上山温泉山形県

旅館 長谷屋 (上山湯町温泉) ★3.5

ナトリウム・カルシウム-塩化 物・硫酸塩温泉
(上山温泉1号、2号源泉)
64.9度 / ph7.8 / H16.5.31
Na+ = 535 / K+ = 12.7 / Ca++ = 354 / Cl- = 738.4
Br- = 1.7 / SO4– = 791.7 / HCO3- = 52.7
H2SiO3 = 50.5 / HBO3 = 10.3 / 成分総計 = 2553mg

山形県上山市十日町4-11
023-672-2321
男女別内湯
500円
10:00 – 14:00

上山温泉の十日町、ショッピングセンター「カミン」から続く、商店などが立ち並ぶ通り沿いにある旅館です。風景に溶け込んでおり、正面を通過しても暫くどこにあるのか気付きませんでした。

中に入り、立ち寄り入浴をお願いしたところ、女将さんに1500円ですと言われました。
一瞬ビックリして聞き返した所、どうやら、私と紅鮭、友人の3人で、合計1500円と言う事でした。考えて見れば分かりそうな物ですが、もしひとり1500円だったならば、ゴメンナサイして引き返すところでした。

さて、お宿の内部。お風呂がある奥に進んで行くと、いきなり金魚が泳ぐ池がありました。
なんともゴージャス!通路はその池を橋で渡るようにつくってあります。
その先、右手側に女湯、左手側に男湯がありました。それとは別に、気になる一角。どう見ても門構えが蔵のようなお部屋があるのです。
女将さんに聞いてみたところ、本物の蔵だそうで、それを改装して今では宴会場として使用しているのだとか。凄いなぁ・・・!

さて、お風呂。男女共に内湯のみです。
脱衣所の掲示を見ると、塩素で消毒して循環しているとあります。いきなりガッカリ。でも、折角来たのだからと、勿論入ります。服を脱いで、浴室へ。
お風呂は縦長な造りで、左手側に湯船、右手側に洗い場がありました。

さて、そのお湯。無色透明のお湯が張られています。
結構深い湯船で、お湯は少し温めです。お湯の臭いを嗅いでみたところ、少し薄いですが、潮臭と石膏臭のような物を感じます。意外と悪くありません。
恐れていた塩素臭は一切しません。
残念ながら、掲示通りに、お湯が循環されています。しかし、源泉もしっかり投入されており、注がれた分は湯船からオーバーフローしています。
理想的とは言えませんが、そんなに悪い湯使いでもありません。
鮮度はまずまずと言った所でしょうか。

まぁ、お宿の規模が規模だけに、このくらいの循環は仕方が無いかな。
でも、理屈とは別に、気持ちが良いお湯でしたので、なんだかんだで、ゆっくりお湯に浸かり、幸せなひと時を堪能させて貰いました。

ちなみに帰り際、誰もいなかったので女湯を覗かせて貰いました。
こちらは、男湯に比べて浴室が狭く、そのうえ循環一切無しの掛け流しなのです!
そのうえ、なんとこの時はお湯を張った直後だったそうです。お湯からは強い石膏臭がして、ごく微弱ながら、クレゾール系のアブラ臭まで感じる事が出来ます。
一瞬「塩素消毒の臭いか!?」と思いましたが、10年以上前の上山のお湯を知っている友人曰く、これが本来の上山のお湯の香りなのだそうです。
うーん、そう聞いてしまうと、なおさらこのお湯に浸かってみたくなってしまいます。でもココは女湯、見学させて貰えただけでも有難いと言うもの。
強く後ろ髪を引かれましたが、泣く泣くその場を後にしました。

掛け流しの女湯に入れた紅鮭が羨ましくて仕方ありません!
男湯も悪くありませんが、女性にこそ訪れて欲しいと思った、素敵な一湯です。

2008 – 12/31

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