十和田大湯温泉秋田県

黒森ユースホステル(十和田大湯温泉)★★★★4.0

ナトリウム-塩化物泉
(上の湯) 62.6度 / ph7.6 / 自然湧出
陽イオン総計 = 437.2mg
陰イオン総計 = 730.3mg
非遊離成分 = 150.2mg
溶存ガス成分 = 11mg

秋田県鹿角市十和田大湯字上ノ湯63
0186-37-2144
内湯×1
200円
要相談

十和田大湯の大湯川沿いにあるユースホステルです。日帰り入浴を受け付けて居るとの話で、行って参りました。
立ち寄り入浴料は、なんと、200円です。ただし、内湯がひとつだけしかなく、男女に分かれていないので、基本的に貸切での利用になるみたいです。
いつ行っても利用出来る訳ではなく、オーナーが厚意で入れてくれるような所です。宿泊客の状況や、そもそもお湯が張っていないなどで断られるかも知れないので、利用する際は、そもそもそう言う所なのだと理解した上で、玉砕しても苦情などを言わないようにしましょう。

さて、そのお風呂。縦長な湯船がひとつと、洗い場が数人分ある、ホステルの規模相応にこぢんまりとした物です。天井があまり高く無く、少し篭った印象があります。
目の前に川が流れていますが、残念ながら窓が無いので、眺望はありません。
ぱっと見る限りでは共同浴場のような、シンプルなタイル張りの造りをしています。

お湯は無色透明。玉子スープ状の湯花がふわふわと舞うお湯で、少し温めくらいの温度です。ただ、室内が篭るせいで、とても暖まり、どっと汗を掻きます。
お湯からはほんのり硫黄臭がする、しっかり特徴的な物でした。
鮮度は期待した程ではなく、まずまずと言った具合でしたが、とても柔らかく、肌触りも少しトロトロする感じがあって、肌にとても良く馴染む、やさしいお湯です。

湯口からは素手で触る事が出来る程度の、結構熱めなお湯が静かに注がれています。この湯口、なかなか工夫がされているもので、蓋をずらす事によって、浴槽に注ぐ量と洗い場に捨てる量を調整する事が出来ます。
湯口の一部には硫黄の湯花がビッタリと付着し、細かい毛のようになってゆらゆらと揺れていました。

案内してくれた友人によると、ここは、上の湯源泉を掛け流しで使用する、数少ない施設のひとつなのだそうです。
浴室がひとつしかない都合で、なかなか利用し難い所だとは思いますが、立ち寄る事が出来てとても良かった一湯です。

2008-5/10

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