冷鉱泉 – 泉質不記載、メタケイ酸が鉱泉の基準値を超える為該当
(源泉名:善通寺大師の里湯温泉) 18.4度 / ph7.2
Na+ = 51.8 / K+ = 3.7 / Mg++ = 6.5 / Ca++ = 30.8
Cl- = 16.6 / F- = 1.7 / SO4- = 14 / HCO3- = 208
H2SiO3 = 90.9 / HBO2 = 0.7
Rn = 19.4×10キュリー
成分総計 = 420mg
香川県善通寺市善通寺町3-3-1
0877-62-0111
男女別内湯
立寄入浴のみ不可
善通寺は和歌山県の高野山、京都府の東寺と並び、弘法大師の三大霊場です。
四国のお遍路では第75番目の霊場でもあり、お遍路をするしないに関わらず全国的に知名度が高い、四国を代表する 超 有名なお寺さんです。
なんと、お寺さんの名前がそのまま市の名称となり、住所も善通寺市善通寺町なんですよね。
では、温泉としてはどうかと言うと、恐らく善通寺と聞いて温泉をイメージする人は皆無なのでは無いでしょうか。
私も善通寺に温泉があるなんて知りませんでした。
ふと、お遍路してみよう!と思い立ち、折角だから四国の温泉にも少しは入りたいよね・・・って調べていたら、善通寺に温泉がある事を知ったわけですね。
なお、日帰り入浴のみの受付はしていません。
という事で、記念すべき初の四国上陸&お遍路旅初日の宿は善通寺に決定!
普通お遍路と言えば第一番の霊場から順番に巡り、最後の第八十八番霊場で結願となるわけですが、この時は閏年だったので第八十八番から逆回りに巡る「逆打ち」で巡りました。
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と言う事で、話はいきなり脱線しますが、香川と言ったらうどんですよね!?
↓ 一軒目、末広製麺所さんです。
製麺所の傍らでうどんを頂けます。
ぶっちゃけ、どんな味か忘れたけど、上品なあっさり味でとても美味しかった事だけは覚えています。関東だともっと濃い味になるんですけど、薄味ながら出汁がしっかり効いているんですよね!
確か200円とかそんな感じで、滅茶苦茶安かったような気がします。
↓二軒目、店の名前忘れた・・・
お遍路の途中にあったチェーン店っぽいセルフ形式のうどん屋さん。最近では関東でも「はなばるうどん」や「丸亀製麺所」なんかがありますが、あれと同じ感じです。
コシがめちゃくちゃ強くて美味しかったです! で、それくらいしか覚えていない・・・
普通にの遍路の服装で入りましたけど、私達以外にもお遍路スタイルのまま食べいる方も数組いました。四国では割と当たり前の光景みたいで、誰も気に留めていない様子。
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以上、いきなり脱線した割に滅茶苦茶テキトーな内容でしたが、当サイトは私の備忘録を公開しているだけですから良いんです、はい。
備忘録どころか、忘れてから書いているので、備忘録にすらなっていないんですけどね・・・
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さて本題。
四国を代表するお寺さんだけあって、敷地も広いです。
東院と西院に分かれており、参拝は勿論、のんびりと散歩していても気持ちが良い境内です。
宿泊出来るのは、その善通寺の広い敷地の一角にある「いろは会館」と言う宿坊です。
檀家信徒に限らず、私のようにたどたどしく般若心経を読経して御朱印を貰うような、俄かお遍路さんであっても快く宿泊を受け付けて下さいます。
とは言え、そこはお寺さんの宿坊、普通の旅館とは少し違うわけで。
少し身が引き締まる思いですね。
温泉は宿坊内にあります。
入浴時間は午後4時~午後9時まで。
「え!? 利用時間短くない!? 朝入れないの!?」
なんて言いたくなりますけど、ここは温泉旅館ではなくて、宿坊ですからね。
入りそびれてしまったら大変なので、食事の前にひと風呂浴びて参りました。
成分表を見ても泉質の所に記載がありませんが、恐らくメタケイ酸が規定値の50mgを超えた事により鉱泉として認められたようです。
それ以外にも微量ながらラドンも含まれている様子。
それでもいかんせん、沸かしの鉱泉ですので、あまり特徴は感じません。
循環と塩素消毒もされているので、お世辞にも鮮度が良いとは言えません。
あまり塩素消毒の臭いは気にならなかったのは良かったと言うべきか・・・?
言葉を選ばずに率直な感想を言うと、なんの変哲もない普通のお湯です。
温泉だと言われなければ恐らく気が付かないでしょうね。
温泉で体が温まった後は夕食です!
とっても質素!
でも、なんて言うんですかね、朝から読経をしながらお寺さんを巡り続け14箇所。お遍路初日ですが既に心が洗われたような気がして、ゴージャスな夕食を期待!!!って気分でもないんですよね。
四国に来る前は、「お遍路中は禁酒なのかな?」 位の気持ちで挑みましたが、周りの席を見渡すと皆さん普通にお酒飲んでいます。
ちょっと身構え過ぎていたかも?・・・と言う訳で、私達もビールを頂きました。
と言ってもあまり沢山飲む気にもならず、中瓶2本で終了。
宿坊の食事なので精進料理なのかと思いましたが、普通にお肉と魚が出てきました。
味の良し悪しは、正直なところ、あまり覚えていません。
お遍路旅の初日を無事に終えて食事が出来る事に対する感謝だけでもお腹いっぱいな気分。
食後、もう一度温泉に入る事にしました。
当然だけど、さっき入ったお湯が劇的な変化を遂げている筈もなく。
やっぱりなんの変哲もない普通のお湯です。
でも、弘法大師に所縁があり、古くから多くの人の思いが詰まったお寺さんの境内から湧く、なんだかご利益のありそうなお湯が気持ち良く無い筈もなく。
不思議な程に、とても癒されるお湯でした!
↓ 朝食
質素 オブ ザ 質素!
もしこれが普通の旅館の朝食だったら、厨房に殴り込みに行きたくなりますよね?
でも、宿坊と言う雰囲気がそうさせるのか、お大師様がお近くにいらっしゃると思うと身が引き締まるのか、何故かとても有難く美味しい朝食でした。
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記念すべき四国の第一湯 & 一泊目、私が今まで泊まった温泉とはまるで違う不思議な気分での滞在となりましたが、非常に思い出深く、得難い経験となりました。
温泉だけが目的であればあまりお勧め出来ませんが、日常に疲れたり、何となく穢れ(なんの?)を払いたい人にはお勧めですね。
お大師様のお傍で一晩を過ごし、今までの生き方を振り返り、これからの自分と向き合ってみるのも悪くは無いかも知れません。
最後に蛇足させて頂きますが、自分で言うのもですが、私は全く信心深くありません。
スミマセン・・・
2012年 4月28日 - 初訪問 & 宿泊
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