含土類-芒硝泉 / 含食塩重曹-硫黄泉
宮城県玉造郡鳴子町字川原湯42-1
男女別内湯 ・ 混浴内湯 ・ 家族風呂
0229-83-3024
300円 (湯巡りシール 1枚)
10:00 – 15:00
「東川原湯旅館」は「姥之湯旅館」の目の前にあります。ちなみに、この日の湯巡りでは、最初に姥之湯旅館を利用し、その後川渡温泉で2箇所入浴した後、この東川原湯旅館に戻ってきたような行程を取りました。
何故、隣り合っているのに、わざわざ川渡まで行って戻ってきたのか?
理由は、「火照った体を冷ます時間が欲しかったから」です。
国道47号線沿いには、川渡、東鳴子、鳴子、中山平と、良質な温泉が隣り合うようにして並んでおり、どこへ移動するにもたいした時間がかかりません。
ですので、車でテキトーに移動しながら涼み、次の温泉地へ向かうという事が、とても容易に出来るんです。何だか、温泉好きにとっては天国のような場所ですね。
通になると、47号線を行ったり来たりしながら、怒涛の勢いで湯巡りするようになるそうで、それを名付けて「鳴子往復ビンタ」なんて言うそうな。(笑)
いやはや、シンジラレナイ事をする人もいますねぇ・・・
って、私も同じような事をやっている一人ですが。^^;
さて、日帰り入浴ですが、300円ととてもお安いのが魅力的。そのうえ、鳴子湯巡りシールだと1枚で利用出来、実質200円と更に安くなります。
うーん。共同浴場プライスで旅館の内湯を利用出来るなんて、嬉しくなってしまいますね。
案内してくれた女将さんは、とても気さくでお喋りな方でした。丁寧に浴室まで案内をしてくれたのですが、その途中、紅葉の見頃とか、お湯の質だとか、色々と話を聞けて興味深かったです。
さて、お風呂ですが、ここには硫黄泉と芒硝泉の2本の自家源泉があります。
2本もの自家源泉、それも異なる泉質で持っているなんて、鳴子らしくて良いですね。
(向かいの姥之湯なんか4本も持っていますが・・・)
芒硝泉は男女別の内湯で、硫黄泉は混浴と家族風呂の2箇所あります。
たまたまこの時は混浴の硫黄泉に誰もいませんでしたので、先にそちらを利用させて頂く。
浴室は広々としており、大きめの湯船があって白濁したお湯が張られています。
かなり使い古されている様子で、お世辞にも綺麗とは言えません。しかし、鄙びた風情が大好きな私にとってはかえって有り難く、ウキウキしてくるような造りです。
お湯は結構熱めのもので、かなり硫黄臭が強いのが特徴的です。事前に利用した姥之湯と比べると、こちらの方が断然濃い印象で、時間をかけてじっくり堪能する事が出来ました。
うーん、このお湯、良いなぁ。宿泊してじっくり時間をかけて堪能したいものです。
次に入ったのは芒硝泉で、少し離れた所にある為、いちいち着替えなおして移動する必要があります。
裸のまま違う泉質のお風呂に入れると嬉しいのですが、複数の自家源泉を所有する宿が多い鳴子でも、そういう所はあまり聞かないですね。
こちらには無色透明のお湯が張られており、同じく少し熱めです。
直前に強烈な硫黄泉に入ったせいもあり、あまり特徴を感じなかったのが残念。
湯口には飲泉用のカップがあり、試しに飲んでみたところ、ほぼ無味ですが、少し塩分が含まれているような感じがしました。
特徴的なお湯が多い鳴子にあっては、随分と大人しめな印象ですね。
キツいお湯に入りすぎて疲れた時なんかは良いかも知れません。
2005年 10月2日 - 初訪問時のレポート
2008年 5月5日 - 再訪&宿泊
結構前に一度立ち寄りで利用しているのですが、宿泊で再訪しました。
混浴の硫黄泉。相変わらず凄まじい鄙びっぷりで驚きです。でも、これだけ見事に鄙びまくっていると、かえって良い風情に感じてしまう訳ですが、気のせいでしょうか?
ちなみに、夜中入っていたら、後から一人、男性が入ってきました。翌日の朝4時に出発して米沢へ行くのだそうです。その彼とお話をしつつ入っていたのですが、その彼の手には缶チューハイが・・・
うーん、ぶっちゃけ、夜中の東川原湯。今にもお化けが出そうな風情な訳ですが、そこで缶チューハイって、良い度胸と言うか・・・なんか、それって、どーなんでしょう!?
とっても感じが良い方で、話が弾んだのですが、最後は私はお先に失礼させて頂く事になり、その後彼はひとりぼっち・・・
そのまま缶チューハイ飲みながら、独りでお風呂に入り続けていたのかな?
ともあれ、面白い出会いが出来た事に、ちょっと感謝です。
で、この硫黄泉も良いのですが、個人的には、芒硝泉の素晴らしさに驚きました。
以前訪れた際はそれほど良くも思わなかったのですが、この芒硝泉、なんとも素晴らしいビリビリ感と、芳しい芒硝臭。お湯に入っていると熱いけど、上がると一瞬で汗が引いて体が冷える、不思議な感触。
すっかりハマってしまいました!
普段の私だったら、寝る前に硫黄泉に入って、自分の体から香る硫黄臭を嗅ぎながら目を覚ますのが好きなのですが、この日は寝る前に芒硝泉に入り、チェックアウト前にも芒硝泉に入ってしまったほどです。
硫黄泉は硫黄泉で素晴らしく、それが理由で宿泊先に選んだ訳ですが、ここの芒硝泉がこんなに良かったとは、嬉しい誤算でした。
宿泊代金は、トクーで申し込んだので、破格の金額です。
そのうえお湯は申し分なし。
これだったら何度もリピートしたいなぁ!
鳴子に来る際は常宿になってしまうのでは無いかと思った素晴らしい一湯です。
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