アルカリ性単純温泉
(源泉名:市比野1号、31号、32号、44号、67号の混合)
46.8度 / ph8.8 / H25.5.28
Na+ = 41.1 / K+ = 0.5 / Ca+ = 1.6 / Al+ = 0.1
F- = 1.1 / Cl- = 13 / OH- = 0.1 / SO4- = 12.6
HCO3- = 41 / NO3- = 0.1 / CO3- = 26.4
H2SiO3 = 47.6 / HBO3 = 0.4 / CO2 = 0.1
成分総計 = 185.7mg
鹿児島県薩摩川内市樋脇町市比野
0996-38-0659
男女別内湯
300円
9:00 ~ 19:30
鹿児島市から見たら北西、市内の外れにある紅鮭実家からだと車で1時間弱の場所にある市比野温泉に来ました。
今回市比野に来た目的は温泉ではなく、実家の仕事のお手伝いみたいなもので、義理の父も一緒です。
助手席に座る義理の父曰く、かつての市比野温泉は鹿児島では有名な歓楽温泉街だったそうで、だいぶ変わってしまったと言っていました。
私が初めて市比野温泉に来たのは、今からもう15年以上前の話です。
その時から既に歓楽温泉街のイメージとは程遠い、静かな温泉地でしたので、そんな話を聞かされてちょっと不思議な気分になりました。
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で、せっかく市比野に来たのですから、仕事が終わったら温泉ですよね!
時間の都合上一箇所だけと決めていて、みどり屋さんに行こうと思ったのですが、残念ながらこの日は年始で休まれていました。
う~ん残念と思いながらどうしようかと思っていたら、仕事でよく市比野に来る義理の父に「ここだったらやっているんじゃない?」と言われ、来たのがコチラ、湯宿弁天さんです。
なんでも、元々は紫月荘と言うお宿だったそうですが、廃業されたそうです。
そこに市比野温泉では老舗の和菓子屋の弁天堂が移転してきて、お宿を丸ごとリニューアルし湯宿弁天と屋号を改めたみたいですね。
外観で目に付くのはお菓子屋さんの方ですけど、素泊まり専門のお宿として温泉も残っているのは有難いです。
入浴料は300円也。
300円って凄く安いですけど、鹿児島では割と普通の金額だったりします。
私は紫月荘には入った事ありませんけど、その頃はたったの100円だったみたいです。
建物正面とお菓子屋さん側は綺麗にリニューアルされていますが、館内の方はあまり手を掛けられていないようで、だいぶ年季を感じます。
個人的にこのギャップ好きです。なんだか、本当は入っちゃいけない秘密の温泉に来たようなワクワク感があります。
途中に掲示された成分表を見る限りでは共有源泉ですね。
まぁ、きっと、よくある普通の温泉だろう・・・
なんて、あまり期待せずにガラッと浴室の戸を開けて、ビックリしました。
なんて渋くて神々しいお風呂でしょう!
湯気が差し込む光に照らされ、浴室全体が輝いて見えます。
お洒落な和菓子店のイメージとは真逆を行く、昭和レトロ過ぎる素晴らしい風情です。
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そんな素晴らしい風情の湯舟に張られたお湯は、無色透明でごく僅かに芒硝系の温泉臭がするものです。
お湯は勿論掛け流しで、ホース湯口からはちょっと熱めのお湯がドボドボと注がれていました。
掛け流しなので当たり前の話ですけど、湯口から注がれたのと同じだけの量のお湯が湯舟から溢れ出ています。
勿論ですけど鮮度は抜群、言う事ありません!
ちなみにですが、成分的には単純泉で、成分総計は200mgにも満たない、ただのお湯と言っても過言では無いような源泉です。
でも何故か芒硝臭がするんですよね。
ここのお風呂は初めてですが、市比野温泉には何度も来ています。
今まで市比野温泉で芒硝臭を感じた事はありませんでしたので、ちょっと不思議な気分。
たまたま源泉のコンディションが良かったのか、私の勘違いか・・・?
いずれにせよ気持ちが良いお湯である事には違いありません。
義理の父は温泉には入らず、同じく仕事を手伝いでついて来た義理の妹と一緒に和菓子を食べながら待っていましたので、長湯はせずに上がってしまいましたが・・・
出来る事ならばもう少しゆっくり入っていたかったなぁ~
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一時期の隆盛を想像も出来ない市比野温泉、実際街中を走っていても廃業した大規模ホテルなんかが目に飛び込んできますので、この先ちょっと心配だったりもします。
でもここみたいに、新しく生まれ変わり素晴らしいお湯を守り続けているお宿もあります。
市比野温泉、なんだかちょっと応援したくなりました。
湯宿弁天さん、気持ちの良い温泉でした!
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【追記】
実家で待つ子供達(甥っ子姪っ子含めると子供だけで総勢8人)の為に、どら焼きとシュークリームを沢山買って帰りました。
ついでに私も両方食べましたけど、美味しかったです!
写真撮るのを失念していたのが心残りです・・・ (また行ったら買おう)
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2024年 1月4日 - 初訪問・日帰り入浴
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