アルカリ性単純温泉
48.3度
熊本県熊本市北区植木町米塚394−2
096-274-6780
男女別内湯・露天風呂
500円
10:00 ~ 19:00
2025年の九州湯めぐりツーリング。
東京の自宅を出発したのは5月12日ですが、丸一日フェリーの中で過ごし、5月13日の夜に九州到着、その後深夜に植木温泉の森の湯ホテルに到着し宿泊。
翌5月14日、この日が本格的な湯めぐり初日です。
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朝から「沢山温泉に入るぞ!」と気合が入っていて、まずは公衆浴場 松の湯でひとっ風呂。
そのまま旅館 松乃湯に向かったのですが、玄関先に置かれていた湯めぐりマップの看板に10時からと書いてありました。
この時まだ9時になったばかりです。
9時から入れると思っていて、その時間に合わせてスケジュールしていたので、いきなり出鼻を挫かれてしまいました。

じゃあ松乃湯は後にして、お隣の桐乃湯は9時から入れるはず・・・ と思い、看板を見ると、なんと桐乃湯も10時からと書かれています。
ナンテコッタ!
とは言え、立ち尽くしている訳にも行きません。
とりあえず桐乃湯に行ってみる事に。
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なんと、入口に「本日 休業」の看板があるじゃないですか!
湯めぐり初日、いきなり途方に暮れてしまいました。
もう森の湯ホテルはチェックアウトしちゃったし、松乃湯に入れるまでの1時間、どうやって時間つぶししようか・・・?


立ち尽くしていると、視線の先に猫がいました。
他にやる事ないので、猫に近付いてみると、逃げる様子がありません。
愛想の良い猫と戯れて、どうしようかと悩む私。
まぁ、ここで立ち止まっていても仕方が無いですからね。
猫に癒され少し元気を取り戻せたので、駄目もとで飛び込んでみる事にしました。
お出迎えしてくれたのは女将さんです。
私が恐る恐る日帰り入浴出来ないかとお願いしたところ、第一声が「今日はお休みなのよね~!」との事。
そうですよね、看板が出ていましたから・・・
でも、そのまま続けて「10時にはお湯抜いちゃうから、それまででも良いならどうぞ~」と仰るじゃないですか!
やった! 入れる!!!
しかも、本来であればここも旅館松乃湯と同様、日帰り入浴の受付は10時からだったんですよね。
「受付は10時からですよ、しかも本日休業です、看板出してましたよね?」なんて言って塩を撒かれてもおかしくない状況にも関わらず、女将さんの優しさに涙が出そうになりました。
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そんなわけで、何とか入る事が出来た桐乃湯さん、本日2湯目です。
男女別で内湯と露天風呂がありました。
内湯は広々とした湯舟がひとつ、少し温めでほんのりと甘い硫黄臭が香っています。
肌触りはツルツルで気持ちの良いお湯です。

湯口からはザブザブと新湯が注がれており、どうやら掛け流しですね。
湯舟が結構大きいので、鮮度はまずまずと言う印象です。
柔らかく揉まれた優しいお湯って感じで、これはこれで結構好き。
脱衣所にあった利用状況の張り紙によると、塩素消毒とありますが、塩素臭は一切しません。


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続いて露天風呂、個人的に気に入ったのは内湯よりもこっちです。
岩風呂でこぢんまりした造りですが、湯舟が小さい分お湯の入れ替わりが早いのか、鮮度はこちらの方が良く感じます。


ほとんど屋根に覆われているため、眺望の良さとか開放感なんてものはありませんけど、空気が籠る事もありませんし、適度な包まれ感があってとても落ち着くのです。
湯口に目をやると、源泉に含まれる硫黄が白く付着していました。
勿論ですが掛け流しです!


この日はこの後もアチコチ入る予定をしていましたので、あまり長湯はしませんでしたけど、とても良いお湯で気に入りました。
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帰り際、玄関先に先ほどの猫がまだいました。
彼女のお陰で桐乃湯に入れたと言っても過言では無く、たっぷりお礼を言ってからその場を後にしました。


余談ですけど、この娘、ウチで飼っている猫に似ているんですよね。
三毛猫の一種で、錆みたいな色と柄をしているため、通称「サビ猫」と呼ばれています。
更に余談ですけど、このサビ猫は毛色が三色ある「三毛猫」の一種で、基本的にメスしかいません。
オッサンみたいな顔しているんですけどねぇ~・・・ (;^ω^)
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なにはともあれ、桐乃湯さん、お湯は勿論ですけど、時間外&休業日にも関わらず入れてくれた女将さんの優しさも身に沁みました。
今回の九州湯めぐりツーリングでも特に印象が良かった温泉です。
この場を借りて、改めて感謝。
有難うございました!
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2025年 5月14日 - 初訪問・日帰り入浴
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