ナトリウム-塩化物・硫酸塩温 泉
(東根温泉協同組合15号源泉) 67.9度 / ph8.2
Na+ = 319.7 / K+ = 8.9 / Ca++ = 32.6
Cl- = 349.5 / SO4– = 187.3 / HCO3 = 145.4
H2SiO3 = 77.8 / 蒸発残留物 = 1028mg
山形県東根市温泉町1-9-22
237-42-0054
男女別内湯 ・ 露天 ・ 酵素風呂など
880円
5:00 – 18:30
東根温泉にある、立派なお宿です。大型の観光バスが横付けされており、多くの方で賑わっています。
立寄り入浴も出来ますが、880円。うーん、高い。
東根にはお湯使いの良い公衆浴場が何軒もあり、それ以外にも小さなお宿が点在しています。
この嵐湯さんは、私の好みからすると、まっさきに除外されてしまうお宿です。
では、何で来たのか?実は、「温泉博士」と言う雑誌の企画で、無料入浴出来るからなのですね。
そんな機会でも無ければ来ないかな・・・っと。
折角利用できるタダ風呂だから、入ってみよう。そんな気持ちで行って参りました。
さて、たどり着いた嵐湯。玄関に入ると、係員の方が下足を脱ぐ場所など、とても丁寧に誘導して下さいました。
雑誌で無料入浴だと、なんか気が引けてしまいます。
受付の男性も、嫌な顔一つせず、お風呂場の場所を途中まで一緒に歩いて案内してくれました。
私が好む湯治場とは接遇が違います。
お風呂は、男女別です。時間帯で男女入れ替えをしているようで、露天風呂付きのお風呂は女湯になっていました。男湯は内湯だけです。
通常のお風呂以外にも、嵐の湯と呼ばれる、ミネラル鉱石を使用した岩盤浴が出来ますが、浴衣を借りて利用する必要があるので、入浴のみの私は利用不可です。通常の立寄り
でも、浴衣をレンタルすれば使うこと出来るようです。
この嵐湯さん、岩盤浴を大きなウリにしているようで、全国展開されているようです。
私個人は、あまり興味無いのですが、気になる方は、浴衣をレンタルして試してみると良いかも知れませんね。
お目当てのお風呂、この日の男性風呂は、前述の通り内湯のみです。
入って右側に洗い場が5人分並んでおり、左側に湯船がありました。宿の規模からすると、あまり大きくないお風呂です。
岩盤浴に力を入れているので、まぁ、こんなもんかな。
むしろ、湯量に見合わない大浴場を作ってしまうよりも、好感が持てます。
肝心のお湯は、少し黄味がかって見える透明の物です。43度の適温。
残念ながら、浴槽内のお湯は循環されているようです。でも、恐れていた塩素臭はせず、悪くはありません。
ほんのり甘いモール系の臭いがして、肌触りが柔らかく、とても気持が良いお湯です。
正直、「無料で入れて頂く訳だし、塩素臭がしても文句言えないなぁ」なんて侮っていましたが、いやいや、思ったより全然良いじゃありませんか!
ふと湯口を見ると、飲泉用の柄杓が備え付けられています。
飲めると言う事は、つまり、このお湯が源泉なのかな?口に含んでみると、甘い硫黄味と金気臭のような渋味を感じます。
湯口に鼻先を近づけて臭いを嗅ぐと、こちらからも甘い硫黄臭と、東根特有の柔らかいアブラ臭がします。
循環だったのは想定内でしたが、それ以外に関しては、思った以上でした。
浴後、浴場前の待合スペースで紅鮭を待つ間、冷水器でお水を頂きました。
このお水が物凄く美味い!浴後で喉が渇いているからと言うのもあると思いますが、それにしても美味しいです。
思わず4杯、一気飲みしてしまいました。お腹がタポタポです。
ちょうどその時に従業員の方がいらっしゃったので、「このお水美味しいですね!」と声を掛けてみた所、「鉱石で濾過しているのです」「あと、アミノ酸とかも入っていますので・・・」と仰っていました。
鉱石で濾すとアミノ酸が出るのかな?アミノ酸は別に足しているのかな?
少しハテナ???でしたが、まぁ、美味しかった事には変わりないです。
ゴチソーサマでした!
正直、温泉博士の無料企画が無ければ、来る事がなかったでしょう。
それに、880円払って再訪するかと言われると、東根には他にもあるので、それも無いかな・・・?
その為、私個人の評価としては、少し低くなってしまいます。
ただ、それはあくまで私の好みの問題であって、この嵐湯は嵐湯で、なかなか良い所です。
それこそ、温泉マニアじゃない会社の人なんかに、「東根でお風呂入るとしたらどこが良い?」
と聞かれたら、ここをお勧めするかもです。
2009-6/20
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