鹿児島県

平内海中温泉 (平内海中温泉) ☆3.5

単純温泉
(源泉名:屋久島温泉)
46.5度 / ph9.0 / H21.11.19
Li+ = 0.1 / Na+ = 88.2 / K+ = 2.6 / Ca+ = 8.1
Mg+ = 0.1 / Al+ = 0.4 / MH4+ = 0.4
F- = 0.9 / Cl- = 110.7 / Br- = 0.3 / SO4- = 16.4
HCO3- = 25.1 / CO3- = 20.7 / HS- = 0.7 / OH- = 0.2
HSiO3- = 52.8 / HBO2 = 0.9
成分総計 = 326mg

鹿児島県熊毛郡屋久島町平内
混浴露天風呂
寸志(200円以上)
干潮の前後2時間のみ入浴可

屋久島で湯めぐりをするにあたって、一番入ってみたかった温泉がここ、平内海中温泉です。
なんでも、干潮の前後2時間と言う短い間しか入浴が出来ない、絶景の温泉なのだとか。
時間が限られるのは勿論、天候にも左右されます。屋久島での行程を考える際、この平内海中温泉をメインに据えて、駄目ならば翌日に再訪する事の出来る2パターン用意した程です。
幸いにして天候に恵まれ、初日に来ることが出来ました。

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屋久島の県道から脇道に入った先にありますが、途中に看板が出ているので迷う事はありません。
手前に広々とした駐車場があり、そこの車を停めました。

3分ほど歩くと、車を2台程停められる広さの行き止まりに辿り着きます。
ここまで車で来る人もいるようですが、停められなかった場合に切り返して戻るのは面倒ですし、手前の駐車場で停めて歩くのが正解かもですね。

すぐ近くに民宿もあります。
海中温泉にゆっくりと入りたい人にはオススメかも!?

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そうこうしていると、たどり着きました、海中温泉!
管理人不在の料金箱形式です。200円以上の協力金とありましたので、我が家は4人いる我が家は1000円札を折りたたんで入れておきました。

入浴の心得が書かれていたので確認。
なんと、撮影禁止とあります。ナンテコッタ! 絶対撮影したくなる系の温泉ですよね、ここ。ちょと残念。
あと、水着着用も禁止なのだそうです。女性にはちょっとハードル高いですね。

そのまま湯舟がある海岸まで続く一本道を降りていくだけなのですが、途中で地面に分かりやすくラインが引かれていて、「ここから先土足厳禁」とあります。
何故土足厳禁なのかは不明。潮が満ちた時に流されちゃうからかな?
もちろん、ちゃんとその言葉に従ってサンダルを脱いだのですが・・・

足の裏あっちいぃ!!!!!

真夏の照り付ける太陽で足元のコンクリートが物凄く熱くなっていて、足の裏が火傷しそうになります。
じっとしていられないので、ひさしがあるところまで猛ダッシュしました。
脱衣所なんて気の利いたものはなく、湯舟の脇で服を脱ぎます。
脱いだ服は岩場に掛けておきましたが、この岩も焼けるように熱くなっていて、汗で湿った服が一瞬で乾きましたw

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さて、そんなわけで、念願だった海中温泉。
湯舟はざっと見たところ3箇所あります。
少し離れた所にも水たまりなのか湯舟なのか分からないのがチラホラと。

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まず最初に入ったのは、ひさしが掛かっているメインっぽい湯舟です。
無色透明のお湯が張られていました。

結構熱めで、45度位でしょうか。入れなくはありませんが、結構熱いです。
ハッキリとわかる甘い硫黄臭があり、直前に立ち寄った楠川温泉ほどではありませんが、僅かにツルツルする肌触りがあります。

湯口らしきものが無いので、もしやと思って湯底を探索してみたら、岩の隙間から気泡がポコポコとあがっているのを発見。そこから熱い源泉が湧き出していました。
なんと、足元自噴だったのですね!? これには思わずニンマリ。

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続いて入ったのは、ひさしのある湯舟の一段下にある湯舟です。
こちらに張られているお湯も無色透明で硫黄臭あり、同じ印象のお湯です。
温度はこちらの方が熱くて、46度位でしょうか。

単純に温度が熱いと言うのもありますが、それに加えて日差しも暑いので、とてもではありませんが落ち着いて入る事が出来ません。
お湯はこちらも足元自噴で、数箇所から気泡があがっているのを確認しました。

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最期に入ったのは、海岸に向かって左隣にある浅い湯舟。
ひさしのついている湯舟からのオーバーフローが注がれています。
そんな訳ですので、鮮度と言う意味では劣りますが、温度が42度で適温。

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それにしても、気温暑い、日差し暑い、足元熱い、お湯も熱いで、アツい事尽くしです。
訪れた時期が時期だけに仕方がありませんけど、ここまで熱いと、快適とは掛け離れています。
絶景ですし、足元自噴でお湯も最高・・・ なのですが、正直な感想、そんなのを楽しんでいる余裕無はありませんでした。
普段は鮮度命!な私ですけど、足元自噴よりも、一番温い湯舟に浸かっていた時間の方が長かったです。

どうやら真夏に来るモンではなさそうですね・・・
再訪する事があるとしたら、次は涼しい時期に来たいと思います。

何はともあれ、無事に入る事が出来てヨカッタヨカッタ!!!

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【 追記 】

撮影禁止なのに、なぜ写真があるのかと言うと、ちょっと事情がありまして・・・

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私が訪れた時には先客が数名。しばらくすると人の数が増えて、最大で10人位。
実際に入浴するのはそのうちの半数で、足湯だけしたり、服を着て見学だけのカップルも数組いました。
もちろん、私は誰がいようと気にせず、普通に服を脱いで入浴するわけですけどね。
気になったのは、来る人達全員、例外なく本当に全員、楽しそうに写真撮影しているんですよね。

あれ? ここって撮影禁止なのでは?

皆さん、当たり前のように写真をパシャパシャ撮っています。
それも、コッソリではなく堂々と、ナントカ映えしそうなポーズとかを決めながら。
それどころか、「うわ、裸で入ってる人いるよ?」とか言って、私の事をチラチラと気にしながら写真撮影している人すらいます。
こんな所で全裸入浴している私の方が常識無い人みたいです。何だかゴメンナサイって気分になってきました。

まぁ、これだけの絶景ですから撮影したい気持ち分かりますし、なんだったら風呂場で撮影する機会は私の方が圧倒的に多いでしょうから、非難する気は毛頭ありません。
でも、全裸で入浴している真横で、服を着た人たちが楽しそうに写真撮りまくっているって、これは何かのプレイですか?w
律儀に撮影禁止を守っている自分が馬鹿らしくなってきました。

そうこうしているうちに、大勢で賑わっていた人たちがひとりふたりと引き上げていき、私が帰る時には誰もいなくなりました。奇跡的に無人。
お陰で、人が多すぎて入浴を躊躇っていた紅鮭と娘2人も入浴出来たのですが、そのタイミングで私も撮らせて頂きました。

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で、扱いに困った写真ですけど、事後ですが然るべき所に確認を取り、撮影許可を頂いたので、こうしてHPでも掲載しています。

ここに限らず、撮影禁止の温泉は沢山あります。
必要なのは撮影禁止と言うルールではなく、撮影する際のマナーなんじゃないかなぁと思わされる温泉でした。

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2022年 8月15日 - 初訪問・日帰り入浴

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