含硫黄-ナトリウム-炭酸水素 塩・硫酸塩泉
(船員保険寮泉・星沼源泉№1混合泉) 100度 / H18.3.17
Na+ = 220.5 / K+ = 10 / NH4+ = 2.6 / Ca++ = 1.2
Cl- = 61.9 / F- = 0.7 / HS- = 24.8 / S2O3– = 0.9
SO4– = 95.1 / HPO4– = 1.8 / HCO3- = 248.3
CO3– = 31.9 / H2SiO3 = 298.7 / HBO2 = 16.4
H2S = 1.9 / 溶存物質総量 = 1018.8mg
宮城県大崎市鳴子温泉字星沼18-2
0229-87-2121
男女別内湯 ・ 露天風呂
600円 (湯めぐりチケット2枚)
11:00 – 15:00
鳴子温泉から国道47号線を走り、山形方面へ走ると、中山平温泉に到着します。
中山平温泉にある共同浴場「しんとろの湯」の手前にある大きな施設が、ここ、やすらぎ荘です。
財団法人船員保険会による運営で、どうやら漁師さん達の保養所のような物ですが、漁師ではない一般の人も利用する事が出来ます。
ただ、以前一度利用しようとして行ってはみたものの、玄関先に本日立ち寄り入浴不可の看板が置かれていて、断念したことがありました。
話は変わって、この中山平温泉、この日の前日にあたる、2008年5月3日から、スタンプラリーのイベントを開始しました。
中山平にある旅館と共同浴場、合計13箇所に入浴をしてスタンプを貰い、全部周ると、記念品としてタオルと中山平特製桶を貰えると言う物です。
ただ、私はその13箇所のうち、既に6箇所入った事があるので、別に全部入らなくても良いかなと思いつつ、とりあえずスタンプだけでも貰っておこうと、スタンプ帳だけは持って行きました。
台紙を片手にお宿の中に入ると、なんと、入り口の目立つところに、前回訪れた時に見た「本日日帰り不可」の看板が置かれているではありませんか!あぁ、ナンテコッタイ!
でも、その看板の下に、もう一枚あって、そこには「スタンプラリーの方はフロントまでどうぞ」と書いてあります。
中に入ると、受付にオジサンがいらっしゃいました。「スタンプラリーなのですが」と言うと、「あぁ、スタンプラリーの人は特別に立ち寄りOKだよ!」との嬉しいお返事が!
昨日始まったばかりのイベントで、いきなり入浴不可にはできなかったのだそうです。
スタンプラリーそのものには興味が無かった私ですが、思わぬところで助かってしまいました。
ちなみに、オジサン、ニコニコしながら「スタンプラリーしてるの?」と聞いてきました。
私が「いやぁ、中山平は結構入っているからね。でも、記念にスタンプだけでも貰おうかと思って」と話すと、オジサン、「まだ一番乗りはいないみたいだよ」「旅館同士、誰が一番乗りするかねぇと、噂しているんだよ」と仰います。
その上で、「どう?一番乗り目指してみたら?」「上位10人くらいには、観光協会からイベントに参加して貰ったりとか、色々と考えているんだよ」なんて言って来ました。
私は、「いえいえ、私は東京ですので、イベントには多分参加出来ませんから・・・」と、お茶を濁して、お風呂へ向かう。
お風呂はお宿の規模相応に、なかなか立派な物です。
内湯と露天があり、露天は内湯からそのまま抜ける事が出来る物です。
まずは内湯。入って左手側に大きな湯船があり、20人でもゆったり入ることが出来そうです。
お湯は白濁しており、光の加減か、少し青白く見えます。湯口からはザブザブとお湯が注がれており、とても豪快に見えますが、残念ながら循環しているとの事。
しかし、循環とはいえ、お湯の特徴はしっかりと残っています。
浴感は、しっとりする物で、とても温まります。特徴的なのはお湯の臭いで、硫黄臭がするのですが、それ以外にも、なんか、鮮魚市場のような、魚介系のダシのような、生臭い臭いがするではありませんか!
