岐阜県

海津温泉 宙舟の湯 (海津温泉) ★4.0

ナトリウム・カルシウム-塩化物温泉
(源泉名:海津温泉 第2号源泉)
46.1度 / ph7.1 / 動力揚湯 / 毎分800L / 2019.11.25
Li+ = 0.2 / Na+ = 2193 / K+ = 26.8 / NH4+ = 6.2 / Mg+ = 138.4
Ca+ = 820.7 / Sr+ = 9.9 / Ba+ = 11.3 / Mn+ = 4.0 / Fe+ = 4.5
Cl- = 5325 / Br- = 21.2 / HCO3- = 205.8 / SO4- = 1.7 / CO3- = 0.2
H2SiO3 = 59.4 / HBO2 = 0.6 / CO2 = 56.5
成分総計 = 8885mg

岐阜県海津市海津町福江560−1
0584-54-5220
男女別内湯、露天風呂、サウナ、水風呂など
大人 580円、小人 200円
(癒しの湯と長寿の湯、両方利用の際は別途追加支払い)
10:00 ~ 21:30
(毎月10日定休、10日が土日祝の場合は翌平日)

2023年のゴールデンウィーク、我が家は京都に行く事にしました。
目的は温泉巡りではなくて、純粋に観光です。
ゴールデンウィークともなれば、観光地はいつも以上の人で賑わいます。まして京都であれば尚更。
少しでも混雑を避ける為に午前中から観光する事になり、その為に京都の近くで前泊する事にしました。

前泊先として選んだのがこちら、岐阜県にある海津温泉です。
京都からだいぶ離れていますけど、東京から行くよりは遥かに近いって事で・・・
前泊日当日、15時30分頃に小学校前で長女をピックアップ。どうしても21時までには到着したかったので、海津温泉まで車で約370km、休憩を挟まずに高速を走り、約4時間半後の20時頃に到着しました。

急いでいたのには理由があります。
この海津温泉、癒しの湯と長寿の湯と言う、離れた場所に浴場が2箇所あるのですが、癒しの湯が21時30分までなのです。
癒しの湯は翌朝8時からも入浴出来ますが、京都観光の為に7時にはチェックアウトする予定だったので、どうしても初日のうちに入りたかったのです。
途中渋滞なども無く、十分な余裕をもって到着出来ました。

さて、到着した海津温泉。想像したよりもかなり大きな施設でした。
基本的に日帰り入浴がメインで、宿泊も出来ますって感じの所みたいです。
入口は日帰り入浴客と同じで、下足箱に靴を入れて鍵を掛けて中に入ります。
宿泊の受付も日帰り入浴客と同じ場所で行い、その場で部屋の鍵を貰いました。

お部屋は8畳間+広縁と言うオーソドックスなものです。
豪華さはありませんが、かといってボロくもありません。一晩過ごすだけと考えたらとても快適なお部屋です。
ただ、大人2人、小学生2人の計4人で予約していたのですが、布団やアメニティが2人分しか用意されていませんでした。おーい!?
連絡したら急いで敷きに来てくれましたけど、何かの手違いかな?
それとも、子供の分は要らないと思われたかな?
大人も子供も宿泊料金同じなんですけどねぇ~

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で、気を取り直して、まずは21時30分までしか入る事の出来ない癒しの湯へ。
北館と南館(といっても建屋が離れているとかではなく、隣り合っている)があり、週替わりで男女を入れ替えているようです。この日は北館が男湯でした。

癒しの湯には内湯と露天風呂があります。
内湯には十分な人数分の洗い場と、サウナ、水風呂、ジャグジー、寝湯、電気風呂などが並んでいます。水風呂と電気風呂以外は温泉でしたが、私が気に入ったのは、一番広く取られている檜風呂です。

檜風呂はどうやら加水のみで循環無しの掛け流しみたいです。
赤錆色に濁ったお湯で、微潮臭、金気臭を感じます。肌触りはペタペタ、ずっしりと重いような浴感で、どっと汗が吹き出します。典型的な塩化物泉。
湯口から注がれるお湯を舐めてみたら、強めの塩味と苦味を感じました。

