熱海温泉静岡県

共同浴場 山田湯 (熱海温泉) ★4.0

カルシウム・ナトリウム-塩化物・硫酸塩温泉
50.6度 / ph7.3 / H6.2.14
Na+ = 624.9 / K+ = 11.5 / Ca++ = 707.8 / Mg++ = 11
Cl- = 1666 / Br- = 1.5 / HCO3– = 735.4
CO3– = 36 / H2SiO3 = 55.1 / HBO2 = 5.2 / CO2 = 19.3
成分総計 = 3876mg

静岡県熱海市和田町3-9
0557-81-9635
男女別内湯
250円
8:00-11:00 / 15:30-21:00

熱海温泉街の中心から少し外れた住宅街の一角にある共同浴場です。
地図を持参して行ったのですが、なかなか場所が分からずに迷いました。
暫くたどり着いた先はどうみても民家。良く見ると「湯」の暖簾が下がっているので、ここだと確信し、中に入ろうとしたところ、「私有地につき通り抜け禁止」と書かれた看板を発見しました。
一瞬、「入れないぢゃん!」と困りましたが、「あ、通り抜けじゃなくて、お風呂を利用するわけだから、この看板は無視してもOKだよね?」と、自分なりに都合よく解釈し、敷地内に入る。

共同浴場の建物は男湯と女湯の入り口がちゃんと別れた立派な造りをしており、そのまま建物が民家に繋がっています。
まるで裏庭のような所に出入り口があり、洗濯物が干してありました。
ついでに、犬小屋とウサギ小屋まであります。更に、ミニチュア温泉神社まであり、凄い鄙びっぷりなんです!
もう、背筋に電気が走るほどの素晴らしさ!
まさか、歓楽温泉街のイメージが強い熱海に、こんな素晴らしい風情が残っていたとは、全く想像していませんでした。

嬉しくって思わずニヤニヤしてしまいました。(不審者?)

さて、中はと言うと、脱衣所と内湯がある、いかにも共同浴場と言うレイアウトのシンプルな造りをしています。
浴室は結構広々としており、洗い場数人分あります。
湯船がタイル張りのもので、壁際にちょこんとあります。
浴室の広さに比べると随分と小ぶりで、3人も入ると窮屈でしょう。
壁にはタイルで書かれたモザイク絵があります。これがレトロさに拍車をかけていてシビれるんです!
表の造りと同じく、浴室も超鄙びており、感動的としか言いようがありません。
ここまで素晴らしい鄙び方をしていると、お湯云々はどうでも良くなってしまいます。
余りにも美しい光景に、浴室に入るなり立ちすくんでしまいました。
何だか、絵画の中に入り込んでしまったような気分ですね。(ちょっと大袈裟?^^;)

お湯は無色透明、無味無臭、多少の塩分を感じるものの、あまり特徴がないものです。
お湯だけで話をすると、実につまらないかも知れません。
源泉が熱いので、湯口からはお湯が出ておらず、必要に応じて蛇口を捻り継ぎ足す必要があります。クドイですが、お湯だけ語ると平々凡々。
しかし、たいした事がないお湯でも、このお風呂で浸かっていると、とてつもない名湯に思えてしまうから不思議でなりません。
思いのほか長湯してしまい、湯上りは汗だくになってしまいました。

いつまでもこのままの状態で残っていて欲しい一湯です。
今まで殆ど興味が湧かなかった熱海ですが、ここのお陰で、かなり評価が変わりました。
他にも良い所あるのでしょうか。もっと探索してみたいですね。
ここは激しくオススメです。入れるうちに是非とも入っておいて下さい。

2006年 6月24日 - 初訪問時のレポート

2010年 2月6日 - 再訪

再訪しました。一度訪れている所だけに、簡単に辿り着くだろうと思っていたのですが、思いっきり迷ってしまいました。
相変わらずとても不思議な雰囲気の共同浴場です。ただ、以前は表に洗濯物が干してあったり、犬がいたりして、B級度合いが高かったのですが、今回は少し大人しかったです。
民家の軒先感は相変わらずですが、以前を知っている私からすると、少しだけ
物足りなさを感じてしまいました。

お風呂は相変わらずとても渋いです。浴室の感じは、全く変わっていません。
この日のお湯も激熱で、49度ありました。私が入れる限界温度です。しっかり掛け湯して飛び込んだのですが、熱くて、お湯の印象とか、あまりよく覚えていません。
鮮度?多分良かったと思われ・・・
浴後はポカポカに温まりましたが、泉質のせいよりも、単に温度のせいだったような気もしなくありません。

ともあれ、友人と一緒だったので、とても楽しく入浴する事が出来ました。
ココにはまた再訪する事があるような気がするなぁ~・・・

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