ナトリウム・カルシウム-塩化物・硫酸塩温泉
(源泉名:湯河原 第22号)
81.3度 / ph8.4 / H20.11.14
Li+ = 0.3 / Na+ = 399 / K+ = 34.7 / Mg+ = 0.3
Ca+ = 144 / Sr+ = 0.63 / Sr+ = 0.63 / Ba+ = 0.006
Al+ = 0.028 / Mn+ = 0.02 / Zn2+ = 0.27
F- = 0.77 / Cl- = 552 / SO4- = 424 / NO3-= 0.33
HCO3- = 41.7 / CO3- = 6.0
H2SiO3 = 98 / HBO2 = 11.8 / CO2 = 0.369 / As = 0.3
成分総計 = 1714mg
↓ 以前の掲示
ナトリウム・カルシウム-塩化物・硫酸塩泉
(湯河原町 温第22号泉) 82.8度 / ph8.4
Na+ = 467 / K+ = 26.1 / Ca++ = 158
Cl- = 644 / SO4– = 479 / HCO3- = 55.2
H2SiO3 = 130 / 成分総計 = 1981mg
神奈川県足柄下郡湯河原町宮上610
0465-62-2206
男女別内湯
200円
8:00 – 21:00
湯河原にある、温泉ファンの間でも有名な共同浴場です。
前々から気になっていた存在ではあるものの、そもそも神奈川とか静岡とかそっち方面に行く事がなかなか無く、今まで未湯のままでした。
今回、たまたま取れた伊豆の会社保養所に向かう途中、立ち寄りで利用する事に。
事前調査の通り、かなり奥まった細い路地の先にあります。
大きなホテルなどが立ち並ぶ湯河原にあっても、このままねの湯の一帯は時代から取り残されたような湯治場風情を良く残しており、歩いているだけでも楽しい一角です。
さて、到着したままねの湯。旅館の半地下のような場所にあります。どうやら共同浴場とはいえ、旅館が管理している浴場のようですね。
入浴料は200円と、ちゃんと共同浴場プライスしています。番台不在の場合はカウンターにお金を置いておくそうで、紅鮭の分とあわせて400円置いて中に入りました。
さて、浴室ですが、簡単な洗い場と、浴室の真ん中に湯船が一つあるだけ。
とてもシンプルな造りをしており、当然ですが、備え付けのシャンプーなどはありません。皆さんお風呂セットを持参で利用されています。
お湯は無色透明のもので、湯口は浴槽内部にあり、静かにお湯が湛えられています。
とても熱いと聞いていたので、覚悟して入ったのですが、45度程度と思われ、それほど熱くはありませんでした。居合わせた常連の方曰く、今日は随分と温いそうです。
お湯の感触は殆ど特徴が無いもので、僅かにシットリ感を感じる程度です。日常的に利用する分には良さそうですね。
ただ、気のせいかも知れませんが、お湯からごく僅かながら薬品臭がしたような気がします。
うーん、塩素は入れてないと思うんだけどなぁ。
浴槽清掃した時の臭いが残っているんでしょうか。少し気になりました。
なかなか気持ちよく、少し長湯してしまったので、湯上りは汗だくになってしまいました。
路地に置かれたベンチで涼んでいると何とも幸せな気分になります。
ここはこのままの風情で残っていて欲しいですね。
いきなりなくなる事は無いと思いますが、いつまでもこのままの風情であるかも分からないので、行けるうちに行っておいた方が良いと思います。
温泉ファンであれば一度は訪れてみて欲しい一湯です。
2006-6/24
2023年 4月18日 - 再訪・日帰り入浴
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ままねの湯に再訪してきました。
最後に入ったのは2006年の6月ですので、およそ17年ぶりの再訪です。
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今回湯河原を訪れるにあたって、どこに立ち寄ろうかとネットで色々と調べました。
私の湯めぐりは基本的に行き当たりばったりですが、どんな温泉が何時から何時まで入れるのかとか調べて、それをリストアップする位は、毎回やっている当たり前の話なんですけど・・・
で、このままねの湯についても調べたのですが、どうもここ、最近は湯治客しか受け入れていないそうです。
フラッと立ち寄ったら断られたとか、どこの具合が悪いから湯治したいと申告しなければならないとか、だいぶ敷居が高くなってしまったようなクチコミが幾つもありました。
そんな訳で、以前入っている事だし、無理をお願いして迷惑を掛ける事もあるまいと、今回は立ち寄りする予定にありませんでした。
その代わりに気になっていたのが、中屋旅館さんと言う所。
ままねの湯のすぐ目の前にある鄙びたお宿で、とても私好みみたいなのです。でも、ここはここで、どうやら廃業しているとの噂。
最初から諦めてはいましたが、どのみち湯河原には行くのだから、確認だけでもしてみようと思いました。
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で、たどり着いた中屋旅館さん、やっぱり廃業していました。
どこが旅館だったのかさえ分からない程です。
「多分この個人宅っぽいのが旅館だったんだろうなぁ~」なんて外から眺めながら、さて帰るかと思っていたら、地元の人っぽい人がいたので、ダメ元で聞いてみる事にしました。
「あのぉ、中屋旅館さんのお風呂に入りたいんですけど、今はもうやっていないんですか?」
「あぁ、中屋さんね、もうだいぶ前に辞めちゃったのよね。 もう10年位経つんじゃないかしら?」
あぁ、やっぱり。まぁ、それを分かって来ていたので、仕方がないです。
少し肩を落としている私を見て、その方が言いました。
「ウチで良ければ入っていく? 中屋さんのお湯も良かったけど、うちのお湯も水を一滴も加えていない本物の温泉だから!」
・・・えっ? ナンデスカそれは!?
