アルカリ性単純温泉
(源泉名:混合泉 修善寺温泉事業協同組合第1号貯湯槽)
61.2度 / H11.11.8
Na+ = 149.4 / K+ = 3.1 / Ca+ = 15.3
F- = 1.1 / Cl- = 138.4 / Br- = 0.2 / SO4- = 99.6
HPO4- = 0.2 / HCO3- = 51 / CO3- = 9.6
HAsO2 = 0.3 / H2SiO3 = 64.9 / HBO2 = 1.2
溶存物質総計 = 534mg
修禅寺某所
男女別内湯
350円
16:00 ~ 22:00
歴史がある温泉地に共同浴場はつきものです。
ここ修禅寺温泉には幾つか共同浴場があります。でも、ひろく一般にも開放されているのは筥湯だけで、その他は地元住人や組合員専用の、所謂ジモ専って奴です。
今回紹介するこちらの共同浴場も、組合員によって管理され有志が当番制で清掃などを行う、昔ながらの共同浴場で、誰でもどうぞって所ではありません。
そのため、修禅寺温泉の観光案内などで紹介される事もありません。
でも、部外者の入浴は禁止していません。実は350円払えば入る事が出来るのです。
「じゃあ別に名前出して紹介しても良いんじゃない?」
なんて、ちょっと思いました。
ただ、色々と考えた末に、あまり広めない方が良いのではと思って伏字での紹介とさせて頂きます。
ネットで調べれば出て来ると思いますので、気になった方は頑張って調べて見て下さい。
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そんなわけでこちらの共同浴場、修善寺温泉の中心からは少し外れた住宅街の中みたいな所にあります。
パッと見では共同浴場と分からない外観ですが、入口にはしっかり看板が出ていました。
中に入ると注意書きと共に料金箱があります。
確かに外来入浴を断るような文言は書かれていません。
かといって、外来者ウェルカムって雰囲気も無いですね。
壁面には組合員の名簿と、カレンダーにはこの日誰が清掃当番だか分かるように名前が記されていました。
地元の方が日常的に使う、所謂ほんとうの意味での共同浴場って奴ですね。
入口は男女共同ですが、建物内で男女に分かれており、脱衣所と浴室は勿論男女別です。
男湯の扉を開けて中に入ってみると・・・
おおおお!?
なんだか凄く風情良いぞ!!!
脱衣所と浴室を隔てる扉などはありません。天井も高くてとても開放的な造りです。
こういう扉の無い浴室は全国的にも結構ありますが、私は大好きです。
素晴らしいのは見た目だけでなく、お湯も最高です。
アルカリ性単純温泉ですので、お湯自体はあまり個性が無く、無色透明で無味無臭です。
ただ、開湯直後と言うせいもあってか、かなり熱いです。体感で46度位かな?
ちょうど地元の方と一緒になり、しきりに「熱かったら埋めても良いよ」と薦めてくれましたが、折角の温泉を薄めるなんて! と言う事で、頑張って入浴。
熱い事は熱いですけど、体が馴染んでしまえば何とかなるものです。
ビリビリと肌を刺すような刺激は芒硝泉に近い感覚です。
泉質は単純泉ですけど硫酸イオンの数値が他に比べて高いんですよね。
でもまぁ、それ以前に、ビリビリ来るのは単に熱いからって理由の方が大きそうですけど・・・
個人的には毎日でも入りたい大好きな泉質です。
加えて、開湯直後という事もありますが、お湯は汚れなど一切なくて鮮度抜群。
直前に入った筥湯は塩素臭が酷かったですけど、ここはそんなのとは無縁です。
湯舟にお湯が満たされておらず、浸かってもオーバーフローとかしないのが少し寂しいですが、れっきとした掛け流しです。
いやぁ、気持ちが良いですね!
ご一緒させて頂いた地元の方によると、修禅寺でも部外者が入浴出来る共同浴場は、筥湯を除くとここだけなのだそうです。
何で?と聞いたら、「だって、海とか入った後に温泉入りたい人いるでしょ」と、良く分からない答えが返ってきました。 え? そんな理由?
実際の所は良く分かりませんけど、地元の方達の優しさが伝わってくるような、とても素敵なお話でした。
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風情抜群でお湯も気持ち良い、これ以上ない程に素晴らしい共同浴場です。
きっとまた来ます。
もしも当ホームページをご覧になって興味を持たれ、行かれる方がいらっしゃいましたら、くれぐれも地元の方のご迷惑にはならないよう、マナー良くご利用下さい。
案内して下さった温泉仲間のYさん、ご一緒下さった地元の方、ありがとうございました!
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2024年 3月4日 - 再訪・日帰り入浴
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