宮城県遠刈田温泉

旅館あづまや (遠刈田温泉) ★4.0

ナトリウム・カルシウム・硫酸 塩・塩化物泉
(遠刈田7号泉) 65.7度 / ph7.0
Na+ = 444.1 / K+ = 29 / Ca++ = 290.2 / Mg++ = 6.7
Cl- = 261.7 / SO4– = 897.8 / HCO3- = 356.9
H2SiO3 = 73.9 / CO2 = 477.5 / 成分総計 = 809.5mg

宮城県刈田郡蔵王町遠刈田温泉本町8
0224-34-2116
男女別内湯
500円
10:00 – 20:00

遠刈田温泉に最近建った「神の湯」の脇にある旅館です。
立ち寄った事のある友人がとても高く評価していたので、入ってみたいと思っていた所でした。
しかし、この日は、遠刈田と青根で2箇所玉砕しており、あづまやさんは大丈夫だろうかと、少し不安が過ぎります。

車を駐車場に停めて、恐る恐る宿に近づくと・・・なんか玄関に白い張り紙が張られています。
もしや、廃業!?はたまた、日帰り客お断りの案内か!?
近づいて確認すると、多分子供の字で「ゆ」「かけ流し温泉だよ」と書かれており、日帰り入浴も歓迎である事が書かれていました。
あぁ、良かった。ほっと胸を撫で下ろすと共に、その素朴ながら人の温もりを感じる張り紙に、心が癒されました。
うん、このお宿のお湯は、良いに違いないです。

さて、中に入ると、張り紙に偽りは一切無く、日帰りOKでした。
どうぞと案内されて館内へ。お風呂は男女別で、内湯です。

とてもシンプルな浴室で、右手に洗い場、左手に少し縦長な湯船がひとつありました。
窓から太陽の光が差し込んで、とても明るいです。
湯船には湯口がひとつ、脱衣所から見て手前側にあります。そこからお湯がザアザアと勢いよくお湯が注がれ、奥側にある湯船の切れ込みから溢れています。
注がれた分だけしっかり溢れており、掛け流しである事が一目瞭然です。

湯船に身を沈めると・・・うん、鮮度抜群!と言うか、熱いっ!
46度くらいあるのではないでしょうか。硫酸縁の成分が多いせいもあって、肌を刺すようなビリビリする刺激が全身を襲ってきます。
私が入った事により、湯船から盛大にお湯が溢れ、洗い場に置いた桶が流されて排水口の周りをくるくると回っています。それを見ながら、熱さと戦う私。
遠刈田でこんな熱いお湯、ンター湯ぶりです。
しかも、利用者が多いンター湯と違って、ここは利用者が少ない事もあって、鮮度
抜群!熱いけど、凄く気持ち良いです!

ふとお湯を見ると、遠刈田のほかと比べて、妙に済んでいます。勿論僅かに濁っていますが、湯底がはっきりと見えるのです。
これもやっぱり、鮮度が良い証拠ですね。
お湯からはピュアな金気臭と、僅かに芒硝系の薬臭がします。源泉そのものは、遠刈田の7号源泉で、共同浴場や近隣の旅館と同じです。
ただ、この鮮度の良さは、格別です。
友人が訪れた際の話を聞くと、加水しなければ入る事が出来ない程に熱い事もあるそうですね。

鮮度命な人には、間違い無くマストなお湯と言って良いでしょう。
ただ、熱湯が苦手な人には、お勧めし難いです。
わたしにとっては、間違いなく再訪必至と感じた、とても素晴らしい一湯でした。

2009-12/26

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