単純温泉
(八九四の湯) 60度 / ph8.3 / H9.2.4
Na+ = 153.3 / K+ = 7.7 / Mg++ = 0.4 / Ca++ = 34.5
Cl- = 42.4 / F- = 2.0 / HS- = 0.8 / SO4– = 325.7
HCO3- = 11.5 / CO3– = 8.3 / H2SiO3 = 66.1
HBO2 = 0.9 / 成分総計 = 653.7mg
岩手県岩手郡雫石町鴬宿第6地割18-3
019-695-2309
男女別内湯
500円
鶯宿温泉の一角にある旅館です。あてなくフラフラと歩いていたら見つかりました。
鄙びたお宿が多く立ち並ぶ鶯宿温泉の中では、比較的綺麗で新しい印象ですが、普通に考えればちょっと鄙びがかっています。
どんな所なのかと言う下知識がありませんでしたが、鶯宿温泉をこよなく愛するT氏がHPで高く評価していた事を思い出し、とりあえず突撃。
日帰り入浴をお願いしたら、快くOKして下さいました。お値段は500円との事。
関東での500円は、むしろ安いくらいなのですが、鶯宿で払う500円は随分と高いイメージがあります。
さて、お風呂。内湯のみで、タイル張りのシンプルなものです。
浴槽は結構広くて、10人程度同時に入る事も出来るのではないでしょうか。掛け流しにされているようで、オーバーフローがありますが、鶯宿では平均レベルの湯量。後は洗い場が並ぶだけの、変哲無いものです。
はて、入浴料も高いし、何でT氏はココを高く評価しているのだろうか・・・
ちょっとそんな疑問を感じながら、お湯に浸かって見たら、その答えが分かりました。
お湯の温度は45度程度でしょうか。ちょっと熱いです。無色透明、僅硫黄臭、所々に白湯花あり。これだけ書くと、あまり特徴が無いように思えますが、特筆したいのはお湯から伝わるビリビリくる刺激的な感触です。
芒硝成分によるものと思われる、肌を突き刺すような刺激が、とても強いのです。
お湯自体はそれほど熱くないのですが、体感温度がかなり高く感じます。
湯船が大きい割りに、鮮度が非常に良くてビックリです。
湯船が深く、中腰で無いと溺れてしまうほど。湯船が深いと言う事は、溜められているお湯の量に対し、空気に触れる割合が少ないと言う事。
これも鮮度の良さに一役買っているのかも知れません。
源泉そのものは他所の旅館と同じ物なのですが、お湯から伝わってくるパワーが違います。
いやぁ、これは気に入ってしまいました!
500円と言う高額な入浴料ながら、T氏が高い評価を与えたのも頷けます。
流石に熱いので、ずっと入り続ける事は出来ないのですが、かと言ってお風呂から上がってしまうのが勿体無く、出たり入ったり、洗い場にペタリと座り込んでたまに掛け湯をしたりと、30分以上、じっくりとお湯を楽しみました。
500円と言う金額は確かに高いですが、その金額を支払う価値がある素晴らしいお湯に感激しました。
鶯宿温泉で鮮度の良いお湯を堪能したいなら、是非立ち寄る候補に入れて欲しい一湯です。
2007-9/12
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