山形県蔵王温泉

蔵王四季のホテル 離れ湯 百八歩 ★4.0

酸性・含硫黄-アルミニウム-硫酸塩・塩化物温泉
(源泉名:近江屋1号源泉、近江屋2号源泉)
近江屋1号源泉52.0度、近江屋2号源泉48.5度 / ph1.7 / 自然湧出 / R3.1.22
H+ = 16.3 / Na+ = 66.6 / Mg+ = 91.8 / K+ = 21.5
Ca+ = 93.8 / Al+ = 80.5 / Mn+ = 3.1 / Fe+ = 4.3 / Zn+ = 0.2
F- = 7.7 / Cl- = 379.2 / Br- = 2.7 / I- = 0.6
HSO4- = 584.4 / SO4– = 1070
H2SiO3 = 220.4 / HBO3 = 6.1 / H2SO4 = 23.9
CO2 = 390.8 / H2S = 8.7
溶存物質総量 = 2673mg

山形県山形市蔵王温泉1118
023-693-1211
男女別内湯・露天風呂 / 足湯
大人1100円、子供(小学生まで)550円
10:00 ~ 11:30 / 13:00 ~ 16:00

ロープウェイの蔵王山麓駅の目の前に銘品館能登屋というお土産屋さんがあります。
そこの脇道を降りて行った先、普通に街並み散策していたら行かないであろう、ちょっと目立たない所にあるのがこちら、離れ湯百八歩です。
ぱっと見で、ちょっとお洒落な共同浴場のような造りの建物。
ナンダコレ!? って、気になるのですが、要は蔵王四季のホテルのお風呂で、母屋から離れた場所に建っているだけって話のようです。


受付は蔵王四季のホテルで行い、チケットを入れて利用する仕組み。

それにしても気になるのは、百八歩と言う、なんかちょっと変わった名前の屋号です。
母屋から離れまでの距離が108歩なのかな?
未確認だけど、きっとそういう意味なのだろう、うん、そうに違いない。

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お宿そのものがそれなりに立派ですので、離れ湯の造りもとても立派です。
入って最初に目に飛び込むのが、高い天井と、見事にめぐらされた梁です。

足湯もあり、中庭を眺めながら浸かる事が出来るのも嬉しいですね。
ビール片手に足湯なんてしたら気持ちが良さそう。
目の前に露天風呂のようなのがあるけど、多分これは池だと思われ・・・

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浴室の風情も素晴らしいです。
脱衣所と内湯は総木造りです。脱衣所と内湯の仕切りが大きなガラス張りで、服を脱ぐ前から浴室の風情を楽しむ事が出来ます。
露天は岩風呂、開放的な露天風呂で、雪景色を楽しみながら入浴出来ます。

脱衣所と浴室内は撮影禁止なので、その魅力を写真で残せないのが非常に残念・・・

使用されている源泉は近江屋の1号と2号のブレンド源泉。
あまり良く知りませんでしたけど、蔵王四季のホテルって近江屋グループなんですね。

さて、肝心のお湯。

内湯は少し温めで、40~41度位でしょうか。長時間浸かっていても湯疲れしにくい温度です。
湯底の板と板の間に隙間があり、スノコ見たくなっています。
一瞬足元自噴を期待しましたが、源泉的にも明らかに引き湯ですし、しっかりと湯口があって、そこから新湯が供給されています。
お湯は薄っすらと濁っていて、粉湯花も舞っています。香りは優しい硫黄臭。
温めだけど鮮度は悪くありません。

露天に貼られているお湯も同じ源泉ですが、こちらの方が少し印象は異なります。
温度は内湯よりも1~2度高めですが、適温の範囲内。
外気に晒されている影響か、白濁度合いは露天の方が強くて、青白く濁っています。
硫黄臭も心なしか強め。

この日は3月初旬にしてはかなり暖かかったですが、蔵王はまだまだスキーシーズン真っ只中。外気はそれなりにヒンヤリします。
お湯に浸かって、温まったら岩に腰かけて体を冷やして、再びお湯に浸かる。
これが堪らなく気持ちが良いんですよね!
内湯の方も気になりましたが、これはこれで気持ちが良くて、長い時間を露天風呂で費やしてしまいました。

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立ち寄り入浴料1100円は、正直な感想として、ちょっと高いです。
あと、浴室内撮影禁止なのは、私のように旅の記録として残したい人にとっては、ちょっと残念。別に、他人の裸なんて、絶対に撮らないんですけどねぇ~・・・

でも、そんな事は差し置いて、満足度が非常に高い素敵な一湯でした。

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2023年 3月4日 - 初訪問・日帰り入浴

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