ナトリウム-塩化物強塩温泉
埼玉県児玉郡神川町渡瀬337-1
男女別内湯・露天
0274-52-3771
日帰り : 600円
埼玉県は沖縄に次いで、二番目に温泉が少ない都道府県として知られています。
めぼしい火山も無く、「別に埼玉でなくても、群馬まで行ってしまえば良質なお湯が幾らでも沸いているから・・・」との理由で、今まであまり埼玉県の温泉には興味がありませんでした。
しかし、最近インターネットで「白寿の湯」という、非常に泉質が良い温泉があるという噂を聞き、早速行ってみる事にしました。
一説には埼玉県最強の温泉と噂されるお湯です。果たしてその実力やいかに!?
「白寿の湯」は、埼玉県と群馬県の間を流れる神流川の埼玉県側にある日帰り温泉です。
建物は比較的最近建てられたというだけあり、まだまだとても綺麗です。
まずは入り口で靴を脱ぎ、鍵付きの下駄箱へ入れます。下駄箱の鍵を持って受付に行き料金を支払うと、下駄箱の鍵と引き換えにカードを受け取ります。
帰る時はそのカードを受付に持っていって下駄箱の鍵と取り替えてもらいます。土日の場合は利用時間が3時間までで、それを超えると1時間100円かかるそうです。
内部は、どこにでもありそうなスーパー銭湯の造りです。
食堂や休憩室ならともかく、ゲームコーナーや宴会場、カラオケ大広間などもあり、温泉の情緒や風情を全く感じられないのが残念でなりません。
尤も、最近出来た日帰り専門の施設なんて、たいていどこもこんな感じですが・・・
大浴場は階段をのぼった2階にあります。
脱衣所を出ると、まずは内湯。最初に目に飛び込んでくるのは、大理石の衝立でパーテーション分けされた洗い場です。およそ20人分程用意されています。
肝心の湯船はその奥で、脱衣所を出た直後では湯船の位置が分かりません。
湯船に入る前にちゃんと体を洗えという事でしょうか・・・
内湯の浴槽は、10人くらいならゆったりと入ることの出来そうな、結構大きめなものです。
見た目は伊香保温泉のような、土色に濁ったお湯です。
まず、入る前に驚かされるのは、析出した温泉成分で千枚田状態になっている湯船の回り。
オープンは2001年の8月で、まだ数年しか経っていないのですが・・・
濁りのせいで足元が見えない為、恐る恐る湯船の中に入る。
浴槽の中も分厚い析出物で覆われており、程よく角が取れていて居心地が良いです。
お湯はズシンと重さを感じさせる、とても濃いものです。若干の土類と鉄分系の臭いがしますが、基本的に無臭。源泉を舐めると、とてもしょっぱいのが印象的です。
肌触りは、少しベタ付くような感じですが、多分強い塩分のせいでしょうか・・・?
次に露天です。
露天にも内湯と同じ、とても濃いお湯が掛け流されています。
お湯の温度は内湯より若干温めで、こちらの方がゆっくりする事が出来ました。
露天の湯船も、分厚い堆積物で覆われています。
事前に他所のHPで白寿の湯のレポートを見てから来たのですが、そこで紹介されていた写真よりも、はるかに堆積物の量が多いような印象を受けました。
地道に育っているのでしょうか・・・?
「このまま居眠りしたら、翌朝岩になっているかも知れない。」なんて、どうでも良い事を考えながら、ゆっくり入ることが出来ました。
温泉成分の濃さゆえか、ついつい気持ち良くてゆっくりしてしまったせいか、湯上りに普段の数倍疲れている自分に気がつきました。
誰の目から見ても、とても濃くて良い温泉です。
埼玉県の温泉をくまなく回っている訳ではありませんので、どこが埼玉で一番かなんて判断する事は出来ませんが、一部でここが埼玉最強と囁かれるのも、十分に納得出来ます。
限りなく群馬寄りの埼玉で、アクセスは決して良くありませんが、一度は是非とも訪れてみて欲しい温泉です。
オススメ!
2005-2/20
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