栃木県湯西川温泉

高野旅館 (湯西川温泉) ★4.0

アルカリ性単純温泉
(源泉名:高手観音の湯)
59度 / ph9.0 / 動力揚湯 / 毎分309.4L / H6.7.29
Na+ = 88.1 / K+ = 1.3 / Ca+ = 3.1 / Mg+ = 0.5
F- = 21.6 / Cl- = 5.7 / HCO3- = 150.7 / SO4- = 4.9
CO3- = 11.6 / OH- = 0.2
H2SiO3 = 56.6
成分総計 = 344mg

栃木県日光市湯西川1308−1
0288-98-0160
男女別内湯・露天風呂(訪問時はすべて貸切風呂として利用)
600円
立ち寄り入浴時間は要確認

湯西川温にあるお宿です。高野と書いて「こうや」と読みます。
通り沿いに看板が出てるので迷う事はありませんが、建物は通りから少し奥まった所にあります。
湯西川温泉自体が静かな温泉地なのですが、その中でもとりわけ静かな場所に位置しているのが特徴。
中に入って、「すみませ~ん!」と声を掛けるも、誰も出て来ません。
諦めて帰ろうかと思った頃に奥から女将さんが出て来ました。

入浴料は600円です。
お題を支払ったら、貸し切り中の札をくれました。
この奥にお風呂が4ヵ所ある、今の時間は誰もいないから、貸し切り札を下げて好きなように入って良いよとの事です。
4ヵ所もお風呂あるの? 凄いなぁ・・・ と思ったのですが、要は内湯と露天が男女別にそれぞれあるから、計4ヵ所って事ですね。
最近はコロナ対策なのか、通常であれば男女別のお風呂を貸切風呂として使っている旅館多いですよね。
好きなように入って良いとは言われたものの、暖簾はしっかり男女別になっているので、大人しく男湯の暖簾が下がっている方に入りました。

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まずは男湯の暖簾が下がっている内湯。
貸切で利用するには十分すぎる程の広さのお風呂です。
少し湯気蒸す浴室内に、四つ切りピザ形の湯舟がひとつありました。

お湯は無色透明、僅かに白湯花が舞っています。
湯口からはザブザブと新湯が投入されていて、そのままの勢いで洗い場に流れ去っていました。
湯口を観察すると、民宿やま久と同じように、加水しながらの掛け流しみたいです。
ただ、それによってお湯の特徴が失われていると言う事もなく、はっきりと分かる甘い硫黄臭が心地いいお湯です。

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続いて露天風呂、こちらも男湯の暖簾が下がっている方を貸切で使わせて貰いました。
しっかり屋根があって、虫よけネットで守られている不思議な造り。ほぼ室内に近い構造なのですが、この独特な手作り感のお陰で、開放感すら感じます。

お湯は内湯と同じ、源泉に加水しながらの掛け流しでした。
源泉と水の割合は5対5って所でしょうか。
お湯の印象は内湯とさほど変わらず、微硫黄臭に白湯花と観察。

源泉だけを桶に掬って臭いを嗅いでみると、加水前のものよりも更に強い硫黄臭を感じます。
加水無しで源泉のままドバドバ掛け流しに出来たら、どれだけ素晴らしい事か・・・
でも、源泉温度が高いので、加水無しでドバドバ注いだら熱すぎて入れなくなってしまいます。
湯量を絞ってチョロチョロ注げば温度の問題は解決しますが、大量掛け流しではなくなってしまうわけで・・・

加水に対して否定的な温泉マニアは多いです。
実際のところ、私も加水に対して、良いイメージはありません。
でも、加水ありだけど盛大に掛け流されているお湯を見ていると、これはこれで正解だなぁって気分です。
湯舟から贅沢に溢れ出るお湯を眺めながらの入浴は、とても気持ちが良いです。

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帰り際、折角だから女湯(の暖簾が掛かっている)側も覗いてみました。
露天の造りはほぼ一緒。
内湯はだいぶ小さいですけど、この小ささ、私の好みです!

もちろん、女湯側の湯舟からも良い勢いでお湯が溢れ出ているんですよね~
いまさらですけど、次来た時は貸切でなく通常の男女別になっていたかもなので、女湯側に入っておけば良かったかも・・・?

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2023年 3月28日 - 初訪問・日帰り入浴

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