なんと話を聞くと、私がお話していた人は、ままねの湯の女将さんでした。
湯治客のみが入れると聞いていましたし、実際にそうなのかも知れませんけど、女将さんから直々に入っていかないかとお誘いを頂けたのです。駄目なんかじゃありません、入って良いに決まっています!
中屋旅館さんは廃業しちゃっていて残念でしたけど、ままねの湯に入れるならば願ったり叶ったりです。
「バイク? だったらここに停めると良いよ、ウチしか使ってない道だから」と、言われるままに、ままねの湯の目の前、路地に停めさせて貰いました。
さて、久しぶりに訪れたままねの湯。
記憶の片隅に追いやられていて、どんな所だったかほとんど忘れていますけど、断片的に覚えているんですよね。
そういえばこんな感じの所でした。恐らく、私が訪れた17年前と殆ど変わっていません。
入浴料は300円との事。私が以前訪れた際の記録によると、当時は200円だったので、値上げしたみたいですね。
だとしても安い事には違いありません。
女将さんに「うちは必ず石鹸で体洗ってから湯舟に入るのが決まりなの、石鹸ある?」と聞かれ、無かったので購入しました。
石鹸ひとつ、100円也。豆腐のような四角い石鹸です。
イラストが施されています。ぱっと見だと、なんかだか可愛らしい。
でも、よく見るとちょっと変です。
熊でしょうか、何故かジャージを着ています。妙にガタイが良くて腕なんか滅茶苦茶太くて、上着がパツパツ、でもズボンはゆるゆる。
自転車に乗っていますが、自転車の向きに対して体勢がなんか変です。スゲーこっちを見てます。しかもバットのような物を持っていて怖いです。
妙に大きなリュックだか風呂敷を背負っています、ますますアヤシイです。
ツッコミどころが多すぎて、なかなか味のある絵です。
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何はともあれ、石鹸も買った事だし、温泉に向かう事に。
ままねの湯自体は旅館です。でも、お風呂は旅館の建物地下にあり、まるで共同浴場みたいな使われ方をしています。
階段を降りた先にお風呂がある造り、私は大好きです。
内湯のみで、男女別。
でも、廊下と脱衣所の仕切りは、カーテン一枚、勇者の初期装備並みの防御力です。
源泉は湯河原22号泉、以前入った時と同じ源泉です。
浴室入口のガラスと戸には張り紙があり、水とタオルを入れない事と、石鹸で体を洗ってから入る旨が書かれていました。
このスタイルは昔から変わっていませんね。
湯治に重きを置いているだけに、お湯をとても大切にしている事が分かります。
用意する施設側だけでなく、利用する客側にも利用マナーが求められているわけですね。
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さて、17年ぶりに入るままねの湯。
先客がひとり、挨拶をしたら挨拶を返してくれました。ただそれだけの事なんですけど、なんか良いですよね、そういうのって。
かなり薄れていましたが、「あぁ、こんな所だったなぁ~」と、ゆっくり記憶が蘇ってきます。
ままねの湯自体はかなり古い施設です。建物もかなりの年季。
でも、このお風呂、物凄く清潔に手入れされているんですよね。タイルも壁もピカピカ。
凄く大切に使われている事が分かります。
勿論ですけど、しっかり石鹸で体を洗ってから入りました。
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肝心のお湯ですが、無色透明です。青く見えるのは浴槽のせいですね。
お湯からはほんのり潮臭と芒硝臭にも似た成分臭。
入った瞬間は熱いですが、実際の温度は44度位でしょうか。熱めと言えば熱めですけど、激熱って感じはしません。
以前入った時はもっと熱かった気がしたんですけどね。
たまたまこの日だけの話なのか、利用者に合わせて最近は温度が低くなっているのか、どうなんでしょう?
個人的にはこれくらいの温度が好きです。
熱いお湯にも入れますけど、快適にってなると、あまり熱すぎるのもですからね。
湯口は壁面にあって、浴槽内にダイレクト投入式。
源泉温度が高いので投入量は少な目です。でも、徹底したマナーによって守られているお湯だけあって、お湯の鮮度は非常に良い印象。
ちなみにカランから出るお湯も源泉です。
カランのお湯を口に含んでみたところ、ほんの僅かに塩味と口の中が少し渋くなるような薬味を感じました。
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折角お誘い頂いたお湯ですので、ゆっくり入る事に。
出たり入ったりしながらぼーっとしていると、今日この後の湯めぐりなんてどうでも良いような気がしてきます。
体だけでなく心まで癒してくれる湯、きっとこの湯には温泉成分だけでなく、女将さんの優しさや、お湯を大切に守っている地元の方達の想いなんかも溶け込んでいるに違いありません。
こんな気分で毎日湯治していたら、病気なんかすぐに治りそうですね。
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浴後、女将さんに改めてお礼を言い、「またお邪魔します」といってその場を後にしましたが、ふと、またお邪魔しても良いのかなぁ? なんて事も思ってしまいました。
ここはあくまでも湯治の人の為のお湯ですからね。
マナー良く入る人達に支えられ、いつまでも今のままの姿であって欲しい、素晴らしい一湯です。
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