単純温泉
(源泉名:亀沢共同浴場)
52.6度 / pH7.5 / 毎分109.9L / 動力揚湯 / H15.9.25
Na+ = 153.2 / K+ = 12 / Ca++ = 4.9 / Mg+ = 2.6
NH4+ = 15.6 / Al+ = 0.6 / / Fe+ = 0.7
Cl- = 12.4 / F- = 0.4 / HCO3- = 461.8 / SO4- = 3.7
HAsO2 = 0.9 / H2SiO3 = 150.9 / CO2 = 13.2
成分総計 = 833mg
宮崎県えびの市亀沢280−3
0984-37-2188
男女別内湯
大人200円、子供100円
9:00 ~ 21:00
以前からずっと訪れたいと思っていた、宮崎県の京町温泉にある、亀沢共同浴場です。
京町温泉から県境を跨いですぐの近くの場所に、鹿児島県の吉松温泉があります。
吉松温泉には何度か訪れている事もあり、すぐ目と鼻の先の京町温泉もずっと気になる存在でした。
なかなか来るタイミングが無く10年以上の時間が過ぎ、今回やっと来ることが出来ました!
鹿児島には毎年帰省していますので、来ようと思えば来れる機会は何度もあった筈なんですけどね・・・
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国道から脇道に入りすぐの場所にあります。
通りからも湯屋を見る事が出来ますが、温泉だと分かるような案内などは無く、初見だととても分かり難いです。
今回は福岡在住のOさん、熊本在住のKさんのお二人に案内をして頂いたので、どこだか探す事無くあっと言う間に到着しましたが、もしも自力で探していたならば見つけるのに苦労していたでしょうね。
辿り着いてしまえば、屋根に湯抜きもありますし、建物裏に源泉タンクもありますので、「確かにこれ、温泉ですねぇ~・・・」って感じがします。
外来入浴可とは言え、あくまでも地元住人の方々が使う共同浴場だと言うのが良く分かります。
共同浴場なんかによくある「〇〇温泉」なんて感じの看板などは一切ありません。
建物脇の石碑に「亀沢温泉」と小さくかかれており、入口に「男湯」「女湯」とあるので、このお陰でここが温泉だと分かります。
ぱっと見だと何の建物だか分からず、本当に入って良いのか戸惑う造りをしています。
まるでジモ専です。と言うか、ここよりもよっぽど目立つジモ専は幾らでもあります。
案内人と一緒だったので不安はありませんでしたが、もしも一人で来ていたら「ここ、本当に入っても良いのかな?」と、しばらくの間立ち尽くしていた事でしょうね。
訪問したのは1月2日です。
入口の黒板に「あけましておめでとうございます」と書かれていて、脱衣棚の上に小さな鏡餅が飾られていました。
中身丸見えの料金箱はちょっと珍しいかも!?
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お風呂は内湯のみで、湯舟がひとつあるだけで、カランすら無いシンプルスタイルです。
床面などは温泉成分で変色しており、それなりの古さを感じますが、全体的にとても清潔です。
桶や椅子も整頓されていました。管理が行き届いているのか、利用者のマナーが良いのか、入浴する前から清々しい気持ちになれる温泉です。
他に誰もいなかった事もあり、夢中になって写真を撮ってしまいました。
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肝心のお湯ですが、湯底と光の加減で真っ黒に見えますが、ウーロン茶をかなり薄めたような薄茶色透明のお湯です。
京町温泉のお湯は単純温泉と聞いていましたので、もっと没個性的なものだと思い込んでいました。見た目からしてしっかり特徴を感じる個性的なお湯です。
温度は43度、少し熱めの適温。利用者が多く無いのか、鮮度は抜群に良いです!
臭いを嗅ぐとハッキリと分かるモール系アブラ臭がしました。
話を聞くと、この亀沢共同浴場は京町温泉の中でも一番吉松温泉に近いのだそうです。
地下で湯脈がどうなっているか知る由もありませんが、吉松温泉に似ていると言われたらその通りで、ちょっと薄めたみたいな印象です。
湯口からは素手で触ると火傷しそうな程に熱い源泉がチョロチョロと注がれています。
コックを捻ると熱湯が盛大に注がれ、浴槽内のお湯が一気に熱くなります。
繰り返しになりますが、京町温泉のお湯がここまで特徴的なものだとは思っていませんでしたので、かなり驚きました。
とても気持ちが良いお湯です!
この日はこの亀沢共同浴場を皮切りに、何箇所も入るつもりで来ましたので、長時間ずっと留まる訳にはいきませんでしたが、一湯目から「もうここがシメのお湯で良いや!」って思えるほどに気に入ってしまいました。
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この素晴らしい温泉を外来者にも開放してくれている事に感謝です!
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2022年 1月2日 ー 初訪問・日帰り入浴
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