アルカリ性単純温泉
(有福温泉) H17.8.22
Na+ = 80.6 / K+ = 2.1 / Ca++ = 3 / Cl- = 63.9
F- = 2.6 / SO4– = 15.6 / HCO3- = 48.2 / CO3– = 18
H2SiO3 = 72.9 / 成分総計 = 310mg
島根県江津市有福温泉町687
男女別内湯
300円
7:00 – 21:00
有福温泉に3箇所ある共同浴場のうちのひとつで、無料駐車場の目の前にあるため、一番目につくところにあります。
ちなみに、その駐車場の目の前で、ちょうど朝市をやっていました。こじんまりした静かな温泉街なのですが、一体何処からこんなに人が来たのだと思うほど、大賑わいです。
その場でコロッケを揚げていて、とても美味しそう。
朝ごはんがまだだったので、お風呂を入る前にコロッケと蕎麦寿司(お米の代わりに蕎麦を使った巻き寿司)を買いました。お風呂上りに食べようという算段です。売り切れちゃいそうな勢いでしたから・・・
さて、コロッケ片手に入った、さつき湯。こちらも他と同じく、受付に管理人がおり、300円を払います。
入り口で余所者とばれてしまったようで、「何処から来たの!?」と聞かれてしまいました。「東京からです」と答えると、「へぇ、遠いところから!」ととても驚かれていました。
あまり東京から来る人もいないみたいですね。
余談ですが、山陰を走っていて、私と同じ練馬ナンバーの車を全く見かけません。青森辺りだと、結構いるんですけどね。まぁ、距離が遠いから、陸路じゃなく空路で来る人が多いのかも知れませんけど。
お風呂は勿論男女別で、内湯のみです。入って右手側に洗い場が数人分あり、左手側に湯船があります。
湯船は結構広めで、5~6人でもゆったりと入ることが出来そうです。
お湯は無色透明。基本的に無臭ですが、ごく僅かにお湯の香りを感じます。気のせいかも知れませんけど・・・
温度は41度程度。適温の範囲内ですが、結構ぬるめです。肌触りがとても柔らかくて優しい印象を受けます。少し高い場所にある湯口からは熱めのお湯がザバザバと注がれています。
変哲無いお湯ですが、不思議と気持ちが良いです。
地元の方が入れ替わり立ち代り入ってきて、「あぁ、生活浴場なんだなぁ」と言うのが分かります。
その中の一人が、「そんなに掛け湯しなくても!」と言うほど、ザバザバと、豪快かつ勢い良く、桶でお湯を汲み出しています。
体を洗って30杯、髪の毛洗って30杯、お湯に浸かる前に更に30杯と言う勢いです。幾らなんでもそれは・・・
でも、不思議と、湯船のお湯はあまり減っていません。
湯量が豊富なんだなぁ・・・きっと、彼一人が必死にお湯を汲み出した所で、体勢には何の影響もないのでしょうね。
勿論訪れる人全員が同じだったら、幾らなんでも空っぽになるでしょうけど。(笑)
浴後、ベンチに座り、コロッケと蕎麦寿司を頂きました。素朴で美味しい!値段は忘れましたが確かとても安かったです。
ふと、私の前を、柿とお茶を持ったオバチャンが笑顔で通り過ぎました。どこへ行くのかと目で追ってみると、さつき湯の中に入っていき、番台のオバチャンに手渡しています。
恐らく番台は日替わり当番なのかな?動くことが出来ない当番の人に差し入れなんでしょうね。
ほのぼのとした光景に心癒されてしまいました。
不思議な魅力が沢山詰まった有福温泉。お湯も変哲無く、はっきりいって地味。でも、私はとても気に入りました。
温泉津も良いけど、石見銀山効果で観光客だらけですし、これからどんどん変化していくでしょう。有福温泉は今のままほのぼのとしていて欲しいです。
優劣を決めている訳ではありませんが、もし機会があったら、温泉津ではなく、有福に泊まりたいと思ってしまいました。素晴らしい一湯です。
2008-10/12
コメント