最終入湯日 : 2006-4/30
酸性硫黄泉
青森県青森市大字荒川南荒川山国有林酸ケ湯沢50
017-738-6400
混浴内湯・ 男女別内湯
600円
7:00 – 17:30
所謂メジャーな秘湯とでも言うのでしょうか、ご存知、青森にある酸ヶ湯温泉です。
温泉好きで知らない人はモグリだよ~!
私が温泉巡りをはじめて間もない頃に一度入り、とっても良いお湯だったのを覚えています。
その後、アチコチ他の温泉にも入り、そろそろ記憶も薄れてきたし、今入ると違う印象を持つかも知れないと言う事で、確認ついでに行って参りました。
私が訪れたのは、折りしもGWの真っ最中。多くの人だかりで、沢山の車を収容出来る駐車場は既に満車になっていました。
幸いにしてタイミング良く出て行く車があったので、あまり待たされる事はありませんでしたが、相変わらずの人気を伺えます。
入浴料は600円と、青森の温泉としてはちょっと高め。私が以前訪れた際はもう少し安かった気がします。何でも、最近になって強気に値上げしたみたいですね。
さて、この酸ヶ湯、一応男女別になっている内湯もあるのですが、名物は千人風呂と呼ばれる、男女混浴の総青森ヒバ造りの大浴場です。
前回こちらに入っており、今回もその時の記憶が蘇ればと思い、そっちに入りました。
だた、この混浴風呂、明らかに女性客の裸見たさで来るマナーが悪い男性が多く、常に問題になっています。そのため、浴場入り口には「混浴文化を守る会」と言うタスキをかけた人がおり、女性客に湯あみ着の購入を一生懸命勧めていました。
うーん。まあ、湯あみ着を薦めるのも一つの方法だけどさぁ、マナーの悪い破廉恥な客を締め出す方が先決じゃないのかい?もしくは、女性に湯あみ着を無料配布しろっての。
結果、千人風呂に入る女性は殆どいません。たまにオバチャンや、湯あみ着を買ってでも入りたい、可哀想な若い女性が来る程度です。
女性でも気軽に、無駄な出費無く、この千人風呂を利用出来る日は来るのでしょうか。
混浴文化の保存と女性の両方を守ろうとする施設の方向性には賛同しますが、その方法に強い疑問を感じますね・・・
閑話休題。
さて、2年ぶりの千人風呂。一時は男女を完全に隔てる衝立などもあったそうですが、この日は2年前と同じで、多少の衝立はありますが完全に男女混浴です。
まずは入ってすぐの所に浴槽、「熱の湯」に入浴。白濁のお湯が湛えられており、硫黄臭が香るとても気持ちが良いものです。
体感温度で42度くらい。こちら、なんと湯口が無く、お湯が足元から自噴しているのです。じっと入っていると、時折気泡が湯底からポロロンと上がってきて、何とも気持ちが良いです。
次に、奥にある浴槽。こちらは「四分六分の湯」に入浴。
こちらは、熱の湯よりも少し広い浴槽で、名前に反して熱の湯より若干湯温が高いです。
源泉は足元からの自噴ではなく、湯口から注がれており、同じく白濁で硫黄臭の心地よいお湯が張られていました。
お湯を口に含んでみたところ、レモンのような酸味と苦味、硫黄味を感じる、なかなか濃くて力強い印象のお湯です。
あぁ、そういえば昔もこんな味をしたお湯を口に含んだなぁと、少し記憶が蘇りました。
この2つの浴槽以外にも、少し温めのお湯が張られた掛け湯コーナーや、打たせ湯のコーナーなどもあり、見た目の雰囲気はとても良いです。
こういう素晴らしい湯屋は大好きです。今後も素晴らしい風情を残し続けて欲しいですね。
最後に、嫌な話をひとつ。
やっぱりいました、女性をずーっと待ち構えている破廉恥な男性客。
小太りでメガネを掛けた男性が、四分六分の浴槽脇に座り込み、ずーっと女性脱衣所の方を睨み付けるように凝視しています。真剣な表情で、まさに一心不乱。
試しに、逆に私がじーっとその男性客の事を観察する事にしました。
暫くしてこちらの視線に気が付いた男性、ちらちら私の事を気にするようになり、バツ悪そうにお湯に入ったのですが、30秒で出ちゃいます。長時間の張りこみでお疲れなのでしょうか。
そして、女性客が来ると、私の事なんかお構いなしで睨み付けるように観察しているのです。
ま、彼の視線の先にいる方々は、みなさん、湯あみ着を着ていたり、厳重にタオルで体をくるんでいたりするようで、見られても大丈夫そうなのが幸いですが・・・
それにしたって、こういう人は男性の私だって不快極まりないです。
暫く行動を観察をしてみたのですが、気持ち悪くなってきたので、結局熱の湯に引き返す事にしました。
やっぱ、湯あみ着を配る前にする事があると思うんだけどなぁ。
私の友人で青森在住の温泉ファン曰く、「酸ヶ湯は青森の恥部」だそうです。
悲しいことですが納得せざるを得ません。
お湯は良いのに、非常に残念な施設です。
ちなみに、この酸ヶ湯に限っては、★の数をお湯と建物の風情のみで評価している事をご了承下さい。
破廉恥な客の事も考慮に入れると、★は1つ、それもあるか無いかです。
最後に、私も男ですんで、女性の裸には興味ありますよ、当然。
でもね、やっぱ、時と場所をわきまえない人は、人間として最低です。
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