単純物泉
(大湯,新湯,山の湯,蔵王の湯,不忘の湯,花房の湯,新名号の湯)
(混合泉) 52度 / ph7.5
Na+ = 196.9 / K+ = 15.8 / Ca++ = 28.6 / Mg++ = 2.3
Cl- = 73.5 / SO4– = 227.8 / HCO3- = 244.9
H2SiO3 = 41 / CO2 = 27.5 / 成分総計 = 848.1mg
宮城県柴田郡川崎町青根温泉9-1
0155-42-2220
男女別内湯
300円
6:30 – 21:30
この青根温泉には共同浴場が2箇所、「大湯」と「名号湯」があります・・・って言うのは、今は昔の話。
2軒とも老朽化を理由に閉鎖されてしまい、その代わりに建てられたのが、今回私が利用してきた新しい共同浴場、「じゃっぽの湯」です。
2006年4月にオープンしたばかりで、とても真新しい建物が目に眩しいです。
駐車場もあり、なかなか使い勝手が良さそうですね。
お風呂以外での利用も考えているのか、一角に舞台のようなスペースがあるのが気になります。
野外コンサートでもするのかな?
さて、肝心の浴場部分ですが、施設の見た目とは裏腹に結構こじんまりとしています。
玄関先(受付)には、数人座れる待合所があり、後は脱衣所とトイレ、内湯があるのみです。
それでも、以前まであった大湯や名号湯に比べると随分立派なのですが、もっと凄いのを想像していただけに、少し意外な気がしました。
内湯ですが、洗い場数人分と、結構広々とした湯船が一つありました。
新しいだけあり、とても清潔です。10人以上でもゆったり入れる大きさの湯船がひとつと、洗い場が数人ありました。
湯船だけで言えば、以前の大湯より少し手狭な印象ですが、洗い場の存在などを考えると、全体的な使い勝手は向上しています。
お湯はごく僅かにウグイス色に濁って見える、透明なお湯です。
肌触りがサラサラする、ほんのりと温泉臭が漂う気持ちが良いお湯で、あまり熱くないのでゆったりと入る事が出来ます。
湯切れが良く、湯上りが爽快でとても気持ちが良いです。
源泉は大湯と名号湯で使われていたものと同じ混合源泉です。
小さな湯船で熱い新鮮なお湯が注がれた名号湯、広い湯船で柔らかい適温のお湯が注がれた大湯、どちらも印象が違うものでしたが、このじゃっぽの湯はちょっと鮮度が良い大湯って感じでした。
お湯に浸かり、目を瞑ってじっとしていると、まるで自分が大湯に入っているかのような・・・
そんな錯覚を味わいながら、ゆったりと入浴を楽しみました。
残念ながら、新しすぎる施設の為、大湯と名号湯が持っていた素敵な風情は微塵も残っていません。
でも、素晴らしいお湯はそのまま引き継がれており、その点に関しては、心底安心しました。
(塩素臭でもしようものなら、泣いて帰っていましたヨ!)
帰り際、大湯と名号湯の前を通りましたが、建物はまだそのまま残っているんですね。
復活してくれる事を切実に望むのですが、このじゃっぽの湯も、人々に愛される素敵な共同浴場になって欲しいと思いました。
昔を懐かしみ、否定するばかりでなく、積極的に応援してあげたい一湯です。
またお世話になると思われ、その時は是非宜しくって感じですね。
2006年9月16日 - 初訪問時のレポート
2008年5月3日-再訪
6時30分に開湯なのですが、その15分前に到着しました。駐車場にはまだロープが張られたままで、中には入れません。
向かいの空き地に車を停めて、しばし休憩。
暫くウトウトして、開湯5分前に再び覗いてみると、いつのまにか駐車場に入ることが出来るようになっており、車が5台程来てオープン待ちをしていました。
大人気なんですねぇ!
お湯は無色透明。わずかに芒硝臭がします。朝一番に入ったので、鮮度は申し分ありません。ただ、先日青根の旅館に立ち寄ったのですが、そっちの方が良い香りがしています。
お湯を張る際に加水でもしているのかな?もしくは、季節的な理由で源泉の調子が悪かったのかな?同じ源泉だけど、印象が少し異なります。
でも、良いお湯には違いなく、しっかりと堪能する事が出来ました。
それにしても、利用者の多さに唖然。開湯15分後の6時45分の段階で数を数えてみたところ、私含めて13人もいました。
車のナンバーから、一部に余所者もいたようですが、ほとんどが地元民で、顔見知り同士会話が弾んでいます。
ココのお風呂は当分の間安泰だろうと思いました。
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