アルカリ性単純温泉
(源泉名:秋山雛鶴の湯)
37.1度 / pH10.0 / 動力揚湯 / 毎分130L / H31.2.5
Na+ = 72.7 / K+ = 0.6 / Ca+ = 32.1 / NH4+ = 0.1
F- = 0.1 / Cl- = 7.4 / OH- = 1.7 / S2O3- = 1.4
SO4- = 203.1 / CO3- = 16.9 / HSiO3- = 54.5 / BO2- = 1.9
CO2 = 39.7
成分総計 = 432.2mg
山梨県上野原市秋山2210
0554-56-2611
男女別内湯・露天風呂・サウナ・水風呂 ほか
大人 1000円、中学生以下 800円 (GWなど繁忙期は+200円)
未就学児 無料
17時以降は 大人 600円、子供 400円
10:00 ~ 21:00 (最終受付20:30)
ST250eを購入してから3ヶ月ほどが経ちました。
暇があるとST250eで出かけたり、天気が良い日は通勤にも使う事があります。
この日は梅雨の晴れ間で天気にも恵まれたので、日帰りで湯めぐりツーリングをしてきました。
自宅を出て、八王子までは高速を利用。
そこからは国道20号、甲州街道を走って大垂水峠を抜けます。
途中相模湖辺りで20号線を外れて少し南に下ると、本日最初の目的地、秋山温泉に辿り着きます。
途中の道は新緑で走っていて実に気持ちが良いです。
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秋山温泉ですが、まず名前が良いですよね!
一体何が新なのか分かりませんが、新湯治場だそうですよ!
山間にある温泉で、湯治場と言うのだから、きっと素朴な温泉なのだろうと期待に胸を膨らませながら、たどり着きました!
・・・えぇと、コレですかぁ?
秘湯感などを一切感じさせない、立派な建物がお出迎えです。
館内も立派です。
湯治場と言えば、もっと薄暗くて、ジメジメしていて、建物からして病んでいるような雰囲気が理想なんですけど、全てがその真逆です。
明るくて清潔で健康的な、まぁ、なんと言うか、素敵な施設です。
なんと、プールまで併設されていました!
充実した施設である事は良い事です。そのお陰だとは思いますが、失礼だけどこんな山間にある温泉にしては、多くの人で賑わっています。
だとしても、湯治場って感じの所では無いですよねぇ~・・・
ま、いっか、新・湯治場だし。
ちなみに入浴料は大人1000円で、まぁまぁ高め。
ネットで探せば画面を見せるだけで利用出来るクーポンがあるので、それのお陰で100円引きになりました。
いつでも利用できるとは限りませんが、チェックしてみる事をお勧めします。
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浴室内は今時らしく撮影禁止です。
そんな時はいつもパンフレットなどの写真を代用するのですが、パンフレットも無かったため、浴室の様子が分かる写真はありません、悪しからず・・・
気になる方は施設の公式サイトなどを調べて確認してみて下さい。
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お風呂は勿論男女別。
脱衣所に入った瞬間に感じる塩素臭。
一瞬、「うわ、これはヤバい所に来てしまった!」と思いましたが、どうやらこれはプールから漂ってくる臭いみたいです。
脱衣所はプールの物も兼ねているので、強烈な塩素臭はプールから来ている模様。
肝心の浴室の方ではそこまで強烈な塩素臭はしません。
その浴室のほうですが、天井がとても高くて採光が良く、湯気やシャンプーなどの臭いが充満している事もありません。
入ってすぐの所に源泉掛け湯があって、洗い場は両サイドにあります。右手前にサウナと水風呂。
浴室の中央には何故かズラリと椅子が並んでいて、その奥に湯舟が3つあります。
手前の2個は加温湯で、一番奥にある大きな湯舟が非加熱の源泉掛け流し湯舟です。
どことなくプールサイドみたいな造りをした浴室ですね。
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まずは体を洗ってから、早速向かったのは源泉掛け流しの湯舟です。
入った最初の印象は、温いと言うか、冷たいです。
源泉温度が37度らしいですが、浴槽内のお湯は少し冷えていて、体温を少し下回るくらいです。
ずっと入っていると、徐々に体温が奪われていくのが分かります。
冬場だと少し冷たすぎますね。でも、この日は梅雨の晴れ間、気温が高い日だったので、とても心地が良い温度です。
泉質はアルカリ性単純温泉です。
浴感についてですが、温泉らしい特徴は全くと言って良い程に感じません。
無色透明で、これと言った臭い無し、泡付きも無し。pHが10.0と高くて、炭酸イオンが約17mgもあるアルカリ性なので、ツルツルしても良さそうな感じですが、肌触りにも特徴はありません。
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続いて加温湯舟。
源泉掛け流しの湯舟のすぐ隣にあるので、湯舟同士を跨いでダイレクト移動出来るのが嬉しいです。
ただ、この加温湯舟のお湯からはハッキリと分かる塩素臭がしました。
加温に伴って循環をしているので、仕方が無いと言えば仕方が無いのかもですが・・・
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露天風呂もあり、こちらには岩風呂がひとつあります。
この岩風呂に張られているお湯も加温循環されたもので、湯使いとしては内湯の加温浴槽と同じです。
不思議なのはこの岩風呂のお湯、私の経験上だと湯花っぽくは見えない、白い何かが舞っているんですよね。
一瞬湯垢かと疑いましたけど、オープン直後ですので汚れるタイミングでも無さそうです。
じゃあ湯花なのかな? でも、泉質的に湯花が舞うようなものでも無いし、一体何なんだろう?
岩風呂のお湯からは温泉臭は勿論、内湯の加温で感じたような塩素臭もありません。
謎は残りますが、気持ちが良いお湯です。
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露天の岩風呂で体を暖めた後は、源泉風呂に入ってゆっくりと体温を下げ、そしてまた岩風呂で体を暖める。
あまり特徴を感じないお湯でしたが、温冷交互に行ったり来たりしていたら癖になりますね。
次にも行きたい所があるので、長居をするつもりはなかったのですが、気持ちが良すぎて出るに出れません。
湯治場の雰囲気っぽくないと散々に書きましたが、「あぁ、湯治って、体に負担をかけず、こうやってリラックスしながら、じっくりお湯に浸かる事を言うんだろうなぁ~」なんて、しみじみと感じながら、予定よりも大幅に長い時間をこの一箇所で費やしてしまいました。
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最後に余談ですが、浴後ロビーに戻ったら、噺家の三遊亭楽天さんが落語をやっていました。
思わず写真を撮ってしまいましたが、ここで貼ると色々と問題ありそうなので、やめておきますが・・・
壺売りの話をされていました。
普段落語を聞かない私ですが、改めて聞いてみると、面白いですね。
それにしても、噺家さんまで呼んじゃうなんて、なんだか凄い温泉ですね!
ますます私のイメージする湯治場から離れてしまいました。
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立派な建物あり、プールあり、落語あり、湯治場の雰囲気無し、気持ち良いお湯あり。
暑い夏などは特におすすめ!
色々と好き勝手に書いてしまいましたが、私はとても気に入った一湯です。
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2023年 6月24日 - 初訪問・日帰り入浴
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