北海道

遠別町健民研修センター旭温泉 (旭温泉) ★4.5

最終入湯日 : 2008-7/18

ナトリウム-炭酸水素塩・塩化物泉
(もち肌の湯) 17.2度 / ph8.0 / H18.4.14
Na+ = 933.8 / K+ = 50.2 / MH4+ = 41.7 / Ca++ = 9.9
Mg++ = 11.5 / Fe++ = 1.1 / Cl- = 501.5 / SO4– = 4.9
HCO3- = 1859 / CO2– = 14.2 / HPO4– = 13.4
H2SiO3 = 85.5 / HBO2 = 33 / CO2 = 20.8
成分総計 = 3581mg

ナトリウム-塩化物泉
(E-1、E-3、E-6、E-7の混合泉) 22.4度 / ph7.5 / H18.4.12
Na+ = 5177 / K+ = 32.9 / MH4+ = 19.5 / Ca++ = 938.4
Mg++ = 49.6 / Fe++ = 14.3 / Al+++ = 4.4 / Cl- = 9868
SO4– = 16.3 / HCO3- = 247.6 / Br- = 23.5 / I- = 5.5
H2SiO3 = 34.8 / HBO2 = 716.9 / CO2 = 83.3
成分総計 = 17150mg

北海道天塩郡遠別町字旭
01632-7-3927
500円

オロロンロードこと、国道232号線で北上していると、「旭温泉」の看板が見えますので、そこから少し脇にそれ、およそ5キロ程走った所にある温泉です。
周囲には何も無い、とても閑散としたところです。改めて北海道は広いなぁなんて感じてしまいます。
施設の外観は、そんな閑散とした場所に似合った、まるで山小屋のような素朴な物です。
オロロンロードを北上しながら、道の駅併設のセンター系ばかりを見てきた私にとっては、妙に目新しく感じます。

内部は以外にも充実しています。入浴代は券売機で買うのですが、それ以外にも食堂のメニューもその券売機で買うことが出来ます。
こんな場所でも、食堂があるのだと、ちょっとビックリです。
お客さんも結構来ているようで、ちょっと意外に感じてしまいました。

さて、お風呂。施設の外観とは裏腹に、とても綺麗で、近代的な造りをしています。
男女別で、それぞれに内湯と露天がありました。

まず内湯。
入って最初に目にと飛び込んだのが、2つの湯船。右手側には洗い場があります。
手前側の湯船には、「旭の湯」と書かれ、黒湯が張られていました。まるで濃い紅茶のような、透明度がある美しい色をしており、湯底は見えなくなっています。
お湯からは、ほんのり甘いモール臭と、臭素臭のような物。それに薬品臭のような物が混じります。この薬品臭が塩素から来るものなのかどうかは不明ですが、少なくとも不快に感じる物ではありません。
湯口は浴槽の中にあり、味を確かめる事が出来ないのが残念。
特筆すべきは肌触りで、驚くほどツルツルします。皮膚に薄い膜が張ったような感触がとても気持ちよく、まるで自分の体がお湯の中に溶け込んでいくような心地よさがあります。このお湯は実に素晴らしい!

続いて、奥の湯船。こちらには「富士見の湯」とあります。
手前側のお湯とはまったく異なる、オレンジ色に濁るお湯が張られていました。
黒とオレンジの色のコントラストが実に美しいです。
こちらのお湯の印象は、手前の黒湯とはまったく異なる物で、ペタペタする肌触りの、見た目からも創造できる土類鉄泉です。湯口で匂いを嗅ぐと、金気臭と土類臭、それに、ガス臭のような匂いも混じります。
お湯を観察すると、オレンジ色の細かい湯花が無数に舞っていました。 味は塩味と苦味を感じるものです。このお湯も悪くはありませんね!

露天風呂は、通常浴槽と歩行浴槽が合体したような造りをしていました。
こちらに張られているのは、オレンジ色の旭の湯です。内湯に比べるとお湯は温く、劣化気味のようで、湯花の量も非常に多いです。湯底には大量の湯花が沈殿しており、掻き混ぜるとそれらがパッと舞い上がり、濁りがいっそう濃くなりました。
これはこれで、悪くはありませんが、個人的には、内湯の新鮮なお湯の方が好きです。
ここはお湯の確認だけを済ませて、さっさと内湯に戻りました。

ちなみに、内湯と露天の間にはサウナもあります。元々サウナに興味が無い私は素通りなのですが・・・
ちょっと気になったのが、簡易水風呂と書かれた、一人サイズのポリバスです。
恐らく、サウナ利用者の為の物で、必要に応じて水を張って使うためのものらしいです。
あまりにも簡易的過ぎるので、ちょっと笑ってしまいました。

ちょっと辺鄙な所にありますが、素晴らしいお湯で感動しました。
なかなか訪れる機会が無い道北ですが、もしこの地で湯めぐりをする機会があったら、豊富と並んでマストになるであろう、素晴らしい一湯です。
何年後になるか分かりませんが、もし道北に再訪する機会があったら、欠かすことなく立ち寄りたいと思いました。

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