単純硫黄泉
(オナメ・モトメの湯) 88.4度 / ph3.2
Al++ = 4.6 / Fe++ = 4.6 / HSO4- = 2.2
SO4– = 105 / H2SiO3 = 87.2 / CO2 = 60.1
成分総量 = 311.1mg
秋田県鹿角市八幡平字熊沢国有林
電 話 0186-31-2222 (湯治部)
0186-31-2311 (旅館部)
男女別内湯 ・ 露天 ・ 箱蒸し ・ 泥風呂、他
400円
7:00 – 19:00
マスコミなどでも度々登場する、とても有名な秘湯です。
湯治場としても広く知られており、常々行ってみたいと思っていたところでした。
日帰りで利用するお客さんも非常に多いと聞いていたので、宿泊での利用を選択。
自炊棟の4畳半の畳個室で一泊朝食付き、ひとりあたり4200円です。安いっ!
ちなみに、大部屋に宿泊すれば、一泊2000円で泊まれます。
金額の安さに驚きを隠せないと共に、あらためて湯治場である事を思い知らされます。
なお、旅館部も併設されていますので、至れり尽くせりが好きな人はそちらへどうぞ。
チェックイン後、何はともあれ食事の用意をする事に。
湯治宿だけあり、台所がちゃんとあり、皆さんそれぞれに夕食の調理されています。
勝手が良く分からずにウロウロしていると、ここで長湯治されている様子の世話焼きなオバチャンが色々と教えてくれました。
皆さん食器類は持参の様子で、備え付けはありません。蕎麦を茹でるだけでしたので、鍋とざる、小鉢を借りました。レンタル料金は全部で100円くらいです。
ちなみに、お味の程はまあまあ。フロントの方曰く、「ここは水が良いからお蕎麦も美味しく茹で上がるよ!」と仰っていましたが、私が用意した蕎麦はどこにでもあるような安物なので、そんなに違いがでる筈もありません。^^;
でも、気兼ねなく調理して自分勝手に食べれるのが良いですね。
だから自炊出来る所は大好きです。
さて、食後はいよいよお風呂です。
湯治部の一角に大浴場があり、旅館部が併設されているせいもあってか、思ったよりも綺麗で使い勝手が良く造られています。
入ってすぐ右手に掛け湯コーナー。熱めの源泉と冷水の2槽に別れており、テキトウに混ぜてザブザブかぶります。
掛け湯コーナーからすぐ階段あがった所に名物箱蒸しとサウナ、脱衣所から入って左手には泥湯コーナーと打たせ湯コーナーがあります。奥に行くと、大きな源泉浴槽と、更に奥にはジャグジー浴槽があり、その先にはとってつけたような小さな露天があります。
宿の規模が大きいため、お風呂の造りも広々としていました。
結構小奇麗なのですが、造りは昔ながらの湯治宿をイメージしているのか、木造でとても風情があります。
浴槽の数が多く、また、外気が冷たいせいか、天井が結構高いにも関わらず浴室内は濃い湯気が充満していていました。
幻想的で良い感じです。
肝心のお湯はと言うと、ほんのりと灰白濁したものです。ごく微量に感じる硫黄臭と、浴室の造りのせいで木の香りが漂っています。
直前に入ったふけの湯と同じで、外気ほどに硫黄臭がせず、もうちょっとプンプン臭ってくれればなぁと少し期待はずれです。
お湯の感じはふけの湯よりも薄いですが、こちらもサラサラする感触でとても気持ちが良いものです。
湯口のお湯を口に含んでみたところ、酸味と渋みを感じました。
湯量が豊富なので、どの浴槽にもザブザブと源泉が注がれています。
源泉温度が高い為に加水されているものとは思いますが、十分に満足出来るお湯です。
矢張り、湯治を主体にしている所は違うなぁと思いました。
ちなみに、私が一番気に入ったのは、少し邪道ですが、名物の「箱蒸し風呂」です。
名前の通り、「箱」形をしたサウナで、首から上だけ外に出して入ります。
なんだか棺おけに入っているような感じで、体が大きな私には少々窮屈ですが、中に入ると温泉の蒸気で蒸され、汗がダクダクに出ます。
何故かこれが気持ち良い。理由の一つが、湯気から香る硫黄臭で、普通にお風呂に入っている以上に強い臭いを感じます。
結構熱く、長時間入っていられないので、箱蒸しと掛け湯を行ったり来たりしながら楽しみました。
常々行きたいと思っていただけに、遂に宿泊出来て大満足です。
お湯だけで判断すると、正直、そこまで評価出来ないかも知れません。
でも、うまく言葉には表せませんが、ココの雰囲気はとても好きです。
金額的に安いのも魅力で、是非再訪したいですね。
ただ、周辺には泊まりたい所が他にも沢山あって、もう一度後生掛に泊まるのは何時になる事やら・・・です。
嬉しい悲鳴なのでしょうか。困ったものです。
2006.5.5 - 初訪問時のレポート
2008年5月10日-再宿泊
再訪の機会は意外と早くやってきました。今回は友人達と一緒です。
当初、普通の部屋で寝る予定でしたが、なんと、オンドルの個室で寝ることに!
借りた部屋は、オンドル個室の一番端。地熱地帯に一番近く、廊下を歩いている
と、端に行くに従って床下がジリジリと熱くなってきます。恐らくここが一番熱い部屋なのではと思います。
そこに、貸し出して貰った薄っぺらい布団を敷いて寝るのですが、布団越しに熱さが伝わり、定期的に寝返りを打たなければ低温やけどしそうです。
でも、窓を開けて寝ると、外の涼しい風邪が入ってきて、意外と快適に寝る事が出来ます。ただ、一度目が覚めると、もう一度寝る事はできませんでした。
ともあれ、後生掛ならではの経験が出来て良かったです。
もちろんお風呂のお湯もしっかりと堪能。改めて温泉って気持ちが良いなぁと実感する事が出来ました!
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