北海道

斜里温泉湯元館 (斜里温泉) ★4.0

ナトリウム-炭酸水素塩・塩化 物泉
(斜里温泉) 54.7度 / ph7.6 / 動力
Na+ = 490.1 / K+ = 42.7 / Cl- = 172.3
HCO3- = 1023 / HS- = 0.3 / CO3– = 42.9
H2SiO3 = 159.7 / HBO = 18.2 / 成分総計 = 1968mg

北海道斜里郡斜里町西町13-11
0152-23-3486
男女別内湯 ・ 家族風呂
500円
7:00 – 20:00

知床半島の付け根、斜里町にある温泉です。
オホーツク海がすぐ傍にあり、一帯は潮風が吹き荒び磯の臭いが漂っているのですが、残念ながら海を臨む事は出来ません。
数軒の宿泊施設が軒を連ねており、まずはその中の一つ、「湯元館」に行って参りました。
湯元という名前の通り、この旅館が源泉を所有しており、他所の施設にも分湯しているみたいです。

さて、肝心のお風呂。
勿論男女別で、大浴場になっています。
かなり古びたもので、とても簡素な脱衣所と、これまた年季を感じる内湯がありました。浴室中央には岩風呂が一つあります。
入って最初に驚いたのが、そのお湯の色です。
赤みの強いオレンジ色をしており、光に当たってルビーのように輝いていました。
なんとも神秘的な色で、息を呑むような美しさです。
思わず、鉄輪温泉の神和苑を思い出してしまいました。神和苑のお湯はブルーですが、その美しさと比較出来るほどの神々しさで、ビックリしてしまいました。

お湯の印象は、ほんのりツルツル感があるもので、入り心地はなかなか良いです。
湯口付近では泡付きが強く、じっとしていると体毛が気泡に包まれます。
ほんのりモール臭が香るもので、気持ちが良いものでした。

ちょっと残念だったのは、お湯が少し劣化傾向にあること。まぁ、それのお陰で美しい色が出ていると思えば許せなくもないですけどね・・・
もう一つ残念なのが、浴室の壁がカビで覆われてしまい、室内が全体的にカビ臭い事
でしょうか。古い浴室は好きですが、カビが発生しているのは話が別です。
これが無ければ、★の数を0.5追加してもよかったのですが・・・ 残念でなりません。

ともあれ、宝石のようなお湯を目の当たりに出来て、全体的な大満度は非常に高いものとなりました。

ちなみに、この湯元館には別棟が繋がっており、そちらにも浴室があります。
そのうちの一つを覗いてみたところ、こちらは綺麗な家族風呂でした。
かび臭くないのは嬉しいですね。
お湯は勿論同じ源泉が引かれています。
鮮度は良さそうでしたが、採光が良くなく、お湯の色はあまり確認出来ませんでした。
これまたちょっと残念・・・

ともあれ、この美しいお湯は一見の価値があります。
時間帯によっては綺麗に見えないかも知れませんが、道東で湯巡りをする際は立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
今回の道東ツアーでも、特に印象に残った一湯でした。

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