秋田県

栗駒山荘 (須川温泉) ★4.5

含鉄(II)・硫黄-ナトリウ ム-硫酸塩・塩化物温泉
(仙人温泉) 48度 / ph7.2
Na+ = 166 / K+ = 25 / Ca++ = 133 / Cl- = 386.9
HSO4- = 606.7 / SO4- = 907.1

秋田県雄勝郡東成瀬村椿川仁郷国有林
0182-47-5111
男女別内湯 ・ 露天風呂
600円
9:00 – 18:00

前々から行ってみたいと切望しつつ、なかなかその機会が訪れなかった須川温泉。
意を決してようやく訪れる機会を得ました。
秋田の大湯温泉から車を走らせることおよそ30分。曲がりくねった上り坂を登りきった所にとても立派な建物が見えてきます。ココが目的地、栗駒山荘です。
正直、もっと鄙びた質素な旅館を想像していました。下界をはるばる見下ろす事が出来、さながら天空要塞って感じがする立派なホテルです。
よくぞまあ、こんな立派なものをこしらえたものです。
駐車場バッチリ完備。施設内部も、立派なフロントあり、お土産屋さんありで、言う事無しです。「山荘」と言う言葉に騙されました。(笑)

さて、お目当てのお風呂。旅館の規模にみあった広々とした大浴場(内湯)と、それに続く露天風呂がありました。
まずは内湯。洗い場と湯船がちゃんと分離されていて使い勝手が非常に良いものです。
洗い場にはシャンプーなどが完備されており、使い勝手は抜群に良いです。
人気がある為に利用者も多く、宿の従業員がお湯の温度を測ったり、散乱した桶を片付けたりと、ひっきりなしに出入りしていました。
肝心のお湯ですが、青白く濁った酸性硫黄泉です。源泉は県境をまたいだ岩手県側にあり、そこから引いているそうですね。
浴槽の適温に調整されており、想像していたよりも硫黄臭が強く、とても気持ちが良いものです。
酸性な為、お湯から上がるとサッと汗が引き、ベタ付き感が残りません。
湯口からは50度を僅かに下回る程度のお湯がザブザブと溢れていました。湯口付近に陣取って入浴すると、硫黄の香りが一層強くなり、実に良い感じです。
お湯を口に含んでみたところ、酸味と硫黄味を感じるものでした。
皆さん露天に行かれてしまい、内湯はガラガラです。良いお湯を思う存分独り占め出来ました。

続いて露天風呂。内湯と同じ位の広さで、山並みを一望出来る実に眺めが良い造りをしています。これは爽快ですね。私が訪れた時期は緑が生い茂る季節だったのですが、秋になると絶景の紅葉が楽しめるそうです。
きっと凄い光景が広がるんでしょうね。実際に目の当たりにしていませんが、朱に染まった山々を見下ろす雄大な眺めは容易に想像が出来ます。
お湯は内湯と同じく、青白く濁った硫黄泉。こちらは僅かに温めに調整されていました。
少し気になったのは、お湯の鮮度です。露天の方が利用者が多い為、仕方が無い事ではありますが、妙に沢山浮遊している髪の毛などが少々気になります。
人も多い為、あまり落ち着きません。景色を一通り眺め、内湯に戻りました。

ともあれ、お湯といい、ロケーションといい、期待した通りに素晴らしいものでした。
私の大好きな万座温泉を彷彿とさせます。
万座プリンスホテルよりも眺めが良くて、お湯も良い。これで関東から近かったらしょっちゅうでも通ってしまうのですけれどもね。
今度は是非とも紅葉の時期に再訪してみたいと思いました。
素晴らしい一湯です!

2006-8/13

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