe++ = 1.6
K+ = 86.1 / Li+ = 2.2 / Cl- = 1178 / SO4– = 229.3
Br- = 1.3 / HCO3- = 753.5 / H2SiO3 = 225.9
HBO3 = 47.2 / CO2 = 252.2
溶存物質総量 = 3612mg

山形県最上郡大蔵村大字南山466-6
0233-76-2215
男女別内湯

肘折で色々な旅館のお風呂に立ち寄りすべく、温泉街をふらふら歩くことになった私と紅鮭。
斉藤旅館に立ち寄り、次に目に付いたのが、ここ、玉乃屋さんです。斉藤旅館からは目と鼻の先で、雪が積もる中下駄で歩いても30秒の場所です。

訪れた時間は夕刻。玄関をくぐり、「ごめんください」と言うと、中から女将さんが出て来られました。
「立ち寄り入浴したいのですが」とお願いすると、どうぞとの事。
私が「お幾らですか?」と聞くと、女将さん、中にいるご主人に、「お父さんお風呂、良いよねぇ~?」と声を掛け、その返事を受けて、改めて「どうぞ」と言われました。
どうやら、お金は要らないのだそうです。私が「いやいやタダなんて」と恐縮するも、女将さん、「ウチはお金取っていませんので・・・」と仰います。
ちょっと申し訳無いと思いつつ、お風呂をお借りする事にしました。

で、そのお風呂。男女別で内湯があります。どちらも共有源泉で、男湯は組3号泉、女湯には組合2号泉が使用されているそうです。
この時は男湯に先客がいた為、女湯を貸切で使わせて頂く事になりました。
で、その女湯。貸切で使わせて頂くのに丁度良い、シンプルでこぢんまりした造りをしています。
入って左手側に2人で入るくらいが丁度良い湯船があり、うっすら土気色に濁ったお湯が張られていました。

お湯は少し温いくらいで、40度あるか無いかです。ずっと入っていられる温度で、まったり入るには気持ちが良いです。
臭いはほんのり金気臭と土類臭。このお湯は4号源泉だそうですが、直前に立ち寄った斉藤旅館の3号源泉と、印象はあまり大きく変わりません。
少し金気臭が弱く、あっさりした感じがします。
湯口からは熱めのお湯が注がれており、勿論完全掛け流しです。

ふと、洗い場を見ると、なんと巨大なあひる隊長がいるではありませんか!
子供の玩具でしょうか!?思わず紅鮭のあひる隊長と並べてパチリ。
お湯も良かったけど、この隊長に会えただけでも、来た甲斐があると言うものです!
思わず浴後、お礼を言うついでに、女将さんに聞いてみたところ、「孫が遊びに来るから」「旅館にこんなの置くなとたまにお叱り受けますけど・・・」と仰っていました。
いやいや、私はお叱りどころか、とっても嬉しく心が癒されましたよ~!
今度は是非泊まりで、ゆっくり寛ぎたいと思った、素敵な一湯でした。

2009-1/10

2019年 7月13日 - 再訪・宿泊

友人達と一緒に宿泊しました。
ちなみにこの日の集まりはそこそこ大所帯でしたので、一箇所には集まらずに肘折温泉街の幾つかの宿に分かれて投宿。
ご主人「ほかのお仲間さん達も、うちのお風呂好きに入って行って良いよ」との事。
そういえば以前立ち寄らせて頂いた際もお金を受け取って下さらなかった事を思い出しました。

肘折にきてくれた人はみんなお客さん。
そんな思いでいらっしゃるようで、お風呂だけの方でも優しく受け入れる事を貫いていらっしゃるみたいですね。

お湯は勿論絶品なのですが、ご主人の優しさも素敵です。

1泊2食付きで7000円。
安く泊めて頂いていますし、豪華さはありません。質素と言えば質素です。
でも、一品一品に真心が籠っていて、とびきり「贅沢」なお料理です。
これでいいや、ではなく、これが良いんです!

また帰ってきたくなる宿。
今度は雪深い季節にまた戻ってきたいと思います。

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