島根県

湯元楯縫 割烹温泉 ゆらり (楯縫温泉) ★3.5

アルカリ性単純温泉
(湯元楯縫 割烹温泉 ゆらり) 56.8度 / H16.5.13
Na+ = 67.4 / K+ = 0.7 / Ca++ = 6 / Mg++ = 0.6
Al+++ = 3.6 / Fe++ = 3.5 / Cl- = 46.5 / F- = 10.9
HCO3- = 60.7 / SO4– = 11.3 / I- = 0.2 / Br- = 0.2
HS- = 0.6 / CO3– = 19.9 / H2SiO3- = 60.1
HBO2- = 1.3 / 成分総計 = 290mg

島根県出雲市平田町7178
0853-62-1234
男女別内湯 ・ 露天風呂 ・ サウナ、など
600円(土日祝は700円)
10:30 – 22:30 (最終入館は22時まで)

山陰には、硫黄泉がありません。ホントに。関東や東北じゃ、当たり前のように白濁硫黄の温泉がアチコチにありますが、山陰では全く聞かないのです。なんでも、火山が無いからだそうです。
私の場合、遠征って事で山陰を訪れているので、この時は硫黄泉に飢えてはいませんでしたが、もし山陰に転勤とかになったら、硫黄泉が恋しくなるでしょうね。

さて、そんな山陰地方の情報を調べていたところ、某所にて、硫黄泉があるとの情報を聞きつけました。それも、私が滞在している出雲からさほど離れていない場所です。
硫黄泉は皆無と思っていたので、これにはびっくり。山陰地方ではとても珍しいと思われます。
しかも、比較的新しい施設のようで、ネットでの入浴レポートもあまりありません。気になって行ってみる事にしました。

たどり着いたのは、駐車場が広々とした、とても立派な施設です。新しいだけあって現代風な造りをしています。
とりあえず中へ。どうやら食堂や居酒屋なんかも併設されており、使い勝手は非常に良さそうです。入浴料は、土日価格と言う事で、ひとり700円と、ちょっと高めです。
ちなみに、食堂で1500円のバイキングを食べると、入浴料が無料になるそうです。ちょうどお腹も空いていたので、ここでバイキングを頂き、お風呂にはタダで入りました。
入浴代を700円そのままだと計算した場合、バイキングが800円って事ですね。
無理してバイキング食べても得はしませんが、夕食をどうしようかと思っていた私達からすると、好都合でした。(バイキングのお料理内容は、至って普通と言う印象です。)

さて、お腹がいっぱいになったので、お風呂に入りましょう。
受付入って最初に目に飛び込むのは、広々としたお土産コーナー。しかも利用者が多い!
お土産コーナーを抜け、少し歩くと、男女別脱衣所に辿り着きます。実に広々とした造りです。

脱衣所から入ると、まずは内湯。右手にプールのように広々とした湯船がひとつと、左手側には洗い場が沢山。その手前には水風呂やサウナもあります。
鄙び温泉が好きな私からすると、広さと賑わいが落ち着かない気もします。とても人気があるようで、多くの年配者は勿論、若者の姿も目につきます。

肝心のお湯。内湯の湯船には、湯口が3箇所ありましたので、そのうちのひとつの真横に陣取ってみる事にしました。
お湯の色は、暗くてあまり良く分かりませんが、うっすら灰白濁して見えます。肌触りはツルツル。適温で入りやすいです。
肝心のお湯の匂いですが、、、かなり弱いです。硫黄臭と言えば、硫黄臭のような匂いがします。それ以上に金気臭と潮臭、薬品臭のようなものが混じります。


湯口からは熱いお湯が静かに注がれています。鼻先を近付けて嗅いでみると、コールタール系のガス臭がします。
印象的には、群馬の川原湯温泉のお湯から、硫黄臭を弱くして、金気臭を加えたような感じです。
硫黄が含まれているであろう事は認めますが、これが硫黄泉で硫黄臭かと言われると、違う気がします。
とても良いお湯で、山陰地方で珍しい泉質であろう事は間違い無いのですが、事前に硫黄臭がすると聞いていたので、どうも、腑に落ちません。

続いて露天風呂。こちらは岩風呂になっており、結構広々としています。皆さんめいめい落ち着ける場所に陣取っている様子。
湯口が複数箇所あり、私もその湯口の傍に陣取りましたが、こちらも内湯と同じ印象。外気にさらされている分、少しだけ香りが飛んでいる気もしますが、良いお湯です。
お湯から上がると、さっと汗を引くので、これは芒硝泉の特徴かな?肌がチリチリするような感触もあります。
でも、やっぱり硫黄泉って感じはしないなぁ・・・

結論から言うと、とっても良いお湯であった事には、一切の間違いがありません。
不快な塩素臭もせず、この規模の施設としては、お湯の使い方がとても良いです。
わざわざ足を運んで良かった!
でも、硫黄臭では無いよなぁ・・・
きっと、硫黄泉に渇望した山陰の人が、やっと見つけた硫黄臭のする温泉が、ココだったのだろうなぁ。改めて山陰は硫黄泉に恵まれないと言う事を実感してしまった一湯でした。

(一応フォローですが、山陰には硫黄泉以外で良いお湯が沢山ありますよ!)

2008-10/12

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