熊本県

みやばる温泉 長命館 (宮原温泉) ★4.0

含鉄泉(赤湯)
単純温泉(白湯) ・・・かな?
成分表未確認

熊本県熊本市北区植木町宮原292
096-274-7777
男女別内湯・露天風呂
500円
9:00 ~ 21:00

宮原温泉の長命館です。宮原と書いて「みやばる」と読みます、さすが九州!
山鹿温泉からバイクでおよそ15分ほど、植木温泉からの方が近い場所にポツンと建っている温泉です。

ちなみに今回の湯めぐりツーリングでは、植木温泉周辺には来る予定無かったので、ノーチェックでした。
では何故来たかと言うと、前日入った幸徳温泉で地元のオジサン(案内してくれたオジサン、詳しくは幸徳温泉のページ参照)からここを教えて貰ったのです。
そのオジサンが言うには「赤湯とか白湯とか言っていてね、でも俺もよく分からないんだ」「なんでもお湯が白と赤らしい」「とても良い温泉らしいよ、俺は入った事ないけど」だそうで、話を聞けばきくほど良く分からないのですが、物凄く気になるのです。

で、調べてみたら、どうやらここの話らしいので、確認がてら来てみる事にしました。

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オジサンの話でイメージが膨らんでいたため、アヤシイ温泉だと思っていましたが、建物は少し年季入っているけど立派な温泉ですね。
オジサンが言う通り、入口にも「赤湯・白湯」と書かれたのぼり旗がありました。

入口には大きな看板に入浴料のご案内。
朝早くから夜遅くまで日帰りを受け付けているようです、九州の温泉は日帰り入浴にフレンドリーなので助かります。

受付を済ませ中に進むと、ここにも赤湯と白湯の旗がありました。
「美湯庭風流」と書いて「びゆてぃふる」と読ませる謎の旗もあり、それはそれでとっても気になりますけど、赤湯と白湯はそれぞれ別の浴室みたいですね。

早速ですが赤湯から入ってみる事にしました。

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で、その赤湯。

おぉ!?
風情はなかなかですね!
中央に湯舟、茶褐色ですが、言われてみれば僅かに赤味も混じるかな? って感じのお湯が張られています。
なるほど、だから赤湯なんですね?

で、早速入ってみたのですが・・・

見た目のインパクトとは裏腹に、これといった浴感はありません。
アッサリ系ですね。
少しだけしっとりペタペタするような気がしますが、これは前日から入りまくった山鹿や平山の温泉がツルツル過ぎたので、余計にそう感じたのかもしれません。

ただ残念な事に、ハッキリとわかる塩素臭がしました。
湯口からお湯がザバザバと注がれていますけど、湯舟から溢れていないのが気になります。
脱衣所に成分表が無かったので泉質や湯使いは分かりませんが、そんな事を確認せずとも循環されていると分かってしまうのが残念。

まぁ、事前情報無しに飛び込んだわけですので、こんなモノかも知れませんね。
どんなお湯だろうかとワクワク出来ただけで楽しかったです!

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そんなわけで、すっかり落ち込んでしまった私です。
このまま白湯はスルーして帰ろうかと思った程でした。
何故なら、赤湯に入る前に白湯もチラっと覗いていたのですが、要は無色透明のお湯です。
別に白濁のお湯って訳でもありません。
赤湯と白湯は廊下を歩いて10メートルくらいしか離れていないのですが、その移動の為だけに服を着てまた脱ぐの、面倒なんですよね・・・

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でも、せっかく来たのだから、チャポンと浸かるだけでも浸かっておく事にしました。
こちら白湯には内湯と露天があります。

内湯は湯舟が2つあります。
ジャグジー&ジェットバスになっていたので落ち着けそうになくそのまま通過。

露天の方はジャグジーもジェットバスもありません。
風情はなかなか良いですね。

で、肝心のお湯ですが、まず最初に感じたのは肌触りの良さです。
けっこう、いや、かなりツルツルするお湯です。
前日に入りまくった山鹿のお湯と同じか、もしかしたらそれ以上にツルツルします。

その次に気付いたのは臭いで、はっきりと分かる甘い硫黄臭がしました。
直前に山鹿温泉で入ったさくら湯でも硫黄臭は感じましたが、それよりも強い硫黄臭がします。
山鹿温泉と言うより、どちらかと言うと平山温泉の方に近い泉質ですね。
かなり気持ちの良いお湯です!

幸いにしてこの白湯からは塩素臭がしません。
最初に入った赤湯の印象から、どうせ白湯もたいした事無いだろうと思っていただけに、このお湯の良さには驚きました。
と言うか、赤湯どうした、塩素臭なんかさせてないでもっと頑張れよ!

チャポンと浸かってすぐに出るつもりでいたのに、気持ちが良くてなかなか出る事が出来ません。

湯口とは別に、飲泉用なのかな? 一度お湯が枡に注がれるのですが、そのお湯がそのまま排水口に流れ去るだけという、良く分からないものがありました。
まぁ結局良く分からないままなのですが、その排水口に流れるお湯の底面に白い湯花が付いているんですよね。
浴槽内のお湯では湯花を確認出来ませんでしたが、白湯花が出来る程度には濃いお湯みたいですね。

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赤湯には正直ガッカリしましたけど、白湯は本当に素晴らしかったです。
幸徳温泉で教えてくれたオジサンに感謝!
たまには事前情報無しで突撃してみるのも良いですね。

どこにどんな名湯があるか分からない。
これだから温泉めぐりはやめられない!

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2024年 5月17日 - 初訪問・日帰り入浴

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