山形県赤倉温泉

共同浴場 村乃湯(赤倉温泉)

単純温泉

山形県最上郡最上町大字富沢
男女別内湯
入浴不可 (組合員専用)
24時間

赤倉温泉の温泉街ど真ん中にある共同浴場です。
あんまりにも目立つ所にある事から、「勿論、観光客にも開放しているんだよね!?」と思いきや、組合員の許可無く入浴禁止になっていました。
普段だったら「うーん、残念!」で終わりなのですが、なんと、私の友人が組合員と言うではないですか!
普段は施錠されており、入る事が出来ない共同浴場。私の友人の鍵で、その固い扉が、今、開く・・・!
うーん。カッコイイです!
私もどこかの共同浴場組合員になりたくなってしまいましたよ。(笑)

さて、中はと言うと、湯船一つだけの非常にシンプルなもの。そこに薄緑色をしたお湯がザバザバと掛け流されています。
洗い場なんか無く、とにかく、湯船があるだけ!共同浴場かくあるべし。もう、理屈抜きですんばらしぃ!

お湯はピュアな芒硝泉。最初お湯に触ると、とんでもなく熱く感じます。
無理っ!と悲鳴をあげたくなる温度。
でも、これが不思議。エイヤと入ってしまうと、不思議と体が馴染み、全然熱くないのです。熱いどころかむしろ適温。
これが芒硝泉のパワーなのだそうで・・・
いやはや、不思議ですねぇ~
肌触りは何となくキシキシするもの。シャキっとする感じで、朝風呂で入るととても気持ち良さそうです。
湯切れも非常に良く、汗はさっと引きました。今まで特徴をあまり感じなかった芒硝泉ですが、こうしてピュアな所に入るとそのお湯の特徴がハッキリ分かって面白いです。
でも、実はこのお湯、成分総量が微妙に足りなくて単純泉なんだとか・・・
うーん。温泉って面白いなー

組合員の方しか入れない素晴らしいお湯。運良く入ることが出来てとても感激です。
最後に、みんながお風呂から上がった後、桶をキチンと等間隔に並べ、浴室のゴミなども確認されていた組合員の友人。
何気なく利用してしまいがちな温泉。こうして管理されている方がいるからこそ、私たち温泉ファンが気持ちよく利用出来るのです。
共同浴場だろうが、旅館のお風呂だろうが、常に感謝の気持ちを忘れず、マナー良く利用したいものですね。
お湯の良さは勿論ですが、今後、自分がどのように温泉と付き合っていけば良いのか・・・
そんな事まで考えさせられる、とても印象的で素晴らしい一湯でした。

(2005-12/31)

2009年11月1日 - 再訪

随分と以前に友人に連れてきて貰った村乃湯共同浴場。その前を通りかかることはその後も何度となくありましたが、施錠されている為、入る事は出来ませんでした。
今回、再び組合員の友人と一緒に、入浴をさせて頂くことが出来ました。

内部は以前と変わらずに素晴らしい佇まいです。
地元の人たちが数名利用しており、世間話をされていました。
お湯から香る芒硝臭が実に気持ち良いです。

ちなみに、この共同浴場では、お湯にタオルを浸ける事を禁止していないようです。
そのため、皆さんタオルを湯に浸しながら入浴しています。
私は、抵抗があるのでタオルは浸けずにいましたが、その場所によって色々な特色があるのだなぁと感じました。

度々は訪れる事が出来ないところですが、機会があったら、また友人に連れてきて欲しいと思った、素敵な一湯です。

2009年12月26日 - 再々訪

前回の再訪からあまり時を置かずに再度訪れる事が出来ました。
今回も組合員の友達が一緒です。
夜が遅い時間であった事もあり、他に利用者がいません。前回よりも、芒硝臭が僅かですが強く感じます。
ここのお湯はやっぱり気持ちが良いです。
私も組合員になりたくなってしまいました。でも、いかんせん、滅多に来れないからなぁ~・・・

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