秋田県

滝の湯 豊明館 (泥湯温泉) ★4.5

酸性-アルミニウム-硫酸温泉
(滝の湯) 75.3度 / ph2.1 / H19.12.27
H+ = 8.01 / Na+ = 10 / K+ = 3.6 / Mg++ = 3.8
Ca++ = 7.8 / Al+ = 40 / Fe++ = 14.9 / Cl- = 4
I- = 0.7 / SO4– = 617.8 / HCO3- = 165.3
H2SiO3 = 195.2 / CO2 = 343.3 / H2S = 0.4
成分総計 = 1421.5mg

湯沢市高松字泥湯沢25
0183-79-2362
男女別内湯 ・ 打たせ湯
300円
7:00 – 17:00 (冬季閉鎖)

泥湯温泉と言えば、奥山旅館が有名ですが、その奥山旅館の手前にある、小ぢんまりとしたお宿がここ、豊明館です。
小ぢんまりとした雰囲気の良いお宿ですが、日帰り入浴も積極的に受け付けている様子。
お宿のお婆ちゃんに受付をお願いすると、快くOKをして下さり、記念にと、豊明館の割り箸を下さいました。
「お箸だったら毎日使う物だから必要でしょ?」「竹のお箸だから、洗えば何度でも使えるわよ」と、お婆ちゃん。ささやかな真心で、とても嬉しいです。

お風呂は男女別で、内湯のみです。板張りの浴室はそんなに大きくなく、湯船がひとつあるだけのもの。まるで共同浴場のような渋い造りをしています。
内湯の奥には廊下があり、その先には露天があるのかと思って進んでみたところ、打たせ湯がありました。

さて、肝心のお湯。灰白濁した物です。お湯はちょっと熱めで45度くらいでしょうか。
長時間ずっと入っているには少々辛い温度ですが、中に入ってしまうとなかなか気持ちが良く、出れなくなってしまい、気づいたらヘロヘロになってしまう、なかなか良い温度です。
居合わせた地元と思われる方は、普段はもっと熱いと仰っていました。

お湯からはほんのり硫黄臭と、泥臭い匂い。明礬臭も僅かに混じっているような気がします。
湯口に鼻先を近付けて嗅いで見ると、粉っぽいようなガスっぽいような匂いがする、なかなか特徴的な物。
以前奥山旅館に訪れた際は、見た目に比べて随分と薄いお湯だと思ったものですが、このお湯は薄いと言う印象が一切ありません。
白濁したお湯をじっくり見ると、そのすべてが細かい粒子状の湯花である事が分かります。
お湯に浸かっている間は、その粒子状湯花のせいか、肌触りがサラサラに感じますが、お湯から上がると、しっとり保湿されたような感じがします。
単純に温度が高いせいもあると思いますが、とても良く温まり、浴後は汗が全然引きません。
なかなか力強いお湯で、泥湯の評価が一気に上がってしまいました。

露天の風情や、秘湯の雰囲気を味わいたいなら、奥山旅館も良いですが、純粋にお湯の良さを求めるならば、迷わずココをお勧めしたいです。
とても素晴らしい一湯でした!

2008-5/3

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