単純温泉? 源泉温度55度
(詳細な成分表発見できず)
福島県福島市土湯温泉町字鷲倉1
0242-64-3217
男女別内湯 ・ 露天風呂
500円
10:00 – 15:00
赤湯温泉は、舗装された通りから少し外れ、ダート道を数百メートル下った所にある、秘湯の雰囲気が良く残る一軒宿です。
車で3分もしない場所に「野地温泉ホテル」「新野地温泉・相模屋」「鷲倉温泉旅館」などがありますが、どれも立派な建物で、好山荘だけがこの一帯で昔の面影を残していると言っても過言ではありません。
アクセスの悪さが原因か、鄙びた雰囲気が原因か、私には分かりませんが、他所に比べると利用者が少なく、ゆったり寛ぎながら利用する事が出来ました。
好山荘には、2種類の源泉があり、それぞれ別の場所にお風呂があります。
まず最初に利用したのは、館内にある内湯と露天風呂。
一つの脱衣所から、内湯と露天、両方を利用する事が出来ます。
まずは内湯ですが、岩風呂になっており、まるで共同浴場のようなとても小さなサイズのものです。
浴室内に3人以上が利用すると、入れ替わりでも一苦労しそうなほどの広さしかありません。
お湯は、赤湯温泉と言う名前の通り、赤みがかった黄土色に濁ったものです。
金気臭、土類臭がする、とても濃厚なもので、熱めのお湯が張られていました。
湯口からは熱湯がドボドボと注がれています。
口に含んでみたところ、金気味と、泥臭いような味がしました。
ガツンと入り応えがあるお湯で、一気にからだが温まり、あまり長湯は出来そうにはありません。出たり入ったりを繰り返す事で、なかなか気持ちが良い入浴となりました。
続いて露天風呂。こちらも岩風呂になっています。
内湯よりは広く、5~6人入っても大丈夫そうです。
お湯は内湯と同じく、黄土色に濁るものです。
温めなので、ゆったりと入る事が出来ますが、お湯はかなり劣化気味です。
湯口から注がれるお湯も、妙に温く、どうも内湯のオーバーフローを再利用している感じです。
ゆったりと寛ぐ分には悪くないですが、どうも、私的な好みでは無く、すぐに内湯へ引き返してしまいました。
もう一つの源泉。
こちらは、完全に建物から離れた所にあります。
駐車場の砂利道を少し歩くと、手作り感覚の露天風呂が現れました。
実に鄙びていて良い感じです。
さて、服を脱ごうと、脱衣所を探すが、見当たりません。
アレ?その辺の地面に服を置いておけば良いのかな?
暫くどうしようかと思案していると、露天のすぐ脇にある巨大な源泉タンクのようなものが目に留まりました。
どうやら、これが脱衣所みたいです。
随分と変わった脱衣所です。
この中に閉じ込められたらと思うとゾッとします。^^;
お湯はと言うと、粉雪のような湯花が舞う、白濁に濁って見えるものです。
サラサラする肌触りが気持ち良く、湯切れが非常に良いものです。
特濃だった内湯に比べると、こちらは矢鱈とサッパリする感じで、クドさがありません。
ほぼ無臭ですが、湯口に鼻先を近づけて嗅いで見ると、僅かながら硫黄臭がします。
口に含んでみたところ、硫黄味と、酸味を感じたような気がしました。
風情といい、お湯の質といい、なんだか、秋田の八幡平辺りを彷彿とさせられます。
ボーっとしながら入っていると、妙に心が落ち着きました。
こちらのお宿、冬季は閉鎖してしまうそうです。
通年営業する、周辺の旅館とは全く対照的で、ここだけが時間が止まっているような感じで、それがまた良いんです。
いつまでもこのままの風情で・・・
そして、いつまでも頑張っていて欲しいですね。
近くを湯巡りする際は、素通りせず、是非とも立ち寄って欲しい一湯です。
2006-9/18
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