ナトリウム-塩化物温泉
(古町温泉)
53.1度 / ph6.5 / 152L / H17.10.6
Na+ = 5103 / Li+ = 11.4 / K+ = 154.7 / Mg++ = 115.4
Ca++ = 472.8 / Sr++ = 24.5 / Fe++ = 4.3 / Cl- = 8520
Br- = 21.6 / I- = 2.7 / SO4– = 320.4 / HCO3- = 922.6
H2SiO3 = 19.4 / HBO2 = 98.4 / CO2 = 110
成分総量 = 15900mg
福島県南会津郡南会津町古町字太子堂186-2
0241-76-2833
男女別内湯 ・ 露天風呂
600円
8:30 – 19:00
南会津の、401号線沿いにある小さな集落。その一角にある素朴な日帰り温泉施設です。
最初、この赤岩荘前まで来てみた物の、何だか混んでいそうでしたし、時間的にも余裕が無かったので、入らずに通り過ぎ、別の所に移動しました。
しかし立ち寄る予定でいた所が、予想外の本日休業!仕方が無いので、来た道を引き返し、やっぱりこの赤岩荘を利用する事になった次第です。
結論から先に言うと、素通りせずに立ち寄って大正解の名湯でした!
入浴料金は、休憩料込みで600円です。町内の人はもっと安く利用出来るみたいですが、ハッキリ言って高い。
以前は休憩を含まない入浴だけと言う設定があったようですが、是非復活させてほしいトコロ。
お風呂は内湯と露天があります。それぞれに脱衣所があり、女湯は内湯と露天が内部で繋がっているとか言う話を聞きましたが、男湯は完全に離れているので、移動をする際はその都度脱ぎ着する必要があります。
まずは、露天から入る事にしました。
岩風呂になっている露天は、湯口のある奥側と、奥からのオーバーフローを貰っている手前側の2つに別れています。
広々としていて開放的なお風呂には、黄土色に濁る見た目に強烈なお湯が張られていました。
実に素朴な造りをした露天に、改めて自分がいま東北にいるのだと実感させられます。
奥の湯船にザブザブと入って行ったら、手前の温いお湯に浸かっていたお爺ちゃん達に「そっちは熱いよ!」と、注意されました。
お構いなく湯口の脇に陣取る私。45度くらいでしょうか。熱いですが、湯口脇の方が鮮度も良く、気持ちが良いです。
お湯からは金気臭と潮臭、土類臭がします。
しかし、とても温まるお湯でビックリです。お爺ちゃんの忠告通り、すぐに茹蛸状態になってしまいます。
それもその筈、湯口のお湯を口に含んでみた所、苦い金気味と、強烈な塩分で、思わず顔をしかめてしまう程に濃厚な物なのです。
地元のお爺ちゃん達は、温い方でゆっくりとするのが好きなのだとか。
私が「良いお湯ですね!」と言うと、皆さん口を揃えて良いお湯だろうと、誇らしげです。
「内湯へは行かないのですか?」と聞くと、皆さん、「内湯は篭るから」「こっちの方がのびのびして良いんだよ」と、露天を褒めます。
どうやら、自然のうちに内湯派と露天派が出来上がっているようですね。
地元の人の生活を垣間見る事が出来たようで楽しかったです。
続いて、内湯。
こちらは、露天とはうって変わり、閉鎖的で、狭く、湯気ムンムンで、少し息苦しいくらいです。露天派の人たちの気持ちが少し分かります。
露天がゆっくりまったり入る所だとしたら、この内湯は、さっさと入ってさっさと出て行く場所のような感じがします。
ただ、お湯の良さは迷わず内湯に軍配!湯口はパイプ状になっており、お湯に突き刺さっています。
そのパイプから熱い源泉が注がれている訳ですが、まるで間欠泉のように、気泡をゴボゴボと爆発させながら豪快に注がれているのです。
湯口に鼻先を近づけて臭いをかいで見たところ、金気臭や潮臭の他に、ツーンと来る炭酸臭を感じました。これは強烈です!
お湯の感触は露天に近い物がありますが、鮮度の良さからか、こちらの方が更に強烈に温まります。
お湯そのものに含まれる炭酸成分なのか、単に湯口で泡立てられた際の産物かは分かりませんが、じっとしていると僅かながら体に気泡が付着しました。
浴後ヘロヘロになってしまった、力強い一湯です。
2008-3/8
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