酸性硫黄泉（大涌谷源泉） ・ 単純泉
神奈川県足柄下郡箱根町仙石原イタリ1244
男女別内湯・貸切内湯
0460-4-8621
宿泊 ： 4000円前後（素泊まり） ～
2005年、2月26日、一泊朝食バイキング付きで宿泊して参りました。
インターネットの「じゃらん」で予約。通常4200円の所、「じゃらん」のポイントを利用し1割引、結果、一人3780円という、箱根では信じられない程に破格の安値です。
なお、この日の箱根は突然の大雪で、ノーマルタイヤのまま無理をして事故を起こす人が多数いました。ざっと見ただけで30台位。廃車になるであろう車も10台近くありました。
進む事も退く事も出来なくなり、立ち往生する車は数は数知れず・・・
温泉に車で行かれる方は多いと思いますが、くれぐれも無理は禁物です。
冬場山へ向かう際は、例え天気予報が何と言おうと、必ずチェーンは持って行きましょう。
閑話休題・・・
花月園は客室70部屋程ある、結構大きめな温泉ホテルです。
ロビーは広く、お土産屋のコーナーがあったり、宴会所、カラオケスナック、会議室など、いかにもバブル期に林立された観光ホテルと言った感じの様相です。
今回利用した部屋は、一番安いプランだけあり、部屋の中央にセミダブルのベッドが鎮座していて、ビジネスホテルみたいな手狭な造りをしています。
しかし、テレビや冷蔵庫、鏡台、ユニットバスなど、とても清潔で安っぽさは微塵も感じません。
バスタオルや手ぬぐい、浴衣、歯ブラシ、お茶コーヒーにお菓子など、安い宿泊料金では考えられない程に至れり尽せりのアメニティも用意されており、とても快適に過ごす事が出来ました。
さて、お風呂ですが、3箇所用意されています。
まずは2階の展望風呂。13：00～23：30は女性用、翌朝5:30～11:00までは男性用です。
湯船の前がガラス張りで、名前の通り高台から箱根の山々を見渡せます。お湯は無色透明の単純温泉で、循環式の為、あまり特徴がありません。
地下にも大浴場があり、こちらは13：00～23：30が男性用、5:30～11:00までが女性用です。
展望風呂と同じ単純泉。尚、源泉は40度らしいですが、沸かしているので、湯船では42度ありました。
とても清潔な造りをしているので、温泉というより、「足を伸ばせる広い風呂」、「体を洗う場所」と、割り切って使う分にはとても重宝します。
どちらも明らかな循環なのですが、塩素の臭いも気にならず、とても好感が持てます。
最後の一つは、1階の個室風呂。
4つ用意されており、開いていれば24時間、誰でも内側から鍵をかけて貸切で利用出来ます。
お湯は他の2箇所と違い、箱根温泉供給株式会社の大沸谷源泉で、白濁に濁る立派な酸性硫黄泉です。
脱衣所や洗い場も広く、浴室内に木製のベンチも据え付けられています。
お湯にで火照った体をベンチで横になって涼んだり、他の人の干渉を受けずにゆっくりと温泉を楽しむことが出来ました。
なお、箱根温泉供給株式会社のお湯は、火山ガスしか噴出しない大沸谷に、他所から水を引き、人工的にガスと水を混ぜ合わせて作る、人工温泉です。
人工とは言っても、一時期白骨等で問題になった入浴剤とは違い、本物の火山ガスから造成される、温泉法上でも立派な温泉です。給湯開始は昭和8年からと、古い歴史を持ちます。
花月園以外でもこの人工温泉には何度か入っていますが、ここのお湯の特徴は、人の手が加わっているだけあり、物凄く濃いです。
また、成分がとても沈殿しやすく、かき混ぜると湯底に溜まった大量の湯花が一斉に舞い、牛乳風呂のように真っ白に濁ります。
供給量はどこもチョロチョロと少なめ。少し焼けたような硫黄臭がしますが、見た目の白濁程には臭いが強くありません。
肌触りは非常にマイルドで、ベビーパウダーを溶かしたお湯に入っているようなイメージ。
湯上りはスベスベしっとりになる、個人的にかなりお気に入りのお湯です。
土曜チェックイン、朝食付き、貸切風呂、豊富なアメニティ、そして、箱根という立地条件。
これだけの条件でありながら、僅か一泊4200円という超破格。
費用対効果で言えば、これ以上要求する事が馬鹿馬鹿しいくらい、大満足な一泊でした。
当然時期やサービス内容で金額は変化しますが、箱根で安く泊まりたいのであればお勧めです。
2005-2/26
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