単純温泉
(こまちの湯) 53.2度 / ph8.3 / 1016L / 動力
Na+ = 134.7 / K+ = 4.8 / MG++ = 0.5 / Ca++ = 37.9
Cl- = 47.7 / F- = 1.9 / HS- = 1.8 / SO4– = 275.4
HCO3- = 4.3 / CO3– = 0.6 / H2SiO3 = 74.4 / H2S = 0.1
成分総計 = 626.7mg
岩手県岩手郡雫石町鴬宿第6地割7
019-695-2121
男女別内湯 ・ 露天風呂
800円
11:00 – 20:00
鄙びた旅館が沢山立ち並ぶ鶯宿温泉のど真ん中に、「空気嫁!」と言いたくなる程にデーンと構える、どでかい旅館です。
旅館前では旅館の従業員が駐車場への案内をしています。鶯宿温泉では何度か湯巡りをしていますが、彼らの前をケロリン桶片手に歩くのは、何だか少々気まずいです。
まぁ、恐らく利用する事は無いだろうと思っていましたが、色々と調べてみたところ、お湯が独自源泉との事で、一度は行って見ようと入浴してきました。
入浴料は800円です。鶯宿温泉で800円も予算があったら、3箇所回れてしまいます。
全国平均で見たら飛びぬけて高い訳ではありませんが、ここ鶯宿にあっては、信じられないほどの高額に感じます。
日帰り入浴は意外と遅くまで受け付けており、その点においては印象が良いです。
お昼の短い時間しか入れない所が多いですからね。
お風呂は、800円と言う入浴料金を取るだけあり、とても立派で広々としたものです。
脱衣所も使い勝手が良く、消毒済みのブラシなんかが置かれております。
浴室は内湯と露天があり、内湯にはパーテーションで区切られた洗い場がありました。
各洗い場にはシャンプーやボディーソープが並んでいます。この規模の旅館としては、あって然るべきアメニティなのですが、鄙びた旅館をはしご湯したばかりだったので、なんとなく目新しく感じます。
さて、肝心のお湯。まずは内湯の浴槽ですが、大小2つあります。大きい湯船は、大浴場の浴槽と言うに相応しい立派なもので、中央に噴水のような湯口があり、そこからお湯がザブザブ注がれています。
ちなみにこのお宿では源泉100%で掛け流しだそうで、注がれた分と同量のお湯が湯船から溢れています。浴槽の一部がジャグジーになっていました。
お湯は40度ちょっとでしょうか。ちょっと温めですが、じっくり入る事が出来る温度です。
お湯からはごく僅かに硫黄臭が漂い、ジャグジーでお湯が揉まれたせいか、はたまたただ劣化しているだけか、とても柔らかい印象です。
隣でボコボコされていると落ち着きませんが、悪くはありません。
ジャグジーのほかにもジェットバスが備え付けられていましたが、幸いな事に、この日は作動していませんでした。
内湯の小さな湯船は、檜造りの、5~6人も入れば足を伸ばせなくなってしまいそうなものです。
こちらも掛け流しで、お湯がザブザブ注がれています。この湯船では、湯花などを濾過していない本当の源泉100%で、白い湯花が所々にフワフワと浮いています。
温度は大湯船よりも多少高いが、それでもまだ温い部類。ただ、お湯の印象はこちらの方が良く、僅かながら硫黄臭が強く感じられます。
何より、ジャグジーでお湯がかき混ぜられておらず、落ち着いて入る事が出来るのが有難いです。
湯口から出ているお湯を口に含んでみたところ、僅かに硫黄味がする、甘くてなかなか美味しい味がしました。
最後に露天風呂。岩風呂で、露天とは言え屋根が掛かっているので、眺望は良くありません。
外気に当たってお湯に浸かる事が出来るだけのものと言った感じです。
こちらも同じ源泉が掛け流しで使われており、僅かではありますが、白い湯花がフワフワと舞っていました。
3つある湯船のうち、ココの温度が一番温く、もしかしたら40度を下回っていたかも知れません。ずっと入っていても体が温まらない気がしますが、長時間マッタリと入りたい人には嬉しいかも知れませんね。
全体的に、お湯が温かったのが残念ですが、この規模のお風呂にしては、湯使いに気を配っており、少し嬉しくなってしまいました。
周辺の旅館に比べると浮いている存在だった為、あまり良い印象を持っていませんでしたが、外見だけで判断するのは良くなかったと反省です。
再訪してまで利用したいとは思いませんが、来て良かったと思いました。
独自源泉も持っていますし、800円と言う入浴料を許容出来るなら、湯巡りする際に候補に入れてても良いでしょう。
これからも源泉100%に拘り続けて欲しいと思った一湯でした。
2007-9/12
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