宮城県

駒の湯温泉 + 蕎麦カフェKomanoyu (駒の湯温泉) ★5.1

含硫黄-カルシウム-硫酸塩泉(硫化水素型)
(駒の湯4号泉・駒の湯5号泉混合泉) 36.4度 / ph4.4 / H27.7.23
Na+ = 29.4 / K+ = 8.4 / Mg++ = 27.2 / Ca++ = 405.2
Cl- = 11.2 / SO4– = 1142 / HS- = 0.1 / H2SiO3 = 34.2
CO2 = 136.3 / H2S = 7.0 / 成分総計 = 1868mg

宮城県栗原市栗駒沼倉耕英88番地
0228-46-2110
男女別内湯
10:00 ~ 17:00(冬期休業・水曜日および第2・4木曜日定休)
日帰り入浴:大人500円、子供300円、幼児100円
入浴+蕎麦セット:大人1,000円、子供800円 (他プランあり)

温めで気持ちが良いお湯がザブザブと掛け流されていた駒の湯温泉。立ち寄りで利用し、いつか必ず泊まろうと思っていました。
そんな矢先の2008年6月。突如発生した「岩手・宮城内陸地震」で土石流に流されてしまい、建物は完全崩壊してしまいました。
私としても必ず宿泊しようと決めていた事もあり非常に悲しかった事を覚えています。復活は絶望的だろうと思い、当HPでも「閉鎖」の二文字を書き加えました。

それから暫くたった頃。「駒の湯が復活に向けて動いているよ!」なんて話を耳にします。え!? ホント!?
仮設のお風呂に入ってきたなんて話も入ってきます。
「これは行かなければ!」なんて思いつつ、忙しくて温泉に行く機会が激減していた事もあり、時だけは流れ・・・

やっとこさ入りに行けた次第です。

2015年10月から正式に再開していた駒の湯温泉。2016年8月には蕎麦カフェもオープンしたそうです。
ただ、以前と同じと言うわけにもいかず、日帰りのみの施設となっています。
それでも復活してくれた事が嬉しくてなりません。

受付を済ませてウッドデッキを歩くと男女別の湯小屋に分かれています。
素朴だけどちょっと可愛らしく、まるで共同浴場って感じです。

浴室には小さな湯舟が一つあるだけのとてもシンプルなもので、快適に入れるのは3人までって感じです。
その小さな湯舟に新鮮で青みがかったお湯が、惜しげもなくざぶざぶと注がれて掛け流しになっています。
「そうそう! これこれ!」
思わずガッツポーズしてしまいます。私の記憶の中にある駒の湯のお風呂はもう少し広かったですが、同じように大量のお湯が掛け流されていました。

まだ新しさを感じる木の温もりと、硫黄臭が優しく香るお湯に身を沈める。
うーん、ぬるい! 最高!!!
一度入ったら二度と出たくなくなる温度です。熱いお湯も好きですが、永遠に入っていられるこの温度、大好きです!
お湯の中で静かにしていると体に細かい気泡がつきます。以前入った時の感動がそのままに蘇ります。


独りだったらきっと時間を忘れて浸かり続けていた事でしょうね。
紅鮭と一緒に女湯に入っていた子供が乱入してきたので寛ぎタイム終了。もう少しゆっくりしたかったですが、他にもお客さんが出入りしていたので、そろそろ潮時かな?
気持ちが良いお湯は譲り合って利用しなくちゃね!

浴後は蕎麦カフェで十割蕎麦を頂きます。
ご主人が北海道のそば粉を厳選して打つ十割蕎麦なのだそうです。
蕎麦の香りがふわっと伝わる上品なお蕎麦です。優しいお湯の後に食べると美味しさも倍増です!

思わぬ事からご主人、女将さんと話し込んでしまい、復活までのご苦労など色々なお話を伺うことが出来ました。
いつの日か宿として復活してくれないだろうか・・・?
雨露防いでただ寝るだけの山小屋で良いから建ててくれませんか?(なんて、無責任で勝手な事を言ってみる)

それにしても復活してくれて本当に良かったです。
まずは、再び灯った駒の湯の灯が消えてしまわぬように、頑張って貰いたいなって所と、私も陰ながら応援したいって気持ちを抱きながらその場を後にしました。

またお邪魔します、その時を楽しみにしております。

ちなみに、実はこの後も少し温泉巡りをしようと思っていたのですが、駒の湯一箇所ですっかり満足してしまい、そのままどこにも寄り道せずにその日の宿「夏油元湯」に直行した事を最後に付け加えておきます。

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