宮城県

佐藤旅館 (温湯温泉) ★3.5

ナトリウム-塩化物泉
(花の湯・芳の湯・新湯の混合泉)- 大浴槽
56.2度 / ph7.8 / H1.12.21
Na+ = 409.6 / K+ = 11.5 / Mg++ = 1.0 / Ca++ = 49.6
Cl- = 594.6 / HCO3- = 143.2 / SO4– = 70.7
H2SiO3 = 78.5 / HBO2 = 47.2 / CO2 = 11
溶存物質総量 = 1409.9mg

ナトリウム-塩化物泉
(新湯)- 露天
69度 / ph7.8 / H3.8.19
Na+ = 384.6 / K+ = 12.5 / Mg++ = 0.9 / Ca++ = 54.5
Cl- = 632.9 / HCO3- = 152.1 / SO4– = 69.5
H2SiO3 = 97.8 / HBO2 = 68.3 / CO2 = 11
溶存物質総量 = 1477.3mg

宮城県栗原市花山本沢温湯8-1
0228-56-2251
混浴内湯 ・女性専用内湯 ・ 男女別露天風呂
500円
10:00 – 17:00

国道398号線から少しだけ入った所にある日本秘湯を守る会の会員宿です。
周囲は山々に囲まれており、秘湯会の提灯が似合う秘湯っぽい場所にありますが、近くにある、ここより確実に秘湯な「湯の倉温泉」や「湯浜温泉」には提灯がぶら下がっていません。
日本秘湯を守る会って・・・ま、いいですけど。

建物はそれなりに年季の入ったもので、少し鄙びた、木造の趣があるものです。
板張りの廊下と、採光の良いレトロなガラス戸が妙に印象的。
館内の風情はなかなかのものです。
もし雨でも降っていたら・・・
ガラス戸を叩く雨音を聞きながら酔いしれてしまいそう。
お風呂はそんな風情ある廊下を抜けた先にあります。
混浴内湯、女性専用の内湯と、離れたところに男女別の露天風呂がありました。

まずは露天風呂。離れにあり、外履き用のスリッパに履き替えて少しだけ歩いた先にあります。
湯小屋のような脱衣所があり、その先に岩風呂がありました。
あるのは湯船だけという、とてもシンプルなものです。
無色透明のお湯が張られており、所々藻のような黒茶色の湯花が舞っていました。
お湯は食塩泉との事で、お湯の中での肌触りはツルツル、お湯から上がるとベタつく感じが残るものです。
浴槽内の温度が少し熱めに調整されいるせいもあり、体の芯からしっかりと暖まり、一度汗を掻くとなかなか引きません。
お湯からは微量に潮のような温泉臭がして、特徴もちゃんと感じる事が出来ます。

開放的な露天で、風情もあってとても良いですが、少し離れた所にある通りから丸見えで、走っている車が見えます。
悪くは無いのですが、お湯から上がって涼む事が出来るスペースが無く、入浴中はお湯に浸かり続けていなければなりません。
(なんとかして岩の上に座る事は可能だけど・・・)
折角だから、もう少し長湯出来るつくりをしていれば良いのになぁと思います。それだけがちょっと残念かな?

続いて内湯。男性専用と言うのは無いので、混浴を利用しました。
こちらも岩風呂風に作られており、とても広々としています。
露天と同じ食塩泉ですが、別源泉を引いているとの事です。
お湯の特徴は殆ど変わらないもので、同様に潮の臭いが漂う、体がポカポカに暖まるもので、お湯に入ったり出たりしながら、じっくりと楽しむ事が出来ました。

湯上りヘロヘロになる食塩泉です。
ただ、お湯自体は珍しいものでもなんでもなく、遠路はるばるこのお湯だけを求めて来るには少しアピールに欠けます。
ただ、旅館の風情は結構良く、一度は来てみる価値はあります。
宿泊してみると印象がもっと良くなると思った一湯です。

2007-5/12

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