単純温泉
栃木県那須町湯本137-2
男女別内湯・混浴露天
0287-76-2413
日帰り・1000円
2004年大晦日。粉雪が吹雪のように舞う中、タイヤにチェーンを巻き、那須高原有料道路を走る。
初めて走る那須高原道路。地図で見る限りでは、料金所から那須ホテルまでは目と鼻の先なのですが、積雪の為スピードを出す事が出来ず、たった数キロの道程が矢鱈と長く感じました。
那須ホテルは温泉街を一望出来る山の中腹にあります。
大晦日という日程のせいか、はたまた雪の為にアクセスが不便なせいか、ホテル内には従業員の方だらけで、他のお客さんの姿が全く見えない。
こんな日に申し訳無いと思いつつ、恐る恐る自遊人の温泉パスポートを提示したのですが、とても親切に対応して頂けてちょっと一安心。
まずは脱衣所。あまり広くは無いが、流石ホテルを名乗るだけの事があり、ブラシや髭剃りなど、一通りのアメニティが揃っている。
全体的に古めのホテルで、脱衣所の棚が蜂の巣状の六角形になっているのが、余計に古さを醸し出している。
次に内湯。浴槽、洗い場共に標準的な広さなのだが、天井が高く、大きなガラス張りで外の景色が良く見える造りになっている為、とても開放的で広々と感じる。
天井からは古風なシャンデリア風の照明がぶら下がっており、なかなか趣がある。
お湯は4キロ離れている大丸温泉旅館から引湯している源泉掛け流し。
湧出時の源泉温度は70度程との事だが、長いパイプを伝っているうちに温度が適温になっているらしく、加水無しの温泉が楽しめる。ほんの少し黄色がかった透明のお湯で、僅かに海草のような臭いがする。
口に含んでみたが、これと言った味はしなかった。
最後に入ったのは露天風呂。空気が澄んでいる時は富士山すら見えるという展望露天風呂なのだが、この日は雪で視界が悪く、富士山どころか、ウリである温泉街すら見ることが出来なかった。
しかし、一面真っ白の雪見露天風呂もなかなか・・・
この露天風呂は混浴なのだが、ホテルのフロントで「タオル巻いて入って頂いても結構です」と案内していたので、女性でも気軽に利用出来そうだ。
お湯は内湯と同じ、大丸温泉から引いたものらしい。湯の印象は内湯と同じだが、結構熱めのお湯だった。
その為、湯船に浸かって長湯出来ず、かといって、外は氷点下と
寒いので涼む事すらままならない。もう少し温いと有り難いのですが・・・
仕方が無いので、他に入浴客がいなかったので、浴槽で仁王立ちし、持参の桶でザブザブと掛け湯しながら露天の開放感を楽しんだ。
なお、噂によると、この那須ホテルは会社更生法の適用を受け、2005年の1月中旬で営業終了になる見通しとの事です。
何が原因か等は分かりませんが、折角の立派な施設が利用されなくなってしまうのは残念でなりません。
経営陣が変わっても温泉施設として機能してくれていれば良いのですが・・・
2004-12/31
コメント