含硫黄-ナトリウム-塩化物・ 硫酸塩温泉
(常磐湯本温泉 湯元温泉源泉)
59度 / ph8.1 / H12.11.29
Na+ = 523 / K+ = 16.2 / Ca++ = 59.8 / Sr++ = 0.8
Cl- = 556.6 / F- = 5.3 / Br- = 2.1 / HS- = 9.5
SO4– = 390.3 / HCO3- = 106.9 / CO3– = 6
HPO4– = 1.9 / H2SiO3 = 45 / HBO2 = 15.2
H2S = 0.8 / 成分総計 = 1743mg
福島県いわき市常磐湯本町吹谷80
0246-43-2216
男女別内湯
700円
11:00 – 21:00
いわき湯本温泉の一角、先日私が友人達と一緒に宿泊した、みよし旅館から歩いてすぐの所にあるお宿です。
友人が立ち寄りで入浴をしており、とても良かったと評判だった為、私も気になっていた所でした。前回入り損ねてしまった為、今回改めて入りに来た次第です。
外観は、あまり温泉宿と言う感じではなく、何となくビジネスホテルを連想させるような、コンクリート製の縦に長い建物です。
この日は平日で、昼過ぎです。一般的には暇な時間だと思うのですが、妙に活気があり、通りの外までカラオケの音が漏れています。
どうやら団体のお客さんが入って、昼食を取りながら宴会しているようです。一瞬、立ち寄り入浴は難しいかなとも思いましたが、すんなりと受け入れて下さいました。
お風呂はエレベータで昇った先にあります。途中、宴会客に運ぶお料理とすれ違いました。
う~ん、食欲をそそる良い匂いです。そういえば、この日はまだ昼ごはん食べていないのです。お腹空いたなぁ~・・・
お風呂は男女別で、それぞれに内湯がひとつあります。
ちなみに、数日前に訪れた友人の話によると、脱衣所の籠に、ひとつひとつ名前がついており、何とそれが関取の名前だと言うではありませんか。
どんなのだろうと楽しみにしていたのですが・・・アレ?至って普通の、どこにでもある籠です。何も書かれていません。
どうやら、その時に応じてお風呂の男女別を入れ替えているようです。ちょっと残念。
浴室は、お宿の規模からすると、必要にして十分な大きさです。ただ、宴会で賑わうお客さん達が一斉に入ったら、確実に定員オーバーしそうです。
入ってすぐの所に洗い場が数人分あり、右奥にL字形の湯船がひとつありました。
湯船には僅かに白濁したお湯が張られています。比較的透明度が高いですが、ギリギリで湯底が見えません。硫黄臭が鼻先をくすぐる、とても良いお湯です。
浴槽の淵が洗い場より数段高い位置にあるので、湯船に身を沈めると、ザバーっと良い音を立ててお湯が溢れます。いやぁ、爽快爽快!
壷のような少し変わった湯口からは、お湯がザブザブと注がれており、それがそのまま溢れています。完全な掛け流し!
ただ、湯口から注がれているお湯は、いわき湯本の源泉本来の温度には達しておらず、少し熱い程度で、素手でも十分触れるほどに下がっています。
浴槽内のお湯をじっくり観察すると、僅かながら、お湯そのものが薄く感じます。
どうやら加水で温度調整された物が湯口から注がれているようです。
でも、加水されているから駄目かと言うと、全くそのような事はありません。
大量に注がれているお湯のお陰で、お湯そのものの劣化は殆ど感じません。
いわき湯本でドバドバ掛け流しは珍しく、他所との良い差別化に繋がっています。
肌触りはシットリで、多少薄くなっていても、お湯そのものの力強さは失われていません。
入って暫くすると、体がポカポカに温まり、汗がとめどなく溢れ出てきます。
加水されていないに越した事はありませんが、熱湯のままではこの勢いで注ぐ事は出来ないと思われ、これはこれで、とても良いお湯です。
いやぁ、良いなぁ!
ふと浴室全体を見渡すと、湯口だけでなく、随所に面白い物があります。
照明の上に停まったインコに、シャンプーハットを腰に巻いたビーナス。お湯が気持ち良いのも手伝って、思わず顔がにやけてしまいました。
同じ源泉でも、使い方一つで、色々な表情を見せます。
良いお湯もあれば、残念なお湯もありますが、このいずみやさんのお湯は、間違いなく前者でした。
また機会があったら利用してみたいです。
フラオンパクの期間外でも立ち寄り入浴が出来るそうです。是非オススメな一湯でした。
2010-1/22
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