露天風呂には岩風呂と箱サウナ、壺湯があります。
岩風呂に張られたお湯は無色透明で、強めの塩素臭がする循環湯。どうやらこれは温泉ではないみたいです。
箱サウナは後生掛温泉にあるような箱の中に入るサウナですが、こちらはスルー。
露天風呂で唯一良かったのは壺湯です。
一箇所しか無くて、常に誰かが浸かっているため、私が利用出来たのは閉館間際。そのせいか、湯口からの新湯投入が無かったのが残念でしたが、本来であれば源泉掛け流しのようです。
強めの金気臭と潮臭がするお湯で、少し温めなのも手伝って、なかなか気持ちが良かったです。

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続いて入ったのは長寿の湯。
癒しの湯からは離れた場所にあるため、一度服を着て館内を移動する必要があります。
宿泊者は無料でどちらも、利用可能時間内であれば好きな時に好きな方を利用出来ます。日帰り入浴で癒しの湯と長寿の湯両方を利用したい場合は、それぞれ別に料金が発生するみたいです。

癒しの湯の利用時間は21時30分までですが、長寿の湯の利用時間は夜の23時まで(但し宿泊者に限る)利用可能。

内湯のみで、造りもシンプルに円形湯舟がひとつと、洗い場があるだけのものです。
癒しの湯の充実ぶりに比べたら驚くほどに簡素。
でも、浴室の風情だけを見た場合、こちらの方が圧倒的に私好みです。
浴槽中央にある湯口が、とても渋くて素晴らしいです。

湯口からは熱めの新湯がザブザブと注がれており、浴槽の縁に2箇所ある切り下げから注がれた分と同量がオーバーフローしています。
浴室前に掲示された表示によると、加水、加温、塩素消毒はのみで、循環はされていないようですね。
癒しの湯で利用されているものと同じ源泉で、強めの金気臭と潮臭、それに加えてガス臭にも似た成分臭を感じます。

癒しの湯に比べて温度が高めで、43~44度位の熱めに調整されています。
それに加えて、浴室内は湿度が高く、泉質も濃い目の塩化物泉ですので、一度汗を掻くと引かなくなってしまいます。
癒しの湯にも入った直後だったので、あまり長湯はしませんでしたが、お陰で体が芯から温まってぐっすり寝る事が出来ました。

ちなみにこの長寿の湯は宿泊者限定で朝の6時から入浴可能です。
京都旅行の為に朝7時チェックアウトを予定していたので、朝イチで入りに行きました・・・ が、既に先客が4~5名。私が入っている間も次々と入ってきます。
こんな早朝、他には誰もいない独泉状態を楽しめると思ったんですけどね~?
昨晩は気が付きませんでしたけど、結構宿泊している人いたみたいです。

お湯の印象は夜入った時とあまり変わりありませんでしたが、朝の方が少しだけお湯の鮮度も良くて気持ちよく感じました。
夜中のうちにお湯を入れ替えて清掃したのかも・・・?

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最後に、この海津温泉がある場所について。

海津温泉に来る際、湾岸長島ICで高速を降りてから下道を走ったのですが、途中で両側が幅の広い川に挟まれた不思議な道に出くわしました。まるで千と千尋の神隠しに出て来る電車のような、海の真ん中を通っているような気分になれる、なんとも幻想的な道です。

宿についてから、海津温泉がある場所を地図で改めて確認してみたところ、木曽川、長良川、揖斐川の3河川が並行して流れる田園地帯にあるんですね。
私が走ってきた道は、揖斐川と長良川の間にある、中洲みたいな場所を縦断する道でした。


翌朝チェックアウトしてから、少し寄り道してもう一度同じ道を走ったのですが・・・
うん、これはこれで、なかなかの光景です。
でも、夜中走った時ほどの雰囲気はありませんでした。

夜中にもう一度も良いですが、日没直後のマジックアワーと呼ばれる空が紫色に染まる時間などに走ってみたいですね。
海津温泉に行かれる際は是非とも気に掛けてみて下さい。

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2023年 5月2日 - 初訪問・日帰り入浴

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