単純硫黄泉
(桜の湯) 61.6度 / ph5.0
Na+ = 2.7 / Mg++ = 1.5 / Ca++ = 4.8
SO4– = 6.6 / HCO3- = 22.6 / HS- = 0.2
H2SiO3 = 22.3 / CO2 = 233.8 / H2S = 18.5
成分総計 = 316.3mg
岩手県八幡平市松尾寄木第1地割41
0195-78-2245
男女別内湯 ・ 混浴露天 ・ 混浴岩風呂
400円
8:00 – 20:00
松川温泉にある「日本秘湯を守る会」の会員宿です。
国道からわき道に逸れ、ダート道を100メートルほど走った先にありました。
直前に同じく秘湯会の「峡雲荘」に立ち寄っており、そちらには大型観光バスが横付けされていたりと、とても賑やかなイメージだったのですが、松楓荘の駐車場には数えるほどしか車が停まっていません。
タイミング的な問題なのかも知れませんが、とても静かで落ち着ける印象です。
旅館入り口には温泉玉子を作れるコーナーがありました。
玉子はありませんでしたが・・・お湯は勿論温泉で、近づくだけで硫黄臭がプンプンします。
とても濃い印象のお湯で、今からこれに浸かれると思うと、何だか嬉しくなりますね。
さて、お風呂ですが、こちらには男女別の内湯と、混浴の露天風呂、混浴の洞窟岩風呂があります。
今回は残念ながら岩風呂は、数日前の大雨で川の水位が上昇した為とかで、使用する事が出来ませんでした。
雑誌の写真などで度々見かけたことがあるもので、楽しみにしていたのに・・・残念!
仕方が無いですが、気を取り直して、まずは混浴露天風呂に入りました。
こちらのお風呂、脱衣所はちゃんと男女別に別れています。渓流沿いにあり、10人程度はゆったりと入る事が出来そうな大きさのものです。
脱衣所から出るといきなりそこは湯船って感じの造りをしています。掛け湯をするスペースがほとんどなく、少々困りました。
こちらには真っ白に濁るお湯が張られています。女性脱衣所の出口付近は目隠しがされていますので、目隠し部分でお湯にしっかりと浸かってしまえば、あまり抵抗無く混浴が出来そうです。
さて、肝心のお湯ですが、少し熱めですが、ほぼ適温のお湯です。
湯口からは熱くて新鮮なお湯がザブザブと掛け流されており、それとは別に、湯口付近の湯底からは硫黄臭がぷんぷんと漂う噴気が猛烈な勢いで上がっていました。
印象としては、硫黄臭が強く、しっかりとした浴感がある力強いお湯です。
弱酸性のお湯で、とてもサラサラした感覚が心地良く、お湯から上がると汗がサッと引いていくのが分かります。
湯口のお湯を口に含んでみたところ、強い硫黄苦味と、ほんの少しだけ口の中が渋くなりました。
松川温泉では3軒のお湯に入りましたが、ココは他所よりも段違いにお湯の鮮度が高いです。
露天からの眺める渓流といい、緑の木々といい、とての雰囲気が良く個人的に大変気に入りました。
続いて内湯。男女湯の境には大きな岩が組まれています。浴室内には洗い場数人分と、広々とした湯船が一つありました。
お湯は勿論、白濁した硫黄臭するものが張られています。
入って最初に驚いたのが、浴槽の深さです。もしかしたら1メートル近くあるのではないでしょうか。体制崩して溺れてしまいそうになりました。
お湯は露天と同じく、心地良い硫黄臭が漂うものです。湯口からは熱めのお湯がザブザブと注がれています。
ただ、こちらの方が薄い印象なのは否めません。
それもその筈、湯口と反対側に冷水の蛇口があり、そこから凄い勢いで加水されているではありませんか・・・!
ま、これは仕方が無いのかな。
それでも良いお湯には違い無く、ここでも結構ゆっくりとしてしまいました。
ちなみにですが、この冷水、とっても美味いのです。
松川温泉で3軒ハシゴし、咽がカラカラだった私は、思わずがぶ飲みしてしまいました。
(飲用水か分かりませんが、私は今でもこうして元気ですので、きっと大丈夫なのでしょう。)
今回、松川温泉で3軒周った中では、一番良かった一湯です。
特に露天風呂が素晴らしかったー!
利用客が少なかったというのも好印象の決め手ですけどね。^^;
今回は残念ながら洞窟岩風呂に入る事が出来なかったので、次回こそは是非とも入ってみたいです。
次に来るときは宿泊したいな~・・・
2006-8/19
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