炭酸水素塩泉?
宮崎県えびの市大字昌明寺672
男女別内湯
0984-37-1446
300円
6:00 – 22:00
鹿児島や熊本との県境ほど近くにある京町温泉。その京町温泉から少し走った所にあるのが、この吉田温泉です。
集落と言って良い程にとても静かな所にあり、温泉地全体がとても鄙びています。
最初は、この「亀の湯」から50メートル程はなれた所にある「鹿の湯」という湯治宿へ行って、そこで入浴をする予定だったのですが、日帰り入浴の時間外という事でしたので、代わりにこの亀の湯を利用しました。
見た目には完全な共同浴場なのですが、どうやら旅館で管理しているらしく、宿泊をする事も出来るみたいですね。
さて、建物内ですが、入ってビックリ。凄い鄙びようで、だーれも居ません。
受付には料金箱が置かれており、そこに300円を入れなければならないようです。
細かい持ち合わせが無かった私は、仕方なしに外の自販機でジュースを買い、1000円札を崩して小銭を作りました。
ま、湯上りに買うか、入浴前に買うかだけの違いですので、別に気にしていないのですが、利用する際は、ちゃんと小銭を用意しておいた方が良いでしょう。
しかしこの料金箱、持って行かれてしまわないかと心配になります。
浴室はと言うと、これまた嬉しくなってしまうほど鄙びています。
いやー、この感じ、最高です。新しく作った施設なんかには絶対に真似出来ない風情の良さがありますね!
温泉成分で赤茶色に変色した湯船が一つあり、中に仕切りがあって適温と温めに分かれています。
そこに心なしか白くみえる透明のお湯が張られており、湯口からはザブザブ源泉が掛け流されていました。何だか、入る前から良いお湯である事がわかってしまうような感じです。
肌触りは少しツルツル感があるいますが、お湯がシットリ体にまとわり付くような印象で、実に気持ちが良いです。
金気臭のするお湯で、暫くじっとしていると、体中に無数の気泡がつきました。
湯口には飲泉カップが置かれており、飲んでみた所、炭酸を感じる事の出来る鉄味です。
若干の塩分も含まれているようで、飲みにくくは無いですが、結構クセがありますね。
浴槽のお湯が溢れているところに目をやると、析出した温泉成分でガチガチに固まっていました。泉質のよさを目で感じる事もでき、何だか得した気分になれます。
あまり熱くないお湯なので、幾らでもゆっくり出来そうですね。
湯巡りの途中だった為、あまり長時間入っている訳にもいかなかったのですが、少し後ろ髪を引かれるような思いでお風呂を後にしました。
ここだけ時間が止まってしまったかのような、とても古い施設ですので、いつまでこのまま営業をしてくれるかは分かりません。
願わくば、10年後、20年後に来ても、今のままの姿であって欲しいところですね。
何度でも再訪したい一湯です!
2005年10月8日 - 初訪問時のレポート
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