この臭いは普段嗅ぎなれない物で、かなり珍しいです。と言うか、漁師さんのお宿のお湯が魚市場の臭いだなんて、出来すぎている気がします。
そんな筈は無いと何度も臭いを嗅ぎますが、どうしても、鮮魚の臭いが頭から離れません。
湯口に鼻先を突っ込んで臭いを嗅いでみたところ、源泉が多少足されているのか、お湯が攪拌されているせいか、臭いが強いです。
しかし、ここでも硫黄臭に混じって、鮮魚臭がするのです。
まさか・・・リンゴやバラ、ラベンダー風呂などはたまにありますが、ココは漁師の宿だけに、「まぐろ風呂」とか「かつお風呂」なのでしょうか!?
そんな馬鹿な・・・!?第一、そんな案内、どこにもされていません!
続いて露天。こちらも内湯と同じ源泉が張られていました。
屋根があって開放的ではありませんが、一応外の空気を吸いながら入ることが出来るので、内湯のように篭ってはおらず、幾分快適。
こちらのお湯は、多少薄く感じるものの・・・やはり鮮魚系硫黄臭。
う~ん・・・こんなヘンチクリンなお湯、他では記憶無いなぁ。
さすが、珍妙なお湯オンパレードのミステリーゾーン、鳴子温泉郷の一角にある中山平のお湯です。やっぱすげぇやと関心してしまいました。
・・・で、話は戻って、スタンプラリー。
受付のオジサンと話しをした後、色々と考えた結果、真面目にやる事にしました。
理由は色々とある訳ですが、そのひとつは、オジサンをはじめ、中山平の人が地域活性の為に頑張っているなぁと思ったからです。
温泉好きな私からすると、温泉地が賑わっている事は嬉しい事です。でも、私はただの温泉マニア。その地域の為に出来る事なんて、幸せそうにお湯に浸かる事くらいしか出来ません。
でも、そんな温泉マニアが、中山平、ひいては鳴子の為に何が出来るかなと考えた結果、折角企画してくれたイベントなのだから、最大限楽しめば良いのかな?と・・・
で、このやすらぎ荘の後、一気に巡って、翌日の午前中には13箇所達成!晴れて一番乗りです!ワーイ!
とりあえずタオルゲット!ついでに、特製桶もゲットと行きたかったですが、発注したのが届いていないらしく、郵送して下さるとの事。とりあえず待ち遠しいなぁ~!
私が楽しく湯巡りする事で、中山平の方々の励みになればと思いますし、また、こうして私がHPで紹介する事によって、他にもスタンプラリーに興味を持ってくれると嬉しいですね!
中山平の皆さん、今後も頑張って下さい。
上にも書きましたが、鳴子は、ミョウチクリン、ヘンテコリン、ナンダコリャー、(゚∀゚)アヒャヒャ!
なお湯のオンパレードです。日本全国、良い温泉地は他にも沢山ありますが、こんなにお湯が特徴的かつ珍妙なお湯が揃う素晴らしい所は、他にありません。
今は中山平だけのスタンプラリーですが、いずれは鳴子全体で盛り上がる企画に成長してくれる事を期待します。
最後に、私はどうやら別府の温泉名人のようです。別府は大好きな所で、素晴らしい所だとの思いは今も全く変わりません。
その私が敢えて書きますが、個々の源泉が持つ個性、泉質の種類は、別府など鳴子の足元にも及びません。
鳴子は湯巡りしてこそ価値がある温泉地だと思っていますし、このようなイベントを通して、より多くの人に、色んな種類のお湯に浸かるキッカケを与えて欲しいなと思っています。
で、話がやすらぎ荘から大分逸れたので無理矢理軌道修正すると、そんなキッカケを私に与えてくれた、やすらぎ荘のオジサン、ありがとう!
2008-5/4
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