最終入湯日 : 2008-7/18
ナトリウム-塩化物泉
(稚内ノシャップ温泉1号)
34.4度 / 51L / 自噴 / ph7.6 / H9.4.11
Na+ = 8085 / K+ = 27.1 / MH4+ = 52.9 / Ca++ = 51.5
Mg++ = 26.9 / Cl- = 8902 / F- = 0.6 / HCO3- = 6615
Br- = 67.7 / I- = 16.8 / H2SiO3 = 16.6 / HBO2 = 415
成分総計 = 24730mg
北海道稚内市富士見4丁目1837-1
0162-28-1211
300円
北海道の北の外れにある、稚内温泉。稚内の市街から車で5分程度の場所にあります。
日本固有の領土である北方領土は、未だにロシアから返還されず、もしも択捉島辺りに温泉があれば、ここより緯度が高い可能性もあります。ただ、現在日本人が自由に行き来出来る場所にある温泉としては、日本で最北端に位置しています。
この日本最北端の稚内温泉で、温泉を引いているのは3箇所。民宿の「北の宿」と、立派なセンター系施設の「童夢」、そしてここ、「宗谷パレス」です。
外見はなかなか立派なホテルです。中に入る と、折りしも宿泊の方々がお食事の最中です。お宿の方は忙しそうで、フロントには誰もいません。
フロントには大きなすずり鉢が置かれており、入館料300円と書かれています。恐らく入浴料の事かな?
一応確認すべく、食堂に入り、従業員の方に確認を取って、その鉢の中に300円を入れて、お風呂へと向かいました。
お風呂は展望風呂で、3階部分にあります。
ちなみに、食堂で出されていた夕食をチラッと見たのですが、ホタテやお刺身など、海の幸が満載でした。あぁ、なんだかとても美味しそう!
さて、そのお風呂。こぢんまりとした物で、 洗い場と湯船があるだけでシンプルです。
4~5人は入れそうな湯船には、うっすら緑がかって見えるお湯が張られていました。
湯口からはざぶざぶとお湯が注がれていますが、どうやら循環されているもののようです。
臭いは若草のようなモールアブラ臭で、強い特徴を感じるものです。僅かに臭素臭も混じっている感じがします。幸いにして塩素臭は一切しません。
特徴的なのは肌触りで、とてもツルツルします。柔らかくて肌に馴染む印象ですが、恐らくこれは循環している事により、揉まれて柔らかくなり、ツルツル度合いも増幅されているような印象を受けます。多分源泉そのままだったらここまでツルツルはしないんじゃないかな?
少しぬるめのお湯ですが、塩分を多量に含むせいか、体が芯からポカポカと温まります。お湯から上がると、少しベタッとした感触が残ります。
ちなみに、先客でオジサンが一人いました。
どうやらその方は地元の方のようです。世間話をしながらお風呂に入ったのですが、ここのお湯を絶賛しておられました。
ちなみにその方は、ロシア人相手に海産物取引をするお仕事をされているのだとか。
さすが・・・ 稚内ならではのお仕事です。そういえば、稚内は街中を走っていても、ロシア語で書かれた公共の看板を多く見かけます。それだけ沢山のロシア人が来ていると言う事ですね。
今自分が入っている温泉が日本の最北端にあるのだと改めて実感しました。
日本の最果てにある、とても気持ちが良い一湯です。
お湯だけで評価をすると、特筆するほど際立って良い訳ではありませんが、ここはロケーションも含めて楽しめました。
地元のオジサンとお話をすることが出来たので、私にとってはとても印象に深い一湯です